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2019.10.06
東信州へ秋の旅。甘くかぐわしいりんごの樹の下で味わうシードル&ジャム
長野県の東部、千曲川上流域に位置する東信州。東京から新幹線やバスで2、3時間も移動すれば、山々に囲まれ、濃い緑と澄み渡る空がうつくしい場所へたどり着きます。 太陽と水と吹く風に恵まれた小諸市で、りんご畑を引き継いだ2組の家族の素敵な挑戦をご紹介します。
小諸城下町のりんご畑「アンワイナリー&ステイ」

左から:爽やかな辛口375㎖ 1000円、飲みやすい甘口375㎖ 1200円。凍結したぶどうから作るロゼワイン辛口 ピノノワール500 ㎖ 2300円
JR小諸駅から徒歩5分の「アンワイナリー&ステイ」は、りんごのお酒、シードルとワインの醸造所です。 元々ワイン造りに興味のあった松村清美さんが、閉園を決めたりんご農家がりんごの樹を伐採しているところに遭遇。りんご畑を譲り受けたことから、シードル作りへの挑戦が始まりました。

2階に宿泊もできる。キッチンを兼ねる1階店舗では試飲もOK
アンワイナリー&ステイのりんご畑は、遠くに浅間山が見え、風の吹き抜ける気持ちのいい場所。隣にはぶどう畑も広がっています。 日本では、シードルも生食用のりんごから作ることがほとんどだとか。シードルは、りんごの酸味も甘味も味わえるよう、紅玉やふじなど3 種類以上をブレンド。辛口と甘口、2種類のシードルを醸造しています。今年はテスト用に、イギリスのブラウニーという種類を植栽。今後は、地元の規格外のりんごもシードルに生まれ変わらせたいそうです。

アンワイナリー&ステイ
りんごのおいしさをさまざまな形で「りんご家スケガワ」

ストレートジュースは、種類によって味も違う。各180㎖300円
「りんご家SUKEGAWA」は、元スタイリストの鮏川(すけがわ)理恵さんと夫の和明さんが、祖父母のりんご農園を手伝っていたことをきっかけに、後継者のいない畑を引き継ぎ運営。シナノスイートやサンふじなど、低農薬で安心、そしておいしいりんごを作っています。

りんご好きが高じて、いろんな作家にりんごモチーフの雑貨を特注で依頼し販売。作家を知ってもらうきっかけにもなっている
収穫体験の拠点となる店舗では、ジュースやジャムなどの加工品や、伐採したりんごの枝から作られる雑貨などを販売。りんごのおいしさがギュッと詰まった加工品もそろい、りんごのお茶やジャムを試食しながら鮏川さんと話が弾みます。 様々なジャンルの講師を招き、りんごにまつわるワークショップを行なう「りんごの学校」も不定期で開催。様々な活動をしている仲間と人々を、りんごの魅力を介してつなぐ場所になれたらという思いもあるそうです。

りんご家SUKEGAWA
りんごやスケガワ
【ことりっぷマガジン Vol.22】
特集「おいしい旅」
わざわざ足を運びたくなる、おいしいものが生まれる場所へ、食べることだけを旅の目的に。人々の手で育まれるおいしいものを味わいに、おなかをすかして「おいしい旅」へでかけませんか。
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text:Shoko Yamoto photo:Keiko Sugawara 編集:ことりっぷ編集部
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