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2021.05.19
美しい庭園の広がるお屋敷で日本の風情に触れるひととき。鎌倉「Sasho」
広々とした日本庭園のある大きなお屋敷でランチやティータイムを楽しめる食事処「Sasho」。窓際の席に座ると静けさの中に小鳥のさえずりが響きわたり、自然とゆったりとした気分になります。古都鎌倉で穏やかな時の流れを感じてみませんか?
しっかりとした門構えの重厚感のあるお屋敷
鎌倉駅西口から徒歩8分
鎌倉駅西口から北鎌倉方面につながる扇ガ谷は、幹線道路から一本入ると生垣のある大きな一軒家が続く静かな住宅街です。昭和の一時期は政財界人の別荘地としても人気になったエリアで、そうした地域にある「Sasho」も細い路地を登った一番奥にある由緒あるお屋敷です。
見て触れて感じたい日本建築の伝統
門をくぐると別の世界に来たような錯覚を覚えるほど日本建築の手法が隅々までいきわたる
約500坪の敷地に建つお屋敷は昭和2年に建てられました。神社などでもよく見られる入母屋造りの屋根をもつ風格のある日本家屋で、その南側には裏山から水を引いて滝と池をしつらえた池泉式庭園が広がります。この庭園は京都の名園を次々と手掛けた庭師・小川治兵衛によるもので、池を囲むように植えられた松の木や雪見灯篭などが四季折々の様子とともに楽しめます。
庭の緑を見ながらのどかな雰囲気を満喫できる
ガラガラと音のする木戸を引いて玄関から上がると、通されるのは客間とその奥にある書斎として使われていた部屋です。広い縁を利用して窓際に席が設けられ、どの席からでも緑をたたえる庭の様子がうかがえます。よく磨かれたガラス戸には昔ながらの製法で作るやや歪みのあるガラスがはめられ、木造建築の情緒をより豊かに感じますよ。

(左上)門から玄関へと続くアプローチ(右上)(左下)床の間のある客間(右下)自然の景色を凝縮してつくられた庭園
小鳥のさえずりを聞きながらいただく2種類のランチ
「ビーフシチュー御前」(2200円)前菜付き
広いお屋敷で様々な種類の鳥たちのさえずりを聞きながらのランチは格別で、日頃のあわただしさを忘れてゆったりとした雰囲気の中で過ごせますよ。看板メニューはたっぷりの国産牛ほほ肉をトマトと一緒に煮込んだ「ビーフシチュー」。隠し味に味噌を使い、煮込みと火を止めて休ませる時間を3日間繰り返しながら味をなじませていきます。
「おまかせ和食コース」(3300円)予約制
その一方、季節の食材を味わう和食のコースは自家製のごま豆腐など細やかな手仕事のほどこされた料理が並びます。春は庭の竹やぶで収穫した筍が料理されるなど旬の味わいも楽しめ、心も豊かにしてくれます。
もう少しのんびり過ごしたいからデザートを追加
レモン半個分の絞り汁とおろした皮が入りさわやかな風味「チーズケーキ」「コーヒー」(各550円)
居心地の良さから食後ものんびりと過ごしたい時には自家製スイーツがおすすめ。外はこんがりと焼き内側はまったりとしたバスク風の「チーズケーキ」やグルテンフリーの「ガトーショコラ」(550円)、季節のタルトなどお気に入りを味わって。
五感で感じる古き良き鎌倉の風情
茨城県産の和栗を使用「和栗の茶巾絞り」(400円)「日本茶(玉露)」(550円)
通常の営業は午後5時までですが予約をすればディナーにも応じてくれます。日本の伝統を受け継いだお屋敷で鎌倉らしい時間を過ごしてくださいね。
Sasho
サショ
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高橋茉弓
Writer
高橋茉弓

おやつの時間を何よりも大切にするライター&カメラマン。波の音とカフェがあればそれで幸せ。
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