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2021.08.07
京都・宮川町の町家カフェ「ろじうさぎ」でおばんざいランチとレトロな和スイーツを
京都の花街といえば祇園が知られていますが、そのお隣「宮川町」も歌舞伎役者たちから愛されてきたエリアです。その路地裏にある町家カフェ「ろじうさぎ」は、京都の和モーニングの草分け的存在として、京都旅行のたびに通うファンもいるのだとか。最近はランチやスイーツも充実、そして芸舞妓さんを招いたイベントも楽しめると聞き、さっそく訪れてみました。
宮川町歌舞練場近くの路地にあります
はんなりピンクの暖簾が目印
「ろじうさぎ」へは、京阪電車の祇園四条駅から徒歩で5分。駅から地上に上がり、鴨川を右手に見ながら川端通を南へ、1本東にある風情ある石畳の小径から路地を入ったところにあります。見逃してしまいそうな細い通りなので、地図で場所をよく確認してから向かいましょう。 また、すぐ近くに歌舞練場があるので、芸舞妓さんがお稽古に通う姿を見ることもしばしば。ふだん着であっても、その凛とした姿にため息が出ます。
京都の魅力が詰まった町家のたたずまい
照明のデザインがなんともレトロ
迎えてくれたのは、店長の奥村さん。聞けば、ご自身でもガイドをされるほどの京都好き。こじんまりと見えますが、地上3階、地下1階、お庭もあるこの町家に出会いカフェをオープンしたのは2012年のこと。 お座敷席の傍らには、京都本がぎっしりと並ぶ本棚もありブックカフェのような雰囲気です。「京都好きが集まってくれる場になったらいいなと思っています。モーニングは、宮川町の方に勧められて始めたら、京都っぽい朝ごはんが食べられる場としてネットで話題になっていたようです」。
一番人気のランチは焼きサバのお膳
「ろじうぜん 塩サバ焼」(1250円)
予約がとれないこともあるモーニングに続き、じわりと人気上昇中のランチは2種類。焼サバと鶏から揚げをそれぞれメインに、小鉢が2~3品、ご飯とお味噌汁、お漬物が付きます。 注文を受けてから焼く塩サバは、皮がパリッとして焼き立てならではの食感。小鉢も豆腐やお揚げ(油揚げ)、野菜をたっぷり使った京都の家庭の味が楽しめます。ランチを味わいながら、午後の旅行プランを考えるのもよさそうですね。
手作り白玉がつるん、舞妓さんも通う和甘味
「自家製白玉あんみつ」(800円)
宮川町という敷居の高そうなエリアにもかかわらず、コーヒー1杯なら500円でお釣りがくるというリーズナブルなカフェメニュー。プリンやケーキの洋風メニューから和甘味まで、幅広くそろいます。 なかでもおすすめは、「自家製白玉あんみつ」。寒天と餡と白玉をお店で作っています。できたての白玉の「ちゅるん」という味わいは、暑さを忘れさせてくれそう。キラキラと輝く寒天も涼し気です。
「おさつアイス」(700円)
そして、近頃の隠れ人気は「おさつアイス」。バターで焼いた熱々のサツマイモに蜂蜜をからめ、アイスクリームと一緒にいただきます。素朴なおやつを古い町家のお座敷でいただくのは、絵になる風景ですね。
芸舞妓さんのイベントはHPをチェック
お店の壁には、芸舞妓さんの名入り団扇
宮川町ならではの、芸舞妓さんを招いたスペシャルなイベントもあります。柱になるのは、「舞妓さんを愛でる会」「舞妓さんとお出かけ」の2本。「愛でる会」は、お店に舞妓さんを招き、お弁当や軽食を食べながらおしゃべりしたり、舞を鑑賞したり、写真を撮ったりすることができます。 「お出かけ」は、舞妓さんといっしょに市内各所へおさんぽ。この秋には、ホテルのアフタヌーンティーや、嵐山の保津川下りを予定。詳しくは、ホームページの「イベント」を見てくださいね! 京都が好きで、縁あって宮川町でお店をされている「ろじうさぎ」。町家でおばんざいのランチを食べ京都の日常を体験したり、舞妓さんと非日常の世界を体験したり、その守備範囲はワイド。京都へ行くたびに、気軽に立ち寄ってみたくなるカフェです。
ろじうさぎ
ロジウサギ
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戸塚 江里子
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