美肌に効く山あいの温泉地「作並温泉」

作並温泉の宮城県側に位置する「鳳鳴四十八滝」

仙台の中心市街地から車で40分ほど、宮城県と山形県との県境に「作並温泉」はあります。寛政8（1796）年の開湯以来、仙台の奥座敷として親しまれ、肌にやさしい弱アルカリ性の泉質から“美女づくりの湯”と呼ばれてきました。広瀬川が流れる自然豊かな土地で、紅葉の季節には、鮮やかに色づいた錦秋の山々を眺めることができます。

「ゆづくしSalon 一の坊」の「広瀬川源流露天風呂」。写真は浮遊感が心地よい「立ち湯」

紅葉の時季に作並温泉で楽しみたいものといえば、なんといっても色づいた山々を眺めながら入る絶景風呂！作並温泉には5つの宿が点在し、各宿で作並温泉の風光明媚な景色を眺めながら入る露天風呂が用意されています。清流・広瀬川沿いの露天風呂や、ふわふわと漂うように湯に浸かる「立ち湯」など、周囲の大自然との一体感を感じられる個性的なお風呂がそろいます。

3つの源泉と8つのお風呂がある「ゆづくしSalon 一の坊」

「ゆづくしSalon 一の坊」は、作並温泉のおすすめ宿のひとつ。 星空を仰ぐ「鹿のぞきの寝湯」や蒸気浴ができる「よもぎ蒸し風呂」など、3つの源泉とバラエティ豊かな8つのお風呂がそろい、心ゆくまで湯浴みを楽しめる宿です。 作並温泉の紅葉を堪能するなら「広瀬川源流露天風呂」へ。深さ130cmの「立ち湯」をはじめ趣の異なる4つの湯船に入りながら、広瀬川と錦秋に染まる山々の景観を眺め名湯に浸かりましょう。 湯上がりには「くつろぎsalon」へ。生ビールやアイスキャンディー、季節のおやつなどが用意されています。オールインクルーシブルスタイルなので、追加料金を気にせずくつろげますよ。 宿泊は、１泊２名１室1万7800円（税別）から。「くつろぎsalon」は日帰り入浴の場合でも利用可能です。赤や黄色に色づいた里山をテラス席から眺め、のんびりとしたひとときを楽しむのもいいですね。

「Pizzeria vegetariana L'Albero」でピッツァランチ

ランチにぜひ立ち寄ってほしいのが、「Pizzeria vegetariana L'Albero（ピッツェリアベジタリアーナアルベロ）」。「ゆづくしSalon 一の坊」からは車で15分ほど、無添加にこだわったイタリア料理を楽しめるカフェレストランです。 メニューには肉や魚を一切不使用。地元の契約農家から仕入れた新鮮な野菜のおいしさを生かしたピッツァやパスタがラインナップしています。 おすすめはピッツァランチセット（1450円～／税別）。高温の窯で焼き上げることで、野菜の甘みや旨みを逃すことなくピッツァが仕上がります。 白を基調としたシックな店内には、カラフルなバラの花や木の実で飾られたシンボルツリーがあり、インパクト大！おしゃれな店内で、体が喜ぶサクサクもちもちのピッツァを堪能しましょう。

「ニッカウヰスキー仙台工場 宮城峡蒸溜所」で工場見学

「ニッカウヰスキー仙台工場 宮城峡蒸溜所」は、まるでヨーロッパの山村に建つ古城のような、趣深い赤レンガ造りの工場。ここでは作並の美しい自然のなか、清流・新川の伏流水を使いウイスキーを製造しています。 蒸溜所では、無料の見学ツアーを実施。ガイドと一緒に、蒸溜器が並ぶ蒸溜棟や、オーク材の樽が積まれた貯蔵庫などをめぐります。ツアーの最後は試飲タイム。ブレンデッドウイスキーの「スーパーニッカ」、フルーティーな「シングルモルト宮城峡」、まろやかな甘みのある「アップルワイン」の3種類を、ロックや水割りで味わいましょう。 併設するショップでは、チョコレートボンボンやウイスキーに合うおつまみなどを販売。おみやげ選びに立ち寄ってみてください。

正岡子規や土井晩翠など、多くの文化人が愛したという作並温泉。都会の喧騒から離れ、良質な温泉と色鮮やかな秋の景観に癒されに、ぜひ訪れてみてください。 ※メイン画像は「ゆづくしsalon一の坊」の「広瀬川源流露天風呂」