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2019.05.09
東京湾アクアラインにのって♪ 穴場スポットをめぐる初夏の房総半島ドライブへ
4月20日に東京湾アクアラインのパーキングエリア「海ほたる」がリニューアルオープンし、話題を集めています。さらに圏央道などの整備も進み、ドライブの魅力が増している房総半島エリア。初夏の爽やかな風を感じられるこの季節。青い海とみずみずしい緑が広がる風景の中、ドライブだからこそ行けるクリエイティブな魅力溢れるスポットとおいしいものを探しにでかけてみませんか。 記事の最後には素敵なプレゼントが当たるアンケートを実施中♪ぜひご応募くださいね。
東京湾アクアライン「海ほたる」がリニューアルグランドオープン
室内化されて居心地のよくなった5階通路部。7店が入るフードコートも
房総半島への近道といえば、神奈川県側の川崎市と千葉県側の木更津市を一直線に結ぶ東京湾アクアライン。全長15.1キロメートルのうち、木更津側の4.4キロメートルはアクアブリッジとよばれる海上の道。海の上を走る爽快感は、ドライブの始まりにぴったりです。 そんな東京湾アクアラインの海上パーキングエリアとして知られる「海ほたる」が、4月20日にリニューアルグランドオープン。絶景を見る、のんびりくつろぐ、おいしいものを食べる&買うと、より魅力的な施設へと生まれ変わりました。
「うみめがね~アクアラインシアター~」のシアタールーム。アクアラインの風景と歴史を楽しんで
ぜひ立ち寄りたいのが、新たに誕生した無料で楽しめるシアター「うみめがね~アクアラインシアター~」です。 ゲートをくぐると出現するのが「東京湾アクアラインビュー」と名づけられたトンネル空間。アクアライン周辺の海上風景や海中のようすが幻想的な映像で次々に投影されていきます。 シアタールームでは、1997年に開通した東京湾アクアラインの誕生ストーリーや建設技術の秘密を5面のスクリーンで立体的に紹介。ダイナミックな映像とともに、意外と知らない東京湾アクアラインの物語に見入ってしまいそう。
広々とした「オーシャン・キッチン」。シーフードなど千葉県の食材を使う洋食を中心にさまざまなメニューがそろう
リニューアルグランドオープンでは、レストランやカフェも大幅に刷新。4月20日には、フルサービスの洋食レストラン「オーシャン・キッチン」、回転寿司の「海鮮三崎港」、旬のテーマやキャラクターとコラボするテーマ型カフェの「HOTARU Cafe」の3店が同時オープン。 いずれも「海ほたる」の5階フロアにあるだけに、大きく取られた窓からの眺めは開放感いっぱい。視界をさえぎることなく東京湾が広がっていて、海の上でおいしいひとときが楽しめます。 ちなみに、「HOTARU Cafe」では第一弾として人気アニメ『ONE PIECE』とコラボ。8月31日まで、ここでしか楽しめない物語の世界観いっぱいのインテリアと限定メニュー、限定グッズでもてなしてくれますよ。 通路やパティオなど、のんびりとくつろぐスペースも生まれ変わった「海ほたる」。行きにも帰りにも立ち寄りたくなるスポットです。
「オーシャン・キッチン」のシーフードドリア(1080円)、たっぷりあさりのチャウダー(480円)など(左)、気持ちのいい5階デッキ(右上)、豪華客船をイメージした5階通路部のインテリア(右下)
海ほたるパーキングエリア
ウミホタルパーキングエリア
リアルすぎる作品に驚きが止まらない「ホキ美術館」
独創的な回廊型のギャラリー。随所にデザインチェアがあり、ゆったりくつろいで作品を鑑賞できる
東京湾アクアラインから圏央道を走り、2019年3月に開通した大網白里スマートICへ。ここから約3分と近く、総合公園・昭和の森の豊かな緑に包まれるように建っているのが「ホキ美術館」です。 こちらは、日本初、世界でもまれな「写実絵画」専門のミュージアム。2010年に開館し、現在は油彩を中心に60作家、約480点の作品を所蔵しています。
ホキ美術館のための描きおろしを中心とした100号以上の大作「私の代表作」を展示する地下2階ギャラリー
