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2018.08.28
キツネ色ならぬタヌキ色!?『ツオップ』の冷めてもおいしい絶品カレーパン by PARIS mag
毎日の暮らしのなかで少しだけ心が弾むような豊かさをお届けするWEBマガジンPARIS mag(パリマグ)から、今回は千葉県松戸市にある『ツオップ』をご紹介します。
夏になると無性に食べたくなる料理、カレー。カレーライスはもちろん、ナンと一緒に食べるカレー、そしてなにより食欲をくすぐるのが揚げたてのカレーパン! いつでも揚げたてのカレーパンが食べられるパン屋さんがあると聞きつけ、向かったのは千葉県松戸市。

伊原靖友さんと伊原りえさんご夫妻が営むパン屋『Zopf(ツオップ)』です。パン好きの間でも名店として知られる同店。奥様・りえさんにお話を伺いました。
いつ来てもお気に入りが見つかるように

『ツオップ』のパンの種類は約300種類!店頭にはいつも200種類並ぶように、パンを焼いています。夏と冬に季節商品の入れ替えがあるものの、ほとんどが定番メニューだという『ツオップ』のパン。これだけ多くのパンを焼くのには、理由がありました。

「お客さんが『あのお店にもう1度行きたい』と思ってくれるのは、そのとき食べたパンをもう1度食べたいと思ってくれるからなんですよね。だから、また来たときに同じパンが買えるようにするのが、私たちの使命だと思っているんです」と、りえさん。

もちろん、1日のうち午前に焼きあがるパンや昼に焼きあがるパン、1時間ごとに焼き続けるパンなどさまざま。いつ来てもお客さんが食べたいパンが並んでいるようにと、閉店間際までパンを焼き続けるのだそう。

パンのロスを少しでも減らすために、「MOTTAINAI`Z(もったいないツオップ)」と言って、残ったパンをその日のうちにパンを冷凍して宅配するサービスも行っています。ときどき、お店のメールマガジンに登録しているお客さんに配信されるということで、購入できたらとってもラッキー! お客さんからは「行かないと買えないパンが宅配便で届くのはうれしい!」「今まで食べたことのないパンも食べられて楽しい」と好評なのだそうですよ。
人気の揚げたてカレーパン!
実家もパン屋さんだったという、店主の伊原靖友さん。その頃は1日に販売するパンを開店するころにはすべて焼きあげて、夕方頃まで販売するスタイルだったそう。しかし、靖友さんは「冷めたパンを売るんじゃなくて、お客さんにもいつでも焼きたての感動やよろこびを味わってもらいたい」と、新しいスタイルでパンを提供することに決めました。 そして、その思いが形になり、一躍人気商品となったのが『ツオップ』のカレーパン。

お店を訪れたときも、ちょうど揚げたてのカレーパンが並べられていました
カレーパンとかつカレーパンを合わせて、1日になんと600〜700個も揚げるというカレーパン。たくさんのこだわりが詰まったカレーパンなんです。 独自の13種類ほどのスパイスをブレンドして、ひき肉や玉ねぎなどとじっくり煮込み、一晩寝かせたカレーを使用。しっかりと味の濃いカレーは、ほんのり甘めにしているパン生地と一緒に食べると、子どもから大人まで大好きな「甘じょっぱい」味に。辛くないので、小学生1年生くらいのお子さんでもパクパク食べているそう。

そして、見た目は普通のカレーパンに比べるとやや濃い茶色だと思いませんか?もちろん焦げているわけではありません。この色こそが、揚げたても冷めてからもおいしい『ツオップ』のカレーパンの秘密のひとつなんです。

冷めてもおいしいカレーパンにするためのポイントは、水分戻りをしないところまでしっかりと揚げきることだそうです。そのためには、じっくり長く揚げていられるようなパン粉が必要ということで、専用パンを試行錯誤して作ったのだとか!お店にはパン粉専用の機械もあり、パンを乾かして、パン粉の目の荒さも調節しています。カレーパンのための専用パン粉にも、たくさんのこだわりがありました。
りえさんが「世界一おいしい」というパン
300種類とあるパンの中で、りえさんが好きなパンを教えてもらいました。それはバターロール。パン屋さんを訪れるとき「どういうところをこのパン屋さんが目指しているのか」を知るために、バゲットを食べる人やクロワッサンを食べる人など、それぞれ基準がありますが、りえさんはそんなときバターロールを選ぶのだとか。その理由は、一番好きなパンだから。

もともと『ペリカン』の近くに家があり、子どもの頃からペリカンのバターロールが大好きだったりえさん。現在の『ツオップ』のバターロールもりえさんの好みを参考にしながら靖友さんが作っています。

引っ張るとシュルシュルっとなって、中に少し巻きが残っているのが、りえさん好み
「バターロールが大好きでいろいろ食べていますが、世界一おいしいと思っているのが、夫が作るバターロール。おいしいんだよね〜(笑)。 小麦の旨みが出ていて、上にバターを塗って焼き上げることで少しこんがりした匂いもあるんです。外のしっかり歯ごたえのある部分と中のふわっとやわらかい部分で食感の違いも楽しめます! パン屋さんで働いているので、焼きたてが食べられる環境にいますが、私はちょっと冷めた頃にビニールに入れて、次の日に食べるバターロールが好きなんです(笑)。2日目の少ししっとりしてまとまる食感もおいしいんですよね」と、バターロール愛を教えてくださいました。

数多くの種類のパンが並ぶなか、そのひとつひとつのパンにはそれぞれ、想像以上のこだわりがある『ツオップ』のパン。今日はこのパンを買ってみようかな?とその日の気分で楽しませてくれます。 ぜひ、揚げたてのカレーパン、りえさんが世界1おいしいとおすすめするバターロールを求めに松戸の『ツオップ』へ行ってみてはいかがですか?
Zopf
ツオップ
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PARIS mag編集部

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