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2020.06.18
異国のような雰囲気にうっとり。心ときめくフォトジェニックな横浜ビュー5選
160年前の開港から、多くの旅人を出迎え、見送ってきた横浜。「未来」と「レトロ」が同居する港町には、眺めるだけで心ときめくフォトジェニックな景観がたくさん。知ってるつもりの横浜の、まだ見たことのない風景をご紹介します。
乙女心をくすぐる優美な意匠に彩られた西洋館「ベーリック・ホール」
みなとみらい線元町・中華街駅から徒歩8分。現存する戦前の山手外国人住宅の中では最大規模の「ベーリック・ホール」は、イギリス人貿易商ベリック氏の邸宅として1930(昭和5)年に建てられたスパニッシュスタイルの西洋館です。横浜を中心に数々の名建築を手がけたJ・H・モーガンの作品で、一時は寄宿舎として利用されていたこともあるそう。
四つ葉型のかわいらしい小窓、渦巻き状の幾何学模様を組み込んだアイアンワークの玄関扉や階段の手すり、市松模様の床タイルとワイン色の絨毯。邸内には、乙女心をくすぐる優美な意匠がそこかしこに。
壮麗なリビングルームをはじめ、ベリック氏の夫人や子息の部屋なども見学可能。ここでどんな暮らしが営まれていたのか、想像するだけでワクワクします。
ベーリック・ホール
ベーリックホール
海と空に寄り添って、癒やしの風景が広がる「山下公園」
みなとみらい線元町・中華街駅から徒歩3分。港に沿って約700mの園路が続き、潮風が気持ちいい「山下公園」。みなとみらいエリアや横浜ベイブリッジを見渡せる絶景スポットでもあります。目の前を行き交う船を見ていると、時間が経つのも忘れそう。手すりに止まって休憩するカモメたちの姿にも心和みます。
広々とした園内には四季折々の草花があふれ、見ごたえ十分。バラの名所でもあり、春から秋にかけて可憐なバラが咲き誇ります。
イスラムモスク風のモザイクタイルが見事な「インド水塔」や「赤い靴はいてた女の子像」など印象的なモニュメントも点在。歩けば歩くほど新しい発見があります。
山下公園
ヤマシタコウエン
クラシックな貨客船で非日常の世界へトリップ「日本郵船氷川丸」
山下公園の前に係留保存された横浜港のシンボル「日本郵船氷川丸」は、戦前の日本で建造され、現存する唯一の貨客船。竣工当時の資料をもとに改修された船内は、アールデコ調の客室や食堂、社交室をはじめ、操舵室や機関室などの乗務員エリアまで見学可能なんです。まるで、これから海外へと船出するような気分を味わえますよ。
上流階級のための贅を尽くした空間は、言うなれば海に浮かぶ文化遺産。デッキに出てみると、正面にはみなとみらいのスタイリッシュなビル群が広がります。過去と未来が交差する船の上で、しばし時間旅行を楽しみましょう。
日本郵船氷川丸
ニッポンユウセンヒカワマル
憧れのクラシックホテルで贅沢なひとときを「ホテルニューグランド」
みなとみらい線元町・中華街駅からすぐ。「ホテルニューグランド」は、山下公園に面して建つ、開業90余年の横浜でもっとも長い歴史を誇るホテルです。クラシックな本館には、ベーブ・ルースやチャールズ・チャップリン、ダグラス・マッカーサー元帥など名だたるVIPが滞在したことでも有名。重厚なたたずまいは、昔も今も人々を魅了し続けます。
ニューグランドブルーの絨毯が敷かれた大階段や多くの賓客がくつろいだロビーは、今もそのままの姿で残されています。イスやソファは、横浜家具のアンティーク。希少な骨董品が当たり前のようにあり、自由に腰掛けることができるというから驚きです。
2代目総料理長が考案した「スパゲッティ ナポリタン」(1980円)
伝統の料理も魅力のひとつ。本館1階のカフェでは、かつてホテルが進駐軍に接収されていた時代に生まれたという「スパゲッティ ナポリタン」をはじめ、「シーフードドリア」、「プリン ア ラ モード」など、ニューグランド発祥のメニューをいただけます。
ホテルニューグランド
ホテルニューグランド
青空に映えるノスタルジックな景観「よこはまコスモワールド」
みなとみらいエリアの中心にあり、世界最大の時計型大観覧車「コスモクロック21」が目印の「よこはまコスモワールド」。入場無料で気軽に訪れることができる都市型遊園地です。ダイナミックな大観覧車も、青空をバックに一部だけ切り取って写真に撮るとなんだかほっこり。とっておきの1枚になりそうです。
2階建てのメリーゴーランドも、ノスタルジックな写真を撮影できるポイント。夜は一層、幻想的な風景になりますよ。カメラを片手に園内をめぐってみてはいかが。
よこはまコスモワールド
ヨコハマコスモワールド
心ときめく横浜の景観を楽しめる5スポット、いかがでしたか? まだまだ、横浜にはフォトジェニックな風景がたくさん。自分だけのとっておきのビューポイントを探してみてください。
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