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2019.06.06
シングルオリジンティーの個性豊かな風味が薫る♪ 駒沢大学にある紅茶カフェ「nt」
駒沢大学の「nt(ニト)」は、紅茶を居心地のよい小上がり席でゆったりと楽しめるカフェ。紅茶専門家の店主が淹れるダージリン、アッサム、セイロンなどの生産地や茶園、収穫シーズンを特定したシングルオリジンティーは、茶葉それぞれの個性豊かな風味が薫ります。
シンプルな北欧調のくつろげる店内
正面が道路に面していないので人通りが気にならず、隠れ家のよう
駒沢大学駅から歩いて約3分。「nt」は住宅街の中にひっそりとたたずんでいます。緑に囲まれた建物の1階、軒先の赤いタープが目印です。
オープン3年目。ワークショップの場としてなどスペースの貸し出しも行っている
店主は「物をシンプルに長く使い続ける北欧の精神が好き」と話す、野上富巨(とみお)さん。白と木を基調とした北欧調の店内はシンプルで、心が落ち着きます。小上がりは天井がアーチ状で、靴をぬいで座るとやさしく包まれるような気分。居心地のいい空間です。
親子連れもくつろぐ小上がり。「nt」とは輝度の単位。光が集まるようなお店になるようにと命名
茶葉それぞれの風味を楽しむ
シングルオリジンの紅茶は生産地や茶園ごとの味が特有で鮮明
野上さんは大学卒業後、飲食業にたずさわり、子どもの頃から好きだった紅茶のカフェを開業。茶葉の生産地や茶園、収穫シーズンを特定したシングルオリジンティーの個性あふれる味や香りをお客さんに知ってもらい、好みの紅茶を見つけてほしいと願っています。 そのためブレンドものは扱わず、ダージリン、アッサム、セイロンの生産地でそのときに最もおいしい農園の茶葉を仕入れ。年3回収穫されるダージリンは、春摘みの “ファーストフラッシュ”、夏摘みの“セカンドフラッシュ”、秋摘みの“オータムナル”の茶葉を揃えます。
「ダージリンティー」(650円)。ダージリンの茶葉はインド北東、ダージリン地方の山の斜面で生産
メニューは季節ごとに変わり、この日のおすすめは、ダージリン地方にあるバダンタム茶園のファーストフラッシュの茶葉で淹れた「ダージリンティー」。香りが青々しく、さっぱりと爽やか。緑茶のようなほどよい渋みの後味にほのかな甘みを感じます。
「セイロンティー」(550円)。ルフナ地方は紅茶の産地では珍しく低地。ダージリンティーと色から違う
スリランカ・ルフナ地方のセシリヤン茶園の茶葉で淹れた「セイロンティー」は、黒蜜のような芳ばしい香り。コクのある味わいで、お茶の甘みが口の中にじんわりと広がります。濃厚な味はミルクティーにも合い、ミルクを入れるとますますまろやかになるそうです。
紅茶に合う軽食やスイーツも用意
「ハンバーグサンドイッチ」(900円)。三軒茶屋「ミカヅキ堂」の人気食パンを使用
アフタヌーンティーの定番、サンドイッチはやっぱり紅茶と好相性。とくに合挽肉の自家製ハンバーグをはさんだ「ハンバーグサンドイッチ」が人気です。昔ながらのハンドメイドの味。たっぷりレタスやチーズ、タルタルソースによって、おいしさが増します。 手づくりのバスク風チーズケーキやワッフルなども用意され、スイーツによって引き立つ紅茶のおいしさをあらためて実感。野上さんに相談すれば、好みに合う茶葉も選んでくれますよ。紅茶の本来の味を知って、紅茶をもっと楽しめるようになれるといいですね。
nt
ニト
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森田奈央 撮影:彌永浩次
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