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2020.10.09
紅葉とおいしいものを見つけに。1泊2日で出かける秋の奥日光
神聖な雰囲気が漂い、四季折々の自然美に溢れる関東有数の観光地・日光。山々が彩りはじめる秋は、紅葉狩りも楽しめる絶好の季節です。 今回は、“奥日光”と呼ばれる自然豊かなエリアを中心に、バスで巡る紅葉旅をご案内。都心からのアクセスもよく、週末旅にもおすすめです。
「日光湯波巻き 全 ZEN」で、湯波づくしのランチをいただきます
「日光湯波巻き御膳」2530円。茎を入れた山葵など、随所に工夫が凝らされている
東照宮に近い門前町の日光街道沿いに建つ「日光湯波巻き 全 ZEN」は、日光名物である湯波を使った創作料理が味わえるお店。数あるメニューの中でも、おすすめは旬の野菜や県内産ブランド和牛など、こだわりの食材をふんだんに使った「湯波巻き御膳」です。 とちぎ和牛のざぶとんという部位を巻いた湯波巻きは、豆乳に出汁を合わせたまろやかな特製ダレが素材の味わいを引き立てています。日替わりの小鉢3種や、豆乳のブランマンジェが絶品の生湯波ぜんざいなどが付いていて、湯波のおいしさを存分に堪能することができますよ。
古民家を改装したシックな店内
板張りの外観が印象的なお店は、2階建ての古民家を改装したもの。1階奥には大きな窓があり、ダイナミックな岩肌の借景を眺めながら食事ができます。黒塗りの壁には、蚕の養殖に使われていたアンティークのカゴが飾られ、レトロでスタイリッシュな雰囲気を漂わせています。
◎旅案内メモ
東武日光駅から湯元温泉行きバスで5分「神橋」バス停下車 徒歩1分
日光湯波巻き 全 ZEN
ニッコウユバマキゼン
老舗和菓子屋が作る和テイストのチョコレートが新しい「TENTO Chocolate」
フリーズドライの日光産とちおとめの中にホワイトチョコレートを染み込ませた「OBORO/朧」は1箱1296円。羊羹とあんを使ったチョコのセット「ANN & YOKAN」8個入りは2592円
ランチを食べた後は、同じ日光街道沿いにあるチョコレート屋さんでおみやげ選び。80余年の歴史を持つ老舗和菓子屋「日昇堂」が手がけるチョコレートブランド「TENTO Chocolate」は、和のエッセンスをプラスした新感覚のチョコレートが評判のショコラティエです。 白あんを抹茶チョコでコーティングした「MIYABI/雅」や、イチゴ果汁入り羊羹をホワイトチョコで包んだ「HARUDONARI/春隣」など、日昇堂自慢のあんや羊羹を使ったチョコレートはここでしか買えない限定品。パッケージのデザインもおしゃれで、日光の新しいおみやげとして人気を呼んでいます。
(右上、右下)白と木目を基調にしたインテリア。壁のフックは和菓子の木型 (左上)和三盆+ナッツなどの組み合わせがユニークなチョコもある (左下)こしあんとイチゴのチョコなど、あんこを使ったチョコは4種類
日昇堂の店舗を改装した店内は、壁のフックや扉の取手などに和菓子用の古い木型が使われていて、スタイリッシュな中にもさりげなくお店の歴史が散りばめられています。 あんや羊羹を使った限定チョコレートは1つ(300円)から購入できるので、おみやげ以外に自分用にも買って、ホテルでゆっくり味わうのもいいですね。
◎旅案内メモ
「日光湯波巻き 全 ZEN」から徒歩1分
TENTO chocolate
テントチョコレート
「明智平ロープウェイ」に乗って、空から紅葉を眺めましょう
奥日光の大自然を空から見渡せる
華厳ノ滝や男体山、中禅寺湖などを一望する360度のパノラマビューが楽しめる「明智平展望台」は、美しい紅葉が見られる日光の中でも屈指の紅葉の名所として知られています。 標高1373m地点の展望台までは、いろは坂の途中にある明智平ロープウェイ駅からロープウェイに乗ってアクセス。約3分の空中散歩では、まるでタペストリーのような紅葉の絶景が眼下に広がっています。
◎旅案内メモ
「神橋」バス停から湯元温泉行きバスで33分「明智平」バス停下車、ロープウェイで3分
明智平展望台
アケチダイラテンボウダイ
「ザ・リッツ・カールトン日光」の日本茶アフタヌーンティーで優雅なひととき
「アフタヌーンティー」6215円(税・サ込み)の内容は季節ごとに変更される
7月にオープンしたばかりの「ザ・リッツ・カールトン日光」は、栃木県初のインターナショナルラグジュアリーホテルとして注目の最新スポット。中禅寺湖に面した1階の「ザ・ロビーラウンジ」や「ザ・ライブラリー」では、日本茶とのマリアージュを楽しめる、パティシエこだわりのアフタヌーンティーを味わうことができます。
