321
2017.10.26
ガレット&ソックス専門店から家庭料理バルまで。通いたくなるお店に出会える街・すぎなみへ
一度住むと離れられないという人もいる、東京・すぎなみ。賑やかな商店街や緑豊かな公園も多く、ファミリー層にも一人暮らしの人にも人気のエリアです。 そんなすぎなみエリアの中でも交通アクセスがよいと評判の「荻窪」と、落ち着いた街並みが印象的な「阿佐ヶ谷」でみつけた、店主の個性が光る2つのお店をご紹介します。
異色のコラボが楽しい「ガレット&ソックス aruiteru」
青梅街道沿いにある「ガレット&ソックス aruiteru」
荻窪駅から青梅街道を歩くこと徒歩10分。今年3月にオープンした「aruiteru(あるいてる)」は「ガレットとソックス」という異色の組み合わせが同時に店舗に並ぶ、ちょっと気になるお店です。実は、店主の熊澤友香さんは靴下作家。オリジナルの靴下を販売しながら、店頭でガレットを焼いているのです。 「もともと大好きなクレープ屋さんでバイトをしながら作家活動をしていたんです。自分のお店を出すことを考えた時に、どうせなら好きなものを全部詰め込んじゃえ!と思って(笑)」(熊澤さん) さっそくおすすめのガレットとクレープを焼いてもらいましょう。
テイクアウトもできる手巻きのガレット&クレープ
左:「あるいてるコンプレ ガレット」(600円)「シナモンアップル クレープ」(450円) 右上:「クリームソーダ」(600円) 右下:「オリジナルタイツ」(2000円〜)
出てきたのは、片手で気軽に楽しめる手巻きスタイルのガレット&クレープ。かわいい動物型のスタンドは、もともとエッグスタンドだったものを熊澤さんがカスタマイズしたのだそう。 お店の一番人気は、ハム・チーズ・たまご・レタスをカリッと焼いたガレット生地に巻いた「あるいてるコンプレ」。ウスターソースとマヨネーズで味付けした和風テイストなガレットは、具だくさんでランチにもぴったりのボリュームです。 テイクアウトもできるので、荻窪散歩のお供にいかがでしょうか。
みんな気軽に通いたくなる♪ イメージは近所の駄菓子屋さん
店主の熊澤友香さん
「駅から少し離れた場所にあるので、地元の方がよく来てくれるんですよ」と話す熊澤さん。昼間は近所に住むお年寄りがおしゃべりしに来たり、夜はフラッと一杯お酒を飲みにくる男性客の姿も。 「平日の午後になると、近所の小学生がみんなでクレープを食べに来てくれるんです。昔で言うところの“近所の駄菓子屋さん”みたいなイメージなのかな(笑)」 子どもからお年寄りまで誰でも気軽に立ち寄ることができる、みんなの憩いの場的なお店なんです。
荻窪ってどんな街?街の魅力を聞いてみました
荻窪駅前
熊澤さんの祖父母がお店の近くに住んでいたため、荻窪には小さい頃から何度も遊びに来ていたのだそう。愛着のある街に自分のお店を構えることになった今、ますます荻窪が好きになっていると言います。 「荻窪に住んでいる人は、気取らないけどおしゃれで遊び心のあるものが大好き。便利な大型店から個性的な個人商店までなんでも揃っていて、荻窪から一歩も出なくても楽しく暮らしていけちゃうところが魅力だと思います」
・Bakeshop Turquoise (ベイクショップ ターコイズ)
てんさい糖を使って作った手作り焼き菓子のお店。イートインもできる。
https://www.facebook.com/bakeshop.turquoise/
・亜由 (アユ)
女性オーナーが切り盛りするハンバーグのおいしい居酒屋さん。
http://8ave.jp/shop/0367969550.html
・Title(タイトル)
1階が本屋とカフェ、2階はギャラリー。古民家を改装して作った本屋さん。
http://www.title-books.com/
ガレット&ソックス aruiteru あるいてる
旬の野菜で家庭の味を「リサバル 家庭料理とお酒いろいろ」
リサバルの店内
