長く愛され続けている天然酵母パンのお店

近所に住んでいる人や勤めている人が次々と訪れ、なじみ客も多い

原宿駅または千駄ヶ谷駅から歩いて12分ほど。キラー通りから少し入った神宮前二丁目商店街に「トゥルナージュ」はあります。

もっともたくさんの種類のパンが並ぶのは11時から12時ごろ

体によさそうだけれど、かたくてすっぱいというイメージを変えたい、やわらかくてだれもが食べやすい天然酵母パンを味わってもらいたいと開店。食パンや食事パン、サンドイッチ、スイーツ、ベーグル、惣菜パンが1日に約30種類並び、すべて天然酵母を使って作られています。

8種をそろえる人気の食パンは植物性素材のみで作ったものも

自家製酵母はイチゴやリンゴなど季節の果物を使って自然発酵させ、10日かけて作っているもの。それぞれの風味とパンの相性を考えて使い分け、生地がゆっくり熟成するなかで小麦の旨みがじっくり引き出されるので、繊細で奥ゆきのある香りや味を楽しめます。

クリームたっぷり、ころんとした形の名物パン

「あんこクリームパン」とコーヒーで煮たあんこを入れた「コーヒーあんこクリームパン」(各270円)

材料の小麦粉は、国産またはオーガニックのもののみを使用。ほかにも玄米、雑穀、天日干し塩、きび砂糖、ドライフルーツなど、からだにやさしい素材や良質の素材を使うことにこだわり、ベーグルや惣菜パンに入れる具も毎日一つひとつ手作りしています。 「あんこクリームパン」は食パンの生地で焼いたしっとり食感のパンに生クリームとあんこがたっぷり。あっさりとした甘さのクリームとあんこが口いっぱいに広がり、パンの甘みを噛みしめた次の瞬間にはすーっと溶けてなくなってしまいます。

「フルーツデニッシュ」(320円)。ビーガンの人も食べられるパンも各種そろえている

「フルーツデニッシュ」のパイ生地も、しっとりもっちり。風味がよく、皮も香ばしくてパリパリです。カスタードは豆腐やココナッツミルクを使ったビーガンの人も口にできるオリジナルクリーム。ぎっしりとのったフルーツやカシューナッツとの相性も最高です。

「ベーグル」(210円〜)は20種類以上。むちむちと弾力があり、小麦の旨みも感じられる

だしに酵母を加えた酵母スープもいっしょに

「本日のCO-BOスープ」(350円)。この日はオレンジ酵母のコーンスープを提供

店内には、自家製酵母をだしに加えた旨みいっぱいの「本日のCO-BOスープ」も用意。オレンジ酵母のコーンスープやレーズン酵母のクラムチャウダーなど、パンといっしょにテイクアウトしたり、店先に置かれた椅子に座って味わったりすることもできますよ。 また、「トゥルナージュ」ではパン教室も長年にわたって開講。お店に並んでいるパンのレシピを習うことができ、こちらの天然酵母パンのおいしさに魅了された人が全国から集まってくるのだとか。食べるだけではなく作る楽しさも教えてくれるお店です。