「写実絵画」とは、人物や風景などをどこまでもリアルに描く絵画のこと。実は、ルネサンス期の巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチが完成させたともいわれる歴史あるものだそう。 ホキ美術館で所蔵する作品は、ほとんどが現役の日本人作家の作品。常時130~150点ほどが展示されているのですが、その作品の数々は、もはやどこから見てもまるで写真のよう。「ほんとうに絵?」「どうやって描いているの?」という驚きに、絵画に詳しくない人でもつい夢中になってしまうはず。
森本草介《午後のくつろぎ》2008年 ホキ美術館(左)、 石黒賢一郎《存在の在処》2001-2011年 ホキ美術館(右)
いっぽうで、じっと眺めていると、光や影のあんばいなど、どこか写真とは異なるような不思議な感覚も。作家の脳内にあるイメージを、長い時間をかけて緻密に表現していくため、むしろ写真以上のリアリティと深みが生まれるのだとか。 ホキ美術館のもうひとつの見どころは回廊型をしたユニークな建築です。建物は地下2階から地上1階までの3層で、5つの回廊に9つのギャラリーを配したデザイン。ゆるやかに湾曲した回廊をゆったりとめぐるスタイルは、目の前の作品に集中できる効果もあるそうですよ。
回廊の一部は宙に浮いている独創的なデザイン。2011年日本建築大賞や千葉県建築文化賞を受賞
ホキ美術館
ホキビジュツカン
ハンドメイドのガラス器とお料理が魅力「Sghr Cafe Kujukuri 」
ケークサレ・ランチセット(1998円)。スープや新鮮野菜のサラダなどのほか、好きなドリンクとデザートを選べるちょっとゴージャスなランチメニュー
大網白里スマートICから東へ、九十九里方面に車を30分ほど走らせたところにあるのがこちら。ハンドメイドのガラス製品で国内外に多くのファンをもつ「Sghr スガハラ」直営のカフェです。メニューはすべてオリジナルのガラスの器で提供しています。 ランチにはパスタ各種(1080円~)や千葉特産のピーナツを使ったオーブンサンド(918円)などがそろいますが、名物はフランス生まれのおかずのケーキ「ケークサレ」。しっとりと焼き上げたその日のケークサレと、スガハラらしい立体的なガラスの器使いが楽しめると好評なのだそう。
テーブルにかわいらしい花が咲くかのような「cohana(コハナ)」(各4320円)
カフェがあるのは、同社のガラス製品のすべてをつくっている工場の敷地内。低層の建物と桜の木がゆったりと並ぶこの土地は、都内で創業したスガハラが「もっと自由に創作ができる場所を」と55年ほど前に移転してきた場所だそう。 カフェの隣にはファクトリーショップがあり、こちらにはスガハラの全製品をラインナップ。青山のショップなどでは見かけない珍しい品々もそろうので、ぜひ見学を。
「デュオ オールド」(手前右、各2538円)、星のように輝く「kagayaki」(手前中央、各2160円)など
スガハラの代表作のひとつが、シンプルなフォルムのなかにハンドメイドならではの技法で色を重ねた「デュオ オールド」。繊細なデザインながら、しっかりとした重みで安定感も上々。このシリーズだけでも多彩な色とかたちがあり、ひとつずつ眺めていると時間を忘れてしまいそう。 敷地内では工房見学や体験教室の開催も。事前の予約制なので、ホームページでチェックしておくのもよさそうです。
Sghr Cafe Kujukuri
エスジーエイチアールカフェクジュウクリ
自家焙煎のコーヒーとスイーツがおいしい「コーヒーくろねこ舎」
季節のスイーツ(450円)、本日のコーヒー(450円)
九十九里有料道路を南へと走り、海辺のドライブを楽しんだら、知る人ぞ知るとっておきのカフェを訪れてみましょう。 長生村から茂原市に入ったあたり、畑や歴史ある農家の建物が並ぶエリアにあるのが「コーヒーくろねこ舎」です。古民家をつかった一軒家カフェで、みごとに風景に溶け込んでいて、知らなければ通り過ぎてしまいそうなほど。
注文を受けてからオーナーがゆっくりとハンドドリップしてくれる
訪れる人のお目当ては、ここでしか飲めないとっておきのコーヒー。厳選した豆を手づくりの小さな焙煎機でローストし、一杯ずつネルドリップで淹れてくれるこだわりの一杯です。深煎りから中煎りまで常に10種類くらいの豆が用意されているので、好みのものを注文してみてはいかがでしょう。 コーヒーのお供には、手づくりのスイーツをぜひ。ランチなどを含め、農業がさかんなこのエリアの季節の果物や野菜を使ったメニューが登場することも。
