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2018.04.01
山里風景が眺めながら心和むひとときを。「オリエンタル雑貨+カフェOra」
※こちらの記事は2018年4月1日に公開したものです。 浜松駅から車で約1時間のところに、カフェを併設したオリエンタル雑貨店があります。縁側から山里の風景をゆったりと眺められる場所です。 今回、全国120軒以上の縁側のあるお店や宿を見てきた、縁側愛好家の成瀬夏実が、浜松にある「オリエンタル雑貨+カフェOra(オーラ)」をご紹介します。
山里風景を眺められる石垣の上に建つ古民家
明治23年に建てられた築128年の古民家
山里風景が広がる浜松市内にある「オリエンタル雑貨+カフェOra」はこの山里風景を眺められる高台にあります。城跡かと思うような石垣の上に、明治期に建てられた古民家をリノベーションしたお店です。
城跡ではなく、明治期にあえて石垣を築いた家主
古民家の外観とは裏腹に異国情緒漂う雰囲気
店内は、外観とはうってかわり、アジアンテイストな雰囲気。和室ではなく、黒い床のフローリングに、配置された雑貨が際立ち、縁側から差し込む太陽の光が店内を明るくさせています。
店内には、1年に2度訪れるタイで買い付けた雑貨たちがずらり。また、この家から見る山里風景が素晴らしいからもっといろんな人に見てほしいと店主の鎌田さんの思いで、雑貨販売の他にカフェ運営もしています。
7年空き家になっていた家に一目惚れ
お店となった建物は7年ほど空き家になっていて、その状態から2年前に柱だけを残してフルリノベーションされました。 店主の鎌田さんは浜松市内の自宅で海外で仕入れた雑貨を売りながら、いつか自分のお店を持ちたいと思っていたそう。 そんな時、この家に出会います。 見るからにボロボロな家をみて、ビビッときた鎌田さん。 「どうしても譲ってほしい!」、と思った鎌田さんは近くの製茶屋さんで大家さんを紹介してもらいます。約1年かけて交渉した結果、家を売ってもらえることになりました。
店主の鎌田さん
けれど、家は全体的に傾いていたため、改修費がかなりかかることが判明。そこで取り壊すのは自分たちで頑張り、柱だけを残した状態からフルリノベーションを行いました。
古民家の雰囲気を維持するために建具を全て交換
当初、この家の建具は全てアルミサッシでした。改修するのにあたり、隙間風も承知の上で建具も建物に合わせて昔の物に変え、それぞれガラス戸を探して付け変えました。 特に縁側の8枚続きのガラス戸はなかなかなくて見つけるのに苦労したとのこと。奇跡的に淡路島の方が持っている事が分かって、鎌田さんは旦那さんと一緒に車で受け取りに行ったそうです。
景色を眺めながら、ポカポカの縁側でまったり
「トロピカルジューズ」(500円)
行った頃はまだ冬の季節でしたが、冬は太陽の位置が低いこともあり、縁側に太陽が入るようになっているので、縁側の窓を開けられるほどポカポカで気持ちいいのです。ついぼーっとしてしまうそんな時間を過ごしました。 初夏のころになると、新緑のみずみずしい緑が庭一面に広がり、テラス席で満喫するのもおすすめです。
オリエンタル雑貨+カフェ Ora
オリエンタルザッカカフェオーラ
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縁側なび 成瀬夏実
縁側なびは、日本家屋の縁側の魅力を伝えるウェブメディアです。日本全国の縁側を取材して、自分の目で見て確認したものだけを掲載しています。古民家120軒ほど掲載。メディア出演多数。
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