60
2021.07.22
樺細工に曲げわっぱ…、風情ある角館で素敵なクラフト探し
城下町の風情あふれる角館。山桜の樹皮の風合いが魅力の「樺細工」や、杉の木目が美しい「曲げわっぱ」など、自然素材のあたたかみとデザイン性の高さを兼ね備えたクラフトに出会える町です。みちのくの小京都を散歩しながら、毎日の生活を彩る手仕事の品を探してみませんか?
モダンなデザインの樺細工「藤木伝四郎商店」
1851(嘉永4)年創業の樺細工の老舗
JR角館駅から徒歩15分ほど。角館の外町(とまち)と呼ばれるエリアに、7代にわたって樺細工の製造業を営む藤木伝四郎商店はあります。 山桜の樹皮を使う樺細工は、秋田県角館に技術が受け継がれている伝統工芸品。樹皮の模様と独特の光沢を生かして、茶筒や箱物などが作られています。 藤木伝四郎商店の樺細工は伝統的な品に加え、「都会のマンションにもなじむデザイン」をコンセプトにしたモダンな輪筒シリーズやテーブルウエアが魅力。江戸末期の蔵をリノベーションした店内に、まるでアート作品のようにディスプレイされ、手にとって質感を確かめながら選ぶことができます。
4層の樹皮が美しい輪筒シリーズ
輪筒シリーズ各16500円。海外でも人気があるそう
6代目の故・藤木浩一さんが手がけた、藤木伝四郎商店を代表するシリーズが「輪筒」です。伝統的な山桜の樹皮に、さくらやくるみ、かえでの素材を取り入れた明るく革新的なデザインの茶筒。4つの木目の表情や経年変化が楽しみな一生モノのクラフトです。 樺細工の茶筒は抗菌効果が高く防湿にも優れているので、茶葉の鮮度をキープしてくれます。日本茶はもちろん、紅茶やコーヒー豆の保存にもおすすめ。自宅でのカフェタイムが豊かになりそうです。
葉っぱのデザインがかわいらしい葉枝(はし)おき各1100円
藤木伝四郎商店
フジキデンシロウショウテン
秋田犬に会えるクラフトショップ「角館さとくガーデン」
国の重要伝統的建造物群保存地区である角館武家屋敷通りの入り口付近に建つ
昔ながらの黒板塀が和の風情を感じさせる武家屋敷通りに角館さとくガーデンはあります。秋田は杉や山桜などの木材や良質な陶土に恵まれ、手仕事の文化が根づく土地柄。
ぬくもりあふれるクラフトが並ぶ
角館さとくガーデンは、角館の樺細工や大館曲げわっぱ、川連漆器(かわつらしっき)、楢岡焼といった秋田クラフトのほか、オリジナルの桜グッズや秋田犬グッズなどがそろうセレクトショップです。
使うほど手になじむ秋田のクラフト
細長い楕円形の曲げわっぱの弁当箱 軌(MICHI) 11000円
秋田の北の街、大館で作られた曲げわっぱの弁当箱。寒く厳しい環境で育った杉ならではの美しい木目と丈夫さが魅力です。斜めに入った一本のラインがモダンな印象。自然素材ならではのあたたかみが感じられ、杉がふんわり香ります。弁当箱の内側はウレタン塗装がしてあるので使い勝手がよく、揚げものやナポリタンなども詰められます。
楢岡焼の納豆鉢1980円
秋田県内陸部の大仙市で作られている楢岡焼は、江戸時代末期からの歴史を持つ焼物。秋田の天然原料で一つ一つ手づくりされ、ブルーがかった優雅な色合いと素朴なフォルムが特徴です。取ってと注ぎ口がついた納豆鉢は、納豆をおいしく混ぜるためにつくられた器。納豆はもちろんのこと、ドレッシングを入れたりミルクを入れたり、食卓を彩ってくれます。
この店オリジナルの手づくり桜キャンドル桜キャンドル キューブ2340円、ミニ690円
秋田犬の武家丸くんも待っています
秋田犬の武家丸くんは2014年7月生まれの男の子
角館さとくガーデンには、看板犬がいます。秋田犬の武家丸(ぶけまる)くんです。くるりと巻いたしっぽとまつ毛のように見える目元の黒いところがチャームポイント。やさしくおおらかな性格で、近所の猫が遊びに来ても動じず、また、お客様の写真撮影にも応じてくれるそう。 武家屋敷通りを散歩しながら、大館曲げわっぱや樺細工、楢岡焼など日々の暮らしを豊かにしてくれる秋田クラフトを探してみてくださいね。
角館さとくガーデン
カクノダテサトクガーデン
新しくなった「ことりっぷ 角館・盛岡 平泉・花巻・遠野」では、こちらの記事のほかにも魅力溢れる角館・盛岡 平泉・花巻・遠野の今を紹介しています。ことりっぷオンラインストアのほか、ことりっぷアプリの電子書籍をぜひチェックしてみてくださいね。
ことりっぷオンラインストアはこちら
ことりっぷ編集部おすすめ
このエリアのホテル
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
本間景子
雑貨
の人気記事
の人気記事