春日山の麓にある閑静な住宅街にあります

近鉄奈良駅から奈良交通バスで約10分。破石町（わりいしちょう）で下車しましょう。「高畑町（たかばたけちょう）」の交差点を東に歩いてすぐのところに「空気ケーキ。」はあります。世界遺産・春日大社の背後にある春日山の麓にあたり、近くには文豪・志賀直哉の旧居や新薬師寺などもあります。 大きな木の扉を開けて中に入ると、ケーキがずらりと並んだショーケース。カフェスペースもあり、ナチュラルな雰囲気で統一されています。

「空気ケーキ。」は全部で7種類。素材の味をそのままに

抹茶ムースの下には餡

「空気ケーキ。」は、ブッセを思わせるさっくりした焼き菓子に、ふわっふわのムースがサンドされています。最大の特徴である空気を食べているかのようなムースは、口に入れるとプチプチとはじけてなくなるような、どこまでも軽い口あたり。この食感はいったん急速冷凍してから自然解凍することで生まれているそうです。 種類は全部で7つ。牛乳をたっぷり使った「プレーン」、コクのある味わいが特徴のカラマンダリンのマーマーレードをムースに混ぜ込んだ「オレンジ」、上質な抹茶を用いた「抹茶」のほかに、「栗」「ブルーベリー」「いちご」「チョコレート」があり、季節などによって常時4～5種類が店頭に並びます。

左から「プレーン」（216円）、「オレンジ」、「抹茶」（ともに292円）

季節の素材を使った期間限定ケーキも登場

空気モンブラン（648円）、有機奈良紅茶（464円）

季節限定のケーキもあります。生栗を炊くところから工房内で行っているという「空気モンブラン」は、10月からマロンクリームがなくなるまでの約1ヶ月間の販売。土台となるロールケーキには「空気ケーキ。」と同じムースが巻かれ、マロンクリームのなかには、こちらも自家製の栗きんとんが入っています。てっぺんにはもちろん、「空気ケーキ。」のかわいい帽子。大人の男性の握りこぶしくらいの大きなケーキですが、ふわふわの食感と自然のやさしい甘みで、すぐに完食してしまいました。 奈良・香具山のいちごをはじめ、柿や桃なども季節ごとに登場します。素材の本当の味を存分に生かした、ほかでは食べられない軽い食感の「空気ケーキ。」。 ぜひ一度、ためしてみてはいかがでしょうか。