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2018.11.10
ほんのり温かい、〝できたて〟わらび餅はいかが?季節の和菓子と全国のお茶を楽しむカフェ・京都「茶菓 えん寿」
東映太秦映画村など、国内外から人が訪れる人気スポットがある映画の町、太秦界隈。こちらに京都の老舗和菓子店で修業を積んだ店主の和菓子や、厳選したお茶をゆっくりと楽しむことができる日本茶カフェが昨年オープン。評判のわらび餅は、出来たてならではのとろりとした食感と、わらびの風味が満喫できる逸品ですよ。
賑やかな商店街にあるお店
当日おすすめのお品書きをチェック
地元では、嵐電の名前で親しまれている京福電気鉄道の帷子ノ辻駅から徒歩約4分。ベーカリーやカフェ、商店などが並ぶ賑やかな大映通り商店街に「茶菓 えん寿」はあります。
白を基調とした明るい店内
そして、その奥が、カウンターとテーブルのあるカフェになっています。ゆったりとした空間でひとりでも気さくに利用できる雰囲気です。
こだわりのお菓子とお茶でもてなしたい
店主の泉寿満さん
出身地の札幌にいたころは、和食職人を志していたという店主の泉さん。ある日、勤務する店の先輩から「今までの水菓子に工夫を加えて、お客さんに喜んでもらえるようなデザートを提案できないだろうか?お茶やお菓子などを勉強してみなさい。」と言われたのだそう。そして、一冊の和菓子専門書を手に取ったのをきっかけに、和菓子の奥深さに魅了され「さらに本格的に学びたい」と京都の老舗和菓子店「老松」の門を叩きました。約18年修業を積んだのち、2017年夏に「茶菓 えん寿」を開店。国産素材を中心に使い、季節感を大切にしたお菓子を毎日作っています。
南山城村童仙房産、生産者柚木善彦さん「煎茶 おくみどり」(450円)
「お菓子はお茶と供する物」と考える泉さん。「味が良く、体にも優しい、本当に良いお茶を飲んでもらいたい」という思いのもと、おいしいお茶があると聞くと茶園を訪れ、畑の環境を見たり、農家の人に農薬や肥料の使用など栽培方法について聞いたりするのだそう。
色、香り、味わいの違いを楽しんで
それゆえ、メニューには味の特徴のほかに、生産者の名前や畑の立地なども記されています。また、店内には泉さんが撮影した茶園の写真も飾られているので、エピソードなど聞きながらお茶を選ぶのも楽しいですよ。
好みのお菓子とお茶でいっぷく
「お好みのお茶セット(わらび餅)」(1050円~)
「お好みのお茶セット」は好きなお菓子とお茶を選んでセットにできます。それぞれの合計金額から100円引きになる人気メニューで、看板商品の生菓子やあんみつ、善哉などすべての甘味が対象。お茶についても抹茶、煎茶、玉露など全種類から選ぶことができますよ。
「本わらび餅」(700円)
泉さんの自信作は、国産の本わらび粉で注文を受けてからつくる本わらび餅。とろりとなめらかな食感が魅力です。わらびの風味をしっかりと感じられるよう、クセの少ない波照間産黒糖の自家製黒蜜をかけていただきます。
ワークショップで和菓子づくり体験はいかが?
「生菓子」(各378円)
和菓子は、1ヶ月ごとに替わり常時5種類ほどがラインナップ。旬の素材や、季節のモチーフを取り入れたかわいらしい和菓子などが人気です。ほかに、もなかや羊羹、ゼリーなどもありますよ。 また、「こなし」という主菓子の生地を使い、好みの形の和菓子をつくるワークショップも開催、1人(2700円)から事前予約で体験可能です。3個つくり、ひとつは店内でお茶といただき、残りは持ち帰ります。
「茶葉」(5g162円から)
お菓子とともに、おみやげにオススメなのが茶葉です。1回分ずつ小分けになっていて、気軽にいろいろな種類を買うことができます。常時40~50種類ほどがそろい、それぞれに説明が添えられているので、好みの一杯を見つけてくださいね。 お菓子や、お茶のエピソードをきっかけに、会話がはじまり人の輪が広がることも多いという気さくなお店です。いっぷくに「お菓子とお茶」はいかがですか?
茶菓 えん寿
チャカ エンジュ
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中尾若菜 写真:マツダナオキ
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