(左上)6種類の中から茶葉を選ぶ。とちおとめとミントをブレンドしたほうじ茶がラインナップすることも (左下)ラウンジに設えた専用のティーカウンター (右上)開放感に包まれる「ザ・ロビーラウンジ」 (右下)暖炉の炎に癒される「ザ・ライブラリー」
テーブルに案内されたら、全国から厳選された日本茶のセレクションから好みの茶葉を選びます。お茶とともに運ばれるアフタヌーンティーは、セイボリーとスイーツを合わせて全11種類。栃木県産黒毛和牛のローストビーフ、林檎のパンナコッタや柚子の香りがアクセントになったタルトなど、地元の食材がぜいたくに使用された、ここでしか味わえない特別なアフタヌーンティーです。 極上のアフタヌーンティーを五感で堪能した後は、自然あふれる庭園を散策したりしながら、のんびりと昼下がりのひとときを過ごしてみてはいかがですか? アフタヌーンティーが味わえるのは12時〜16時(L.O.)まで。事前に予約をして出かけましょう。
◎旅案内メモ
「明智平」バス停から湯元温泉行きバスで2分「リッツカールトン 日光」バス停下車すぐ
ザ・リッツ・カールトン日光
ザリッツカールトンニッコウ
湖畔に佇むログハウス風の「中禅寺金谷ホテル」に宿泊
森の中に建つホテル。エントランスの紅葉が見事
奥日光での宿泊は、木立の中に佇む落ち着いた雰囲気の「中禅寺金谷ホテル」へ。紅葉に彩られたログハウス風のこのホテルでは、すべての客室のバルコニーから中禅寺湖が見渡せます。 チェックインしたら、館内にある天然かけ流しの露天温泉「空ぶろ」で、旅の疲れを癒しましょう。奥日光・湯元から湧き出る豊富な温泉を引いた露天風呂では、色鮮やかな紅葉を鑑賞しながらのんびりとお湯に浸かることができます。夜には、満天の星空を見ながらの星見風呂も楽しめますよ。
(左上)広々としたツインのデラックスルーム (左下)窓の外に広がる木立が見渡せるダイニング (右上)新鮮野菜のサラダが付いたオムレツの朝食 (右下)紅葉を眺める露天風呂
翌朝は、窓の外に紅葉が広がるダイニングで、オムレツの朝食をいただきます。シェフが腕を振るう料理は地産地消に力を入れており、オムレツに使う卵やフレッシュなサラダ、イチゴジャムなど、朝食メニューにも栃木県産の食材がふんだんに使われています。
◎旅案内メモ
「リッツカールトン 日光」バス停から湯元温泉行きバスで20分「中禅寺金谷ホテル前」バス停下車 徒歩7分
中禅寺金谷ホテル
チュウゼンジカナヤホテル
迫力満点の「竜頭の滝」を眺めながら、茶屋の甘味でひと休み
男体山の噴火によってできた溶岩の上を流れ落ちる竜頭の滝
湯ノ湖の湯滝、中禅寺湖の華厳ノ滝と並ぶ奥日光の3大名瀑として知られる「竜頭の滝」。滝つぼ付近が巨岩によって2つに分かれた様子が竜の頭とヒゲに似ていることから、この名が付いたといわれています。 滝の正面に建つ「龍頭之茶屋」の観瀑台は、水しぶきを上げて流れ落ちる滝が目の前で眺められる絶好の滝見スポット。滝を囲む木々が鮮やかな彩りを添えるこの季節は、さらに美しさを増しています。
(左)「日光ゆばソフト」350円 (右上)「施無畏だんご」(みたらし)400円 (右下)歴史を感じる茶屋の店内
「龍頭之茶屋」では、滝を眺めながら素朴な茶屋グルメでひと息つきましょう。名物は特製のおぞう煮や、多くの人に安らぎを与えるという意味の施無畏だんご。有機豆乳のソフトクリームにごまあえ湯波が入ったご当地アイス、日光ゆばソフトも人気です。 時間があれば、茶屋から続く竜頭の滝遊歩道を歩いてみるのもいいですね。横を流れる滝を眺めながら、マイナスイオンたっぷりの散策が楽しめます。
◎旅案内メモ
「中禅寺金谷ホテル」バス停から光徳温泉経由、湯元温泉行きで「竜頭の滝」下車
龍頭之茶屋
リュウズノチャヤ
湖上から奥日光の紅葉を眺める「中禅寺湖遊覧船」クルーズ
クルーズの所要時間は、1周およそ1時間
「中禅寺湖遊覧船」に乗って、中禅寺湖クルーズを楽しみましょう。栃木県最大の湖である中禅寺湖は海抜1269m地点にあり、天然の湖としては日本一の標高を誇ります。湖畔周辺は豊かな木々や滝に囲まれ、特に秋の紅葉の美しさは関東随一と言われるほど。 明治から昭和初期にかけて外国人の避暑地として賑わったこのエリアには、イギリスやイタリアの大使館別荘などのクラシカルな建造物が今も残っています。中を見学することも可能なので、クルーズの途中で立ち寄ってみてもいいですね。木立に囲まれた瀟洒な別荘から湖を見渡せば、優雅な気分に浸れます。
◎旅案内メモ
「竜頭の滝」バス停から光徳温泉経由、日光駅行きで「船の駅中禅寺」バス停下車
中禅寺湖遊覧船