阿佐ヶ谷駅から徒歩5分。昨年11月にオープンした「リサバル」は、ディープな飲み屋が多いスターロード商店街から少し外れた場所にある家庭料理とお酒のお店です。古い建物を手作りでリノベーションしたという店内は、初めて訪れる人でも入りやすい雰囲気で、行きつけのお店を持ちたい女性にも人気です。 リサバルのメニューは毎日変わります。有機農法の阿部農園からその時々に採れる旬の野菜が届くため、店主の高田リサさんが箱を開けてから「さて、今日は何を作ろうか」と考えているのだそう。
台湾風の腸詰めと見た目もかわいいフローズンサワー
「自家製台湾風腸詰め」(790円)「季節のフレッシュフローズンサワー」(680円)フローズンサワーはアルコール抜きのタイプもオーダー可能
「自家製台湾風腸詰め」は、腸詰めにするにはもったいないくらい上質な豚肉を使ってお店で手作りしているのだそう。五香粉の甘い香りが食欲をそそります。肉汁溢れるプリプリの歯ごたえで、お酒がぐんぐん進んでしまいそう♪ かわいいスターフルーツが目を引くのは、凍らせたフルーツをキンミヤ割りにした「季節のフレッシュフローズンサワー」。グラスの底にはピンクグレープフルーツとプルーンがぎっしり詰まっていて、デザート感覚でいただける一杯です。
毎日食べたくなるのは“丁寧さ”を積み重ねた家庭料理
その日のメニューは店内の黒板をチェック
「私、いろんなお家の“家庭料理”がすごく好きなんです。その場にある食材をどうおいしくするか考えることから始まる家庭料理って、すごく奥が深くてクリエイティブだと思いませんか?」(高田さん) 友達のお母さんに「うちでご飯食べていく?」と言われた時みたいな感覚で来てもらえれば嬉しい、と高田さんは続けます。 「いい素材を使ったり、出汁をちゃんととったり…毎日飽きなく食べられるものって、ひとつひとつの丁寧さの積み重ねのような気がします。私自身が毎日食べたいものを提供しているのがこのお店なんです」
お客さん同士で交流が生まれる。人と人とが繋がる場
店主の高田リサさん
小さなお店の中では、高田さんを中心として自然とお客さん同士の交流が生まれます。気づけばその場にいる全員が仲良くなっていることもよくあるのだとか。 「この間、店で出会ったカップルが誕生したんですよ。嬉しくてお祝いにスパークリングワイン空けちゃいました(笑)。私、カウンターの中で作業しながらお客さんに話を振ったりして、人と人を繋げちゃうのが好きなんです。女性客が多いので、職種も年齢も違っても女子会みたいにワイワイ盛り上がることが多いですね」 ここに来れば、知らない人とも自然と打ち解ける雰囲気になってしまう。明るくオープンな高田さんの人柄がなせる技なのですね。
阿佐ヶ谷ってどんな街?街の魅力を聞いてみました
南口にある商店街「阿佐谷パールセンター」
賑わいのある商店街や美しいケヤキ並木が印象的な阿佐ヶ谷の街。高田さんは、阿佐ヶ谷の“人情味溢れるところ”が好きだと言います。 「お店をオープンさせる前、一人でリフォーム作業をしていたら、通りかかったおばあさんが『がんばってね』って差し入れにお菓子をくれたんです。そんなこともあるくらい、阿佐ヶ谷は人と人との関わりが多い街。駅前は賑やかだけど、下町のような人情があって、すごく居心地がいいんです」
・Bnei Coffee(ブネイコーヒー)
自家焙煎したこだわりコーヒーのお店。サンドイッチなどの軽食も。
https://www.bneicoffee.net/
・SUGAR Sake & Coffee(シュガー サケ&コーヒー)
日本酒とエスニックテイストの料理が楽しめる。
https://www.facebook.com/sugarsakecoffee/
・Le Dromadaire(ドロマデール)
クラッシックが流れる隠れ家的なバー。
goo.gl/H5nuQ9
リサバル 家庭料理とお酒いろいろ
個性が光るお店に出会える街・すぎなみへ
【応募受付中】今回の記事の感想を書いた方にお好きなことりっぷを一冊プレゼントします♪
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
宇都宮薫 撮影:彌永浩次
中央線あるあるプロジェクト「なみじゃない、杉並!」
高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪、西荻窪をもっと楽しむ杉並観光案内
雑貨
の人気記事
の人気記事