重厚なつくりの建物は、もとは昭和後期に建てられた民家だそう。カフェを開くにあたって柿渋と弁柄の塗料で床材を塗りなおすなど、店内の空間も女性オーナーのこだわりがいっぱい。 店内では近くのクラフト作家が展示販売やワークショップを開いていたり、近所の方がとれたての野菜をもってぶらりと遊びに来ていたり。広く取られた窓からはオーナーの小さな菜園が眺められて、房総に流れるゆったりとした時間が感じられますよ。
コーヒーくろねこ舎
コーヒークロネコシャ
売り切れ続出、酪農家がつくるチーズを求めて「高秀牧場」へ
手前から時計まわりにモッツァレラ(600円)、草原の青空(1100円)、まきばの太陽(870円)、いすみの白い月(800円)
最後は、いすみ市内へと車を走らせましょう。日本の酪農発祥の地として知られる房総半島ですが、この界隈には家族経営の牧場が点在していて、のどかな牧草地が広がっています。 約150頭のホルスタイン種が飼育されている「高秀牧場」も、そんな牧場のひとつ。こちらではお店の人が「ハイジみたいなチーズづくり」と笑顔で語る手づくりのチーズ工房があり、敷地内の「ミルク工房」で、できたてのチーズを販売しています。
「ミルク工房」の店内。チーズたっぷりの手づくりピザなども食べられる
つくっているチーズは、ブルーチーズの「草原の青空」、クリーミーな酸凝固タイプの「いすみの白い月」、バターのような香りのセミハードのウォッシュタイプ「まきばの太陽」など7種類ほど。 クセが強いと言われるブルーチーズでも香りがさわやかだったり、全体的に酸味もほどよく抑えられていたりと、食べやすいナチュラルチーズばかり。フレッシュで濃厚な牛乳の風味を大切につくられていて、さすが牧場のチーズといった味わいです。
牛柄ロールケーキ(450円)
少量生産のため、たとえばブルーチーズなら週に60個ほどしかつくれないのだとか。お店に出すそばから売り切れてしまうことも多いそうで、確実に購入するなら事前に取り置きをしてもらうのがおすすめとのこと。 「ミルク工房」ではこのほか、牧場のミルクを使ったジェラートやスイーツも用意。牛たちがのんびりと草を食む牧草地が眺められるテラス席もあって、美しいグリーンを目に、のんびりしていくのもよさそうです。
高秀牧場
タカヒデボクジョウ
帰りはふたたび東京湾アクアラインで。夕焼けどきには美しい光景が広がります
海底トンネルの裏側を見られる「東京湾アクアライン裏側探検ツアー」実施中
一般にはあまり知られていない海底トンネルの秘密に迫れる
東京湾アクアラインでは、東京湾アクアライン裏側探検ツアーを実施中。 ふだんは入ることのできない海底トンネルの緊急避難通路など、海底トンネルの裏側を専属ガイドとともに見学することができます。ぜひ、参加してみてはいかがでしょうか。 ○「海底トンネルに潜入!東京湾アクアライン裏側探検」 参加方法:個人の方は事前に下記サイトから要予約(団体の方は電話予約) 参加費:大人(中学生以上)1000円、子ども(小学3~6年生)500円 開催日:個人の方は毎週火・水曜、団体の方は木・金曜、1日2回(午前、午後各1回)開催
抽選で15名様に「海ほたる プディングキャラメリゼバーム」をプレゼント♪
アンケートにお答えいただいた方の中から抽選で15名様に「海ほたる プディングキャラメリゼバーム(9個入り)」をプレゼントいたします。みなさまのご応募をお待ちしております♪ 賞品:海ほたる プディングキャラメリゼバーム(9個入り) 応募期間:~5/23(木)まで 賞品の発送:6月上旬 ※当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。
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東京湾アクアラインで房総半島へ
いかがでしたか?東京湾アクアラインを使えば、川崎浮島JCTから木更津金田ICまで10分少々。今回のドライブの起点となる大網白里スマートICへは、そのまま圏央道を走って50分ほどで到着します。快適なドライブで、まだまだ知らない房総半島の魅力的なスポットを訪ねてみてください。
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佐藤史子 写真:山下コウ太
NEXCO東日本
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