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2021.03.24
平野神社から京都御苑まで♪桜も愛でる春さんぽで立ち寄りたいカフェ&スイーツ5選
桜の名所が数多くある京都で古くから愛される「平野神社」と「京都御苑」。間に位置する西陣エリアは織物のまちとして古くから知られますが、寺社が点在するエリアでもあります。それぞれの敷地に桜が咲き誇る小さな名所もたくさん。自分だけのお気に入りを見つけたい人にもおすすめです。今回はこのエリアから7つのスポットをご紹介します。
平安時代から愛される名所「平野神社」
朱色の鳥居と桜色のコントラストも美しい
平安京遷都の際に奈良から現在の場所に移り、皇室や武家からも篤い信仰を集めてきた「平野(ひらの)神社」。京都に本格的な春の訪れを告げる桜の名所としても知られます。 桜の種類が多く、個性的な品種も多いこちらの神社。早咲きから遅咲きまで、約50種400本近くが次々と咲きます。まずは「魁桜(さきがけざくら)」と名づけられたしだれ桜が名前の通りほかの桜に先駆けて開花。ソメイヨシノは満開を迎える時季になると、淡いピンクの雲のように広大な境内を覆い尽くします。江戸時代から愛されてきた夜桜も見事。
平野神社が原産の遅咲き品種「平野妹背(ひらのいもせ)」
平野神社
ひらのじんじゃ
天皇も愛でた風雅な糸桜が美しい「京都御苑・近衛邸跡」
近衛邸跡に植えられたしだれ桜のひとつ「糸桜」
江戸時代の終わりまで歴代天皇が過ごした「京都御所」。御所を中心に周囲の公家町も含めて公園として整備されたのが「京都御苑」です。しだれ桜やヤマザクラ、カスミザクラなどさまざまな種類の桜が植えられ、例年3月中旬から5月上旬まで長く楽しめる名所です。 しだれ桜が60本ほど植えられているのが、摂政や関白などを務めた由緒ある公家・近衛家の邸宅跡。御苑で最も早く開花する「糸桜」は、京都でも有名な早咲き桜のひとつで、幕末の孝明天皇も褒め称えたそう。宮中や公家の雅やかな暮らしを偲ぶことができます。
「京都の早咲き桜の名所」の記事はこちら
京都御苑
キョウトギョエン
西陣織の工房の風情が残るブックカフェ「Cafe1001」
充実したチョコミントメニューの中でも人気の「チョコミントパフェ」
御召を織る西陣織の工房だった町家を改装したブックカフェ「Cafe1001(いちまるまるいち)」。西陣出身の店主・久世泰範さんのお店です。柱や壁、梁などはできるだけ当時のものを残した店内に、音楽や映画、ポップカルチャーなどの書籍がずらりと並びます。 こちらのもうひとつの特徴がチョコミントを愛する人たち「チョコミン党」の聖地とも呼ばれていること。写真のパフェをはじめ、アイスやケーキ、ドリンクまでチョコミントの美味しさを堪能できるメニューが揃います。春には桜を使った限定メニューも登場。
明治時代後期の京町家。中には靴を脱いでゆっくりできる小上がりのスペースも
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Cafe1001
カフェイチマルマルイチ
幸せな香りに包まれて過ごせる町家紅茶館「卯晴」
季節ごとに内容が替わるのも楽しい「卯晴アフタヌーンティセット」
同じく町家を改装した町家紅茶館「卯晴(うはる)」は、もとは西陣織の職人さんの住まい。足を踏み入れると鮮やかな紅茶缶が目に飛び込み、紅茶の香りに包まれます。 1階は販売スペースになっていて、常時40種ほどを量り売り。茶葉は少しずつ瓶づめされたものがあり、香りをテイスティングしながら選ぶことができます。2階はお座敷スタイルの飲食スペース。こだわりの自然農法の紅茶と自家製スイーツのセットから、地元の無農薬野菜などの国産食材を使ったしっかりした食事まで、ゆっくりくつろぎながら楽しめます。
築100年の町家を改装。昔の技法にこだわったそう
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卯晴
ウハル
京都とニューヨークを“結ぶ”「ノットカフェ」
「チョコレート大福 nunu chocolates×長五郎餅本舗」
北野天満宮や花街・上七軒に近い住宅街にある「knot(ノット) café」。日本初上陸となったNYの人気店「カフェ グランピー」のコーヒーや、「ヌヌチョコレート」が地元の老舗の和菓子店とコラボしたオリジナルスイーツが味わえるお店です。 創業時からある3種のオリジナル菓子は「千本玉壽軒」「長五郎餅本舗」という誰もが知る名店の協力で生まれたもの。さすがの美味しさはもちろん、コーヒーとの相性のよさにも驚きます。やはり地元の名店であるパン屋さん「ル・プチメック」のパンを使った「出し巻きサンド」や「あんバターサンド」。さんぽの途中でほっと一息つくことができます。
かつて西陣織の会社だった建物は天井が高く開放感たっぷり
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knot café
ノットカフェ
こだわりのあんが評判♪「どらやき 亥ノメ」
左から「黒糖」「くるみ」「抹茶」「あずき」
北野天満宮近くにある「どらやき 亥ノメ(いのめ)」。京都の老舗「御菓子司 中村軒」などの和菓子店で修業を積んだ店主・大塚英晃さんが営むどら焼き専門店です。 「幅広い世代に小豆あんに親しんでほしい」という思いから、どら焼きに注目したという大塚さん。あんこは北海道産の大粒あずきをふっくら炊き、甘さ控えめに仕上げた素朴で優しい味です。国産小麦粉に京都・大原野の卵やハチミツを合わせた皮との相性も最高。くるみや抹茶などが入った定番のほか、柚子や栗、りんごなど季節ごとの味も楽しみです。
今出川通りから小路を北に曲がってすぐ、オレンジ色のドアが目印
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どらやき 亥ノメ
ドラヤキイノメ
ふわふわのパンケーキが絶品♪「カフェ・ラインベック」
季節の果物をちりばめた人気メニュー「フルーツガーデン」
西陣の中心として栄えた「千両ヶ辻」と呼ばれるエリアにある「カフェ・ラインベック」は、当時まだ珍しかったパンケーキの専門店として10年ほど前にオープン。ブームの先駆けともいえるお店で、今では京都一とも称される名店です。 こちらはアップルパイとアメリカンスイーツの名店「松之助」の姉妹店。オーナーパティシエの平野顕子さんが、アメリカで修業した際の師匠のレシピを大切に受け継いでいます。ほかにはない味わいの虜になる人が続出。定番メニューは4~5品で、平日のランチタイムにはおかず系のパンケーキ、季節ごとにいちごや栗など限定メニューも登場します。
朝からオープンしているので、モーニング代わりに足を運ぶ人も
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カフェ・ラインベック
カフェラインベック
いかがでしたか? 今回は、過去に「ことりっぷWEB」で紹介したスポットの中から、美しい桜やスイーツ、ドリンクを楽しめるお店をまとめてご紹介しました。メニューや営業時間、定休日などの情報は、各記事の公開時点のもので、変わる場合もあります。事前に確認しておでかけくださいね。
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高柳涼子
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