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2019.07.15
一棟貸し切り!屋根裏部屋まで独り占めできる、里山の古民家宿へ「柚子のあぜ道 雨乞のかえる」
宮城県柴田町にある「柚子のあぜ道 雨乞(あまご)のかえる」は、江戸時代の農家をリノベーションした1日1組限定の宿。屋根裏まである広々とした古民家を、まるまる一棟貸し切り泊まることができます。都会の喧騒から離れ、気心の知れた友人や家族と田舎暮らしを体験してみませんか。
里山を見晴らす古民家の宿
1泊35,000円から。一棟貸しなのでグループで泊まるのがおすすめ
仙台市街地から車で50分ほど。山道を抜けた先に広がる里山の小高い丘に古民家を改装した宿「柚子のあぜ道 雨乞のかえる」はあります。
近隣の雨乞地区は柚子の自生地の北限
青々とした竹林を背景に、虫たちの心地よい鳴き声が聞こえる水田のあぜ道の先に建つ宿は、どこか田舎の親戚を訪ねたような懐かしさを感じさせます。
囲炉裏も自由に使ってOK
中に入るとまずは吹き抜けの土間、そしてその奥に板の間、座敷と続きます。開放的な造りは、昔ながらの農家の一般的な建築様式なのだそう。築170年という長い時を感じさせる天井の梁は、圧倒されるほど太く重厚。一方で木のぬくもりあふれる内装にほっと心が和みます。
印象的な宿名は、田舎を連想させるワードを組み合わせたもの
気心の知れた友人と過ごすプライベート空間
庭に面した窓を開ければ心地よい風が吹き込む1階の座敷
もともとランチや軽食を出していた「柚子のあぜ道 雨乞のかえる」が宿としてスタートしたのは2018年のこと。古きよきものを活かし、心置きなくゆっくりと田舎の日常を体験してほしいと、泊まれるのは1日1組だけ。一棟全てを貸し切るスタイルで始まりました。
天井の低い2階の広間。骨董品のランプやミシンが飾られている
縁側のある1階の座敷は、10畳と8畳の続きの間。数人のグループなら1階の座敷だけでも十分な広さですが、さらに2階の広間と3階に当たる屋根裏部屋も自由に使うことができます。プライベートな空間を大切にするため、スタッフによるフルサービスのおもてなしは控えているそう。好みの部屋で気兼ねなく過ごす、贅沢な田舎の夜を楽しんでくださいね。 もちろん、歯ブラシやタオルといったアメニティは一式用意されています。トイレは水洗でウォシュレット付、バスルームは檜づくりにリフォームされているなど最新式の設備を備えているので安心です。
虫よけスプレーを携帯していくのがおすすめ
朝は周囲の竹林を散歩するのがおすすめ。鳥のさえずりを聞き、竹のさわやかな香りをかぎながら歩けば気分もリフレッシュ。里山を見晴らす展望台では、畑が面々と続くのどかな風景を堪能できます。
ランチのみの利用もOK。古民家ラーメンはいかが?
「豆乳坦々麺」(800円)。ラーメンは11時半から14時まで
宿泊の際には別料金で夕食、朝食付のコースも選べます。専属のシェフが地場産の野菜をたっぷり使ったメニューを用意。ほかにバーベキューセットや卓上コンロなどの調理器具も用意されているので、夜はわいわいバーベキューを楽しみ、朝は滋味深いご飯をいただく、というのもおすすめです。
「柚子のあぜ道 雨乞のかえる」では、ランチのみの提供もあります。おすすめは毎週火曜、水曜、木曜のラーメンです。古民家で“ラーメン”というミスマッチがおもしろいと始まったこのメニューは、今では月初めに予約分で完売してしまうこともあるほど人気の一品です。 スープはこくのある豆乳ベース。しっかりとした麺によく絡み、まろやかでくせになる味わいです。ピリ辛好きの人は卓上のラー油と山椒でアクセントをつけましょう。
「豆乳担々麺 + デザートセット」(1000円)。ほかに採れたて野菜の要予約ランチメニューもあり
デザートセットをオーダーすれば、みずみずしい見た目が涼しげな「イリタマ」が付きます。プルプルとした餅は、口の中ですっと溶け、雑味のないさわやかさ。すっきりとした味わいにきな粉と黒蜜がぴったりと合います。 大型のホテルや旅館では味わえない素朴な田舎生活を体験できる「柚子のあぜ道 雨乞のかえる」。慌ただしい日常を離れ、大きな田舎家でゆったりとした贅沢な時間を過ごしてみませんか。
柚子のあぜ道 雨乞のかえる
ユズノアゼミチアマゴノカエル
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星マチコ
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