【サイン本プレゼント】『そして旅にいる』著者、小説家・加藤 千恵さんインタビュー
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【サイン本プレゼント】『そして旅にいる』著者、小説家・加藤 千恵さんインタビュー

2019年出版された『そして旅にいる』。ハワイや千葉、香港や北海道などの旅先と主人公にまつわる8つのストーリーが展開される連作短編集は、人生の節目に旅が似合うことを物語っています。旅好き、だけど旅小説は初めてという著者の加藤千恵さんに話をお聞きしました。 インタビューの最後には、プレゼントのお知らせもありますよ♪

プロフィール

加藤 千恵(かとうちえ)/歌人・小説家。北海道出身。立教大学文学部日本文学科卒業。高校3年生の時に短歌集『ハッピー・アイスクリーム(集英社文庫)』でデビュー。雑誌のコラム連載、ラジオのパーソナリティなど、現在も幅広く活動中。小説は『いびつな夜に(幻冬舎文庫)』『ラジオラジオラジオ! ( 河出文庫)』など多数。近刊は『アンバランス(文春文庫)』。

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訪れたことがある街だから、描きたい物語が思い浮かぶ

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食べることが大好きなので、旅先で食べる1日3回の食事とおやつは絶対に失敗したくないと話す加藤さん

―今作に登場する国内外8つの旅先は、訪れたことがある場所ばかりですか? 作品を書くために訪れたというわけではありませんが、8都市すべて旅した場所ではあります。例えば第1話のハワイは、ストーリー同様に友人の結婚式で2度訪れた場所です。物語ではチーズケーキの話が登場しますけれど、私がハワイでハマったのは「Henry,s Place /高橋果実店」のココナッツアイスクリーム。もしこのお店が日本にあったなら、きっと私は破産してしまうくらい通っただろうな(笑)と、思うほど好きでした。

やはり、小説に描く場所は必ず一度は訪れたいですね。想像力を高めることになるし、百聞は一見にしかずで、訪れるからこそわかることも多いですから。
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旅先の感じ方は人それぞれ。全員同じでは面白くない

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日本万国博覧会(大阪万博EXPO’70)の跡地に立つ「太陽の塔」

―大好きな人の「神様」を見る、ひとり旅というストーリーの第5話「神様に会いに行く」は、大阪が旅先ですね。 神様というのは、万博記念公園にある岡本太郎さん作の「太陽の塔」のことなのですが、実際に私の友人が大好きで、見るとインスピレーションを得られるという話をするので、私もその感覚を体験したい、何か得るものがあるかもしれないと思って出かけました。感動はしましたし圧倒される迫力はありましたけれども、インスピレーションを感じることはできなくて。当たり前の話ですよね。この太陽の搭が建てられた背景を深く知っているわけでもないし、人生で辛い時に太陽の塔を見たわけでもない。その人にとっての太陽の塔がどんな存在かで感じ方は変わりますから。結びつきがないものには感動は訪れない、感じ方は人それぞれということで、当然ながら生い立ちや環境、考え方が違えば価値観も違いますから。

いろんな場所を訪れる、旅することで生まれる発見や気づきは個性があるということですよね。あとこの話は、大阪の芸人さんの言葉づかいを参考にして、自分自身では少しめちゃくちゃな関西弁を書いてしまった感覚が残っている、ある意味思い出深い一作です(笑)。
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一人よりも二人旅が好き。目的を達成する旅が心地よい

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―ご自身の旅スタイルはありますか? 思いつきで数時間後とか翌日とかに旅に出るようなことはしません。準備期間は短くても1週間から2週間。ちゃんと用意をして行くタイプです。情報を得て行きたい場所を見つけて目的にすることもありますし、友人に会いに行くことや食が目的の場合もあります。旅に行くとスーパーマーケットはよく立ち寄ります。

旅をする際は、たいてい複数なので、一緒に行った人との思い出ができるのもスタイルのひとつかも。普段の飲み会などとはまた異なる、相手の一面を見ることができるし、そのことで喧嘩になる場合もあるかもしれないけれど関係性が変化して、より親密になることができるのが旅。複数で行く旅の中でも二人旅は、より親密になれるのがいいですよね。

私は歌人でもあるので、旅の思い出を短歌に詠むというのもおすすめです。旅での経験を五七五七七という三十一音に当てはめて表現すれば、親しみのない短歌を始める、きっかけにもなります。

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『そして旅にいる』を加藤千恵さんのサイン入りで1名様にプレゼント

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『そして旅にいる』 幻冬舎 刊/ 1512円

恋愛小説が人気の著者による、初の旅小説。北海道から伊豆や千葉、ミャンマーと国内海外問わずに8都市に似合う物語を、例えば友人の結婚式に参列するために出かけたハワイで気づかされたこと、失恋を忘れさせる香港と担担麺と友人など「旅」をテーマに、8話の短編を綴ります。 〇プレゼント概要 「加藤千恵さんのサイン入り本」 応募締め切り:2019年11月17日(日)

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***** インタビューのさらに詳しい内容は現在発売中の「ことりっぷマガジン2019秋号」で読むことができます。ぜひ本誌を手に取ってチェックしてみてくださいね。 *****

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