チュウゼンジコユウランセン
注目の新スポット西参道にある「茶寮 日りん」で、和パフェとおうどんのランチ
和の甘味が詰まった「わらび餅パフェ」1100円
旅の最後は西参道に立ち寄りましょう。今年3月にオープンしたこちらは、話題のカフェやショップが集まる注目スポット。世界遺産「日光の社寺」に近いため、参拝の前後に訪れる人でにぎわいます。 「茶寮 日りん」は、自家焙煎のスペシャリティコーヒーがおいしい人気カフェ「日光珈琲」が新たに手がける日本茶カフェです。和テイストのパフェや1年を通して食べられる天然氷のかき氷など、お茶に合う和風スイーツが評判。自家製の豆乳寒天や抹茶ときな粉の2種類のわらび餅、白玉だんごなどが入ったパフェは、わらび餅のとろとろ食感がたまりません。
(左)栃木県民が愛する郷土料理の「ちたけのおうどん」1100円 (右上)ガラス張りの外観 (右下)周囲の自然と溶け込むような明るい店内
地元の食材を使ったランチも味わえます。おすすめは、栃木の郷土料理「ちたけのおうどん」。特産のキノコであるちたけ(乳茸)とナスを油で炒めて作るつゆには、ちたけ特有の濃厚なうまみがたっぷり。生湯波を練り混んだ平打ち麺はつるつるシコシコで、のど越しが滑らかです。
◎旅案内メモ
「船の駅中禅寺」バス停から光徳温泉経由、日光駅行きで「西参道入口」バス停下車
茶寮 日りん
サリョウニチリン
「日光珈琲 西参道」には、栃木のいいモノが揃っています
刺し子のアクセサリーは1100円〜
バスに乗る前に、隣接する「日光珈琲 西参道」でおみやげを買うのを忘れずに。コーヒーの香りが漂う店内には、日光や栃木県が誇る手仕事の雑貨がずらりと並んでいます。 お店に入ってすぐに目を引くのは、ナチュラルな色合いがかわいい刺し子のアクセサリー。天然染料で手染めした布に伝統柄の刺し子を施した一点もので、イヤリングやピアス、ブローチなどがラインナップされています。
(左)こだわりの「ドリップコーヒー」500円と「とちおとめの甘酒」500円 (右上)自宅用に買いたい自家焙煎のコーヒー豆(200g)は1512円〜 (右下)かわいい雑貨を揃えるコーヒースタンド
ほかにも、大田原市の「黒羽藍染紺屋」が手がけるコースターやミニポーチなどの藍染小物、県内で採掘される大谷石で作られた箸置きやプレートなど、栃木ならではのすてきな雑貨を揃えています。自慢のおいしいコーヒーを味わいながら、ゆっくりとおみやげ選びが楽しめますよ。
◎旅案内メモ
「茶寮 日りん」から徒歩すぐ
日光珈琲 西参道
ニッコウコーヒーニシサンドウ
お得なきっぷで日光を旅しよう♪
今回ご紹介した旅には、発駅〜日光の往復乗車券、日光地区の鉄道やバスが乗り降り自由なフリーパスがセットになった「まるごと日光東武フリーパス」でお得に旅するのがおすすめ。明智平ロープウェイや中禅寺湖遊覧船などの施設の割引特典もついています♪ 都内からのアクセスは、東武鉄道の特急列車「特急スペーシア」をぜひ利用して。プライベート空間で安心した旅路が過ごせる全6室の個室専用車両では、まるでホテルのような雰囲気のなか、ゆったりとした旅の始まりを過ごすことができますよ。
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また、東武日光駅から奥日光エリアまで直通で行ける「奥日光リゾートシャトル」も期間限定で運行中。有料道路を通って渋滞を回避、着席人数を半分に制限した車内ではゆっくりくつろぐことができます。仕切りシートの設置などの感染防止対策もばっちりで安心して過ごせますよ。先ほど紹介した「まるごと日光東武フリーパス」を提示すると、料金が50%OFFで利用できるので、ぜひ合わせて利用して、お得にそして安全に旅を楽しんでくださいね。 ◎奥日光リゾートシャトル 往復一律 4,000 円(小児半額) 東武日光駅内のツーリストセンターで販売中(事前予約も可能)
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*** いかがでしたか? 赤や黄色に染まる秋の日光。おいしいグルメやスイーツも一緒に堪能して素敵な週末旅を過ごしてくださいね。 東武鉄道では、安心してご旅行いただけるように、特急列車や日光市内におけるバスなどのグループ施設で三密対策を実施しています。詳細は公式HPをご覧ください。
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小野澤啓子 写真:清水ちえみ
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