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2020.09.02
古都に佇む日本家屋で梅文化2千年の歴史に触れる♪梅体験専門店「蝶矢」鎌倉店
梅酒専門店のチョーヤ梅酒がプロデュースする梅体験の専門店「蝶矢」鎌倉店。梅コンシェルジュのレクチャーのもと完熟梅を使った本格梅酒や梅シロップづくりの体験ができるほか、開放感のあるテラスでは梅ドリンクを味わいながらのんびり過ごせます。
白壁が引き立つ鎌倉らしい風情のある一軒家
通りから見える白壁に描かれた「蝶矢」のロゴが目印
古民家をリノベーションしたショップは、鎌倉駅西口から御成通り方面に歩いてすぐ右手の細い小路沿いの住宅街のなか。鎌倉の街並みにとけこんだ情緒のある門をくぐるとこの土地の空気感や歴史も感じられます。
白を基調とした清潔感のある佇まい
京都店につぐ2号店で早くも話題のスポットに
外観からは想像できないほどスタイリッシュな店内は、開放感のあるテラスが併設され明るい光で溢れています。好きな梅ドリンクを片手にテラスの椅子でゆったり過ごせば、散策途中のリフレッシュにもよさそう。
中庭にある梅の木はチョーヤ梅酒創業者の自宅から移植したもので6月に見事な実をつける
100通り以上の組み合わせから選ぶ人気の梅体験
所要時間は約40分で2週間前からHPで予約受付。容量はS(1100円)M(2200円)L(3300円)の3サイズ、選ぶお酒や砂糖の種類で価格が変わる
梅体験では梅コンシェルジュによる丁寧なレクチャーがあり、お手拭きや手袋の用意もあって気楽に参加できるのも魅力。梅は定番5種類と季節のおすすめ1種類、それに砂糖とお酒を数種類の中からそれぞれ選び自分好みの梅シロップや梅酒の仕込みをします。
梅の協力農家さんとは土づくりの作業から一緒に行うなど長年にわたって信頼関係を育んでいる
「蝶矢」で扱う梅は協力農家さんが丹精込めて作った完熟梅を一番状態のいいときに冷凍保存したもので、年間通して品質のいい梅を楽しめます。とくに南高梅などに見られる梅の赤い部分は「紅差し」と呼ばれ、生育途中に太陽をたくさん浴びた証なのだそう。こうした国産の高品質な梅を贅沢に使うところも美味しさのポイントです。
ビーカーでお酒を注ぐ、まるで理科の実験のようなシンプルさ
ゆったりとした作業台には一人分ずつの道具と材料がセットされる
今回の体験で選んだのは鎌倉店限定の白加賀梅+氷砂糖+ホワイトラムの「梅酒」(Sサイズ)と、小粒品種のパープルクイーン+こんぺい糖の「梅シロップ」(Mサイズ)の2種類。 まずはどちらも専用のツールで梅のヘタを取ります。その後、梅酒は容器に梅と氷砂糖とホワイトラムを入れて仕込みます。一方の梅シロップは梅と金平糖を交互に入れてフタを閉じます。容器の中で金平糖がゆっくりと溶けはじめ約1週間で出来上がりです。
(左)専用のツールを使うとヘタとりもスムーズ(右上)混ざりやすいように梅と金平糖は少しずつ交互に入れるのがポイント(左下)好みのお酒をビーカーから注ぐ
体験とは思えない仕上がりはお土産にも喜ばれそう
当日の営業時間内ならショップで預かってくれる嬉しいサービス付き
仕込みが終わった梅酒は家に持ち帰った後、1日に1回ゆすって混ぜると徐々に熟成し1ヵ月ほどで飲み頃に。漬けた梅はクリームチーズと混ぜてクラッカーで味わうほか、ヨーグルトのトッピングにするなど最後まで楽しめますよ。
ゴロンとした大粒の南高梅を丸ごと味わう
アイスドリンク(左)「ソーダ割り」(右)「緑茶割り」(各550円)
体験はしなくても紀州産の完熟南高梅の入ったドリンクをテラスで味わうのもおすすめです。ソーダや緑茶で割った梅シロップの甘さを味わったあとは、完熟梅をストローでクラッシュするとフルーティーなさわやかさが口いっぱいに広がります。その日の気分に合わせてホットかアイスでどうぞ。
おウチでもゆっくり楽しみたい梅時間
(左)まさにキングオブ梅酒の「蝶矢 限定熟成」(2970円)は一日5本の限定商品 (右)公式インスタグラムでは、梅酒アレンジやおすすめの食べ合わせを紹介
梅シロップは4倍に薄めてシンプルに味わうほか、リキュールや紅茶で割っても美味しくバリエーション豊富。2000年以上の昔から日本人の生活に親しまれてきた梅の魅力を再発見できるかもしれません。さらにチョーヤ梅酒の450種類ある原酒の樽の中からベテランの職人が1種類だけ選んだ特別な梅酒「蝶矢 限定熟成」もショップで好評です。ぜひ自分だけのお気に入りを見つけて楽しんでくださいね。
梅体験専門店「蝶矢」鎌倉店
ウメタイケンセンモンテン チャウヤ カマクラテン
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高橋真里 写真:小林利穂
Writer
高橋茉弓
おやつの時間を何よりも大切にするライター&カメラマン。波の音とカフェがあればそれで幸せ。
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