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2018.05.08
いろんな場所に“こけし”が隠れている!? 宮城・鳴子温泉郷のこけしカフェ「準喫茶 カガモク」
宮城を代表する温泉地のひとつであり、こけしの街としても有名な鳴子温泉郷。温泉郷の玄関口にあたる川渡温泉に、こけしづくしのカフェ「準喫茶 カガモク」を見つけました。店内をのぞくと、引き出しの取っ手やテーブルのイスなど、いたるところにユーモラスな表情のこけしを発見。驚きと発見に包まれたこけしカフェ、温泉帰りにぜひ立ち寄ってみて下さいね。
湯の里にオープンした手作りカフェ
約10ヶ月かけて手作りしたお店は、木のぬくもりに満ちた空間
JR川渡温泉駅から徒歩20分ほど。鳴子温泉郷の一角をなす川渡温泉に、「準喫茶 カガモク」はあります。 金・土・日曜の3日間のみのオープンながら、“こけしづくしのカフェ”として、観光客やこけしファンから注目を集めているこちらのお店。川渡温泉に暮らす加賀さんご夫婦が、地域の人たちが気軽に集まれる場所を作りたいと2017年にオープンしました。 建物はなんとご夫婦の手作り。こけし雑貨を作る木工作家のご主人が、随所にこけしを忍ばせた遊び心あふれる空間です。
ドアノブがこけしの形にくり抜かれていたり、いろんなところにこけしが隠れています
店内に入るべく扉に手を伸ばすと、さっそくこけしのシルエットを発見しました。 ひとつ見つけると「ほかにも隠れているのでは?」と気になるもの。天井や窓のドアノブ、テーブルの下など、ついキョロキョロと見回してしまいます。店内にひそむこけしはなんと100体以上! 宝探しをしているようで、ワクワクがとまりません。
鳴子の伝統工芸品にユーモアをミックス
こけしには素朴な愛らしさがあると話す加賀さん。実際に使ったり身につけたりすることで、より愛着をもってほしいと、こけし雑貨を作るようになったそう。
シュールな置物に目を奪われます
加賀さんのこけし雑貨は、ユーモラスさが最大の魅力。「こんなこけしがあったらおもしろいかも」「こんなところに隠れていたら驚きそう」と、日々アイディアが浮かぶのだとか。禁煙のメッセージボードの前でタバコを吸っているこけしや、熊にくわえられているこけしなど、どれもくすりと微笑んでしまうものばかり。イチオシの作品はトイレの中にあるのだそう。訪れたときはぜひチェックしてみてください。
地元産のおからで作るスイーツをいただきます
「こけしドーナツ(シナモンシュガー)」(200円)と「こけしコーヒー」(380円)
カフェメニューのおすすめは、ドーナツの穴からこけしがひょっこり顔を出した「こけしドーナツ(シナモンシュガー)」。地元の豆腐屋から仕入れるおからやきび糖などで作る、ヘルシーなオールドファッションドーナツです。オーダーを受けてから揚げているので、熱々の状態を味わえます。 さっくりと軽い口当たりはおからを使ったドーナツならでは。表面にふりかけたシナモンシュガーのエキゾチックな香りも、ドーナツのやさしい甘みと好相性です。
ランチにはスパイシーなご当地カレーを
「地獄谷カレー」(850円)。卵の上の赤いパウダーはパプリカの粉末
鳴子温泉郷の観光名所のひとつ、かんけつ泉が吹き上げる散策路「地獄谷」をイメージした「地獄谷カレー」はランチにどうぞ。トマトベースのチキンカレーで、米は地元産のササニシキを、ルーの上には温泉街にある旅館の源泉で作った温泉卵をのせています。 約10種類のスパイスをブレンドしたルーは、ピリッとした辛さがアクセントの本格派。口の中でほろほろと崩れるほどのチキンは、スパイスに漬けて一晩寝かすなど、下ごしらえにも手間や時間を惜しみません。自家製の唐辛子オイルをかけると、よりスパイシーな味を楽しめますよ。
店内の一角には雑貨の販売スペースがあり、ドーナツ用の皿やコーヒーに添えられたミルクピッチャーなども販売しています。気になるアイテムを購入し、自宅でのカフェタイムに愛用してはいかがでしょうか。
準喫茶 カガモク
ジュンキッサカガモク
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菅原聡子
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