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2019.02.19
大倉山『トツゼンベーカーズキッチン』の「幸せのバナナぱん」|by PARISmag
毎日の暮らしのなかで少しだけ心が弾むような豊かさをお届けするWEBマガジンPARIS mag(パリマグ)から、今回は大倉山にある『トツゼンベーカーズキッチン』をご紹介します。
日々の生活の中でみなさんがパンを食べたくなるのはどんなときでしょうか?朝食を何にしようか考えたとき、おいしいシチューができたとき、おやつに小腹が空いたとき…などきっとさまざま!でも、突然食べたくなることだってありますよね。
今回やってきたのはその名も『TOTSZEN BAKER`S KITCHEN(トツゼンベーカーズキッチン)』。東急東横線大倉山駅から歩いてすぐのところにあります。
お話を伺ったのはお店がオープンした当初から働く店長の内山さん。お店のこと、パン作りのことなどお話を聞いてきました。
時代とともに移り変わるお店
黒を基調としたシックな印象の店内。そこにさまざまなパンがずらっと並ぶことで、暖かく迎え入れてくれます。右を見て、左を見て、目移りしてしまうほど。13年続く『トツゼンベーカーズキッチン』。お店のコンセプトも時代とともに移り変わってきたと言います。
「オープン当時は、ホテルクオリティーのパンをテーマにしていました。ここ大倉山に本格的なパンを味わえるお店がなかったということもあり、ちょっと敷居が高いというか、高級ブティック感のあるお店でした。13年が経つお店で、時代や求められるものも少しずつ変わってきていて。その中でどんなものがいいかと考えたときに、子どもから大人まで楽しめるパン屋さんを展開しようと変わってきました」と内山さん。
現在は食事系のパンはもちろん、惣菜系からおやつ系のパンなど約40〜50種類ほどのパンが並びます。さらにお客さんが飽きないように「来るといつも何か新しい発見があるように」と毎月4〜5種類ほど新しい商品も作っているそう。曜日限定の天然酵母パンなどもあり、訪れた火曜日はチャバタを作っているところでした。お手頃感もありながら、ちょっとした贅沢も感じられるようなパンのスタイルに。
また、内山さんがパン作りで大切にしていることは、「毎日変わらないおいしい味を届ける」ということ。 「お客さんがいつ来てもおいしいパンをお届けできるように、変わらない味・時間で出せるように細やかさを大切にしています。その日の気温や温度、湿度で、パンの膨らみ具合や発酵の時間も変わってくるので、その中でも安定感のあるパン作りを心がけています。かっこいい言い方をすると、『パンと会話しながら作っている』という感じでしょうか(笑)」と内山さんが教えてくれました。
お店の看板メニュー「幸せのバナナぱん」
お店の1番人気は「幸せのバナナぱん」。こちらも、時代の移り変わりとともに内山さんが提案したメニューで、今では『トツゼンベーカーズキッチン』の看板メニューに。 「バナナを生地にたっぷり入れたパンです。入れすぎてもパンの生地にならないし、少なすぎてもバナナの香りが少なくなるので、そのギリギリのところで配合しています。上はクッキー生地でコーティングしています。名前にもある通り、このパンを食べて幸せな気分になってもらえたらうれしいですね」と内山さんは話します。
一体どれほどバナナが入っているのか…とても気になりますが、それは企業秘密とのこと。いざ袋を開けてみると、ふわっとバナナの香りが広がります!食べてみると、バナナの優しい甘さとしっとりふわふわのパン生地が最高。おもわず顔がほころぶ、そんなパンです。 甘すぎないので、おやつはもちろん、「朝バナナ」感覚で朝食にも◎。かわいいパッケージも人気で、お土産として買っていかれるお客さんも多いのだそうです。
土日は150本も!人気の「明太フランス」
続いてご紹介するのは「明太フランス」。平日でも60〜80本、土日には120〜150本も出るほど大人気のパンなのだとか!一体どんなこだわりがあるのでしょう? 「こちらは、福岡の老舗『かねふく』さんの明太子をたっぷり使用しています。パンはまず半焼きにして、そこに切り込みを入れて明太子のフィリングを絞って、さらにこんがり焼き上げています」と内山さん。
なんと2度焼きして仕上げるという手間ひまがかかった「明太フランス」。手でちぎって食べやすいようにと切り込みも入っているといううれしい心遣いも。明太子のフィリングもたっぷり入っていて大満足の1品!お客さんの中には、「食べておいしかったから」とまとめて4~5本買って、お友達にプレゼントするという方もいるほど。わかります、おいしいものは大切な人と共有したくなりますよね。
オープン当初から変わらないスペシャリテ
『トツゼンベーカーズキッチン』が最もこだわっているパンが「バゲット トラディション」。内山さんにそのこだわりを伺いました。 「これは全部フランス産の材料で作っているバゲットです。水、塩、酵母、粉も全てフランス産。粉は各地方から4種類を取り寄せて、さらにそれをブレンドさせています。17時間の低温発酵で、粉の香りや甘みも楽しんでいただけると思いますよ」。
さらに「バゲット トラディション」をアレンジしたメニュー「ビールによく合うトラディション」も。これは内山さんも個人的に大好きだという1品。 ゲランドの塩とブラックペッパーがいいアクセントになっていて、そこに大きくごろっと入ったマカダミアナッツの甘みも絡み合います。その名の通り、ビールにもワインにも合いそう!ついついお酒もパンも進んでしまいます。
焼きたてパンとコーヒーをテラスで
いつでも焼きたてを味わってほしいという思いから、お店では焼きたてから手前に並べていくのだそう。そしてそんな焼きたてパンをすぐに食べられるテラス席もあります。また、パンを購入すると、コーヒーも無料でいただくことができるうれしいサービスも! 駅から歩いてすぐということもあり、通勤前や通勤後、お昼のランチに立ち寄るお客さんもいるとのことでした。
冬でも天気のいい日はテラスも開放感があって◎
ちなみに、店名『TOTSZEN(トツゼン)』のスペルに「U」がないことにお気づきでしたでしょうか? このまま読むと「トッツェン」という発音に。 「私はドイツパンが好きで、トツゼンのUを抜いてみたら、ドイツ語のような発音に聞こえたんです。それが面白いと思い、遊び心でUを抜いてみました。 また、ちょっとインパクトもあって、心に残るような名前がいいなと思って『あ、なんか突然パンが食べたいな』というときに、『トツゼンのパンがあるじゃん!』と、思い出してもらえたら(笑)。あとは、皆さんそのときどきのシーンに合わせてパンを選んでもらえたらと思いますね。ビーフシチューに合わせてバゲットとか、チーズフォンデュだからバタールにしようとか」と話す内山さん。 これからも時代の移り変わりとともに、変わっていくという『トツゼンベーカーズキッチン』。ふと思い出したときに、そして突然パンが食べたくなったときに、足を運んでみてはいかがでしょうか?
TOTSZEN BAKER`S KITCHEN
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