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2021.09.25
住宅街にある小さな美術館で過ごすアートな一日「笹倉鉄平版画ミュージアム&カフェ ジャルダン」
光の情景画家として知られる画家・笹倉鉄平氏の版画作品を展示する「笹倉鉄平版画ミュージアム」。静かな住宅街の中にある民家をリノベーションした美術館の別棟にはカフェも併設され、光を取り込んだやわらかなタッチの風景画を鑑賞した後はのんびりとその余韻に浸ることもできます。緑に囲まれた美術館でアートにふれる一日を過ごしてはいかがでしょうか。
昭和の民家を改装したミュージアム
小田急江ノ島線桜が丘駅から徒歩5分
横浜や江ノ島にも近い神奈川県大和市の住宅街に佇む「笹倉鉄平版画ミュージアム」は2006年にオープンした木造平屋建ての風情のある美術館です。画家の笹倉鉄平氏が一作目を発表して以来30年間にわたって制作してきた200点余りの版画をすべて所蔵している(株)アートテラス/笹倉鉄平オフィスのオフィシャル美術館で、常時展示されているのは30点ほど。2~3か月ごとにテーマを決めて作品の入れ替えがあり、季節を感じながら収蔵作品を鑑賞できます。
やわらかな光の中にヨーロッパの街並を描いた優しい風景画
2部屋にわたる展示室
光と色彩が織りなすやわらかなタッチの風景画は、イタリアやスペインなどスケッチした風景そのままの作品もあれば独自のイマジネーションを加えて作り出す世界観を表現する作品も多いのが特徴です。リアルに存在する街並みではなくてもどこか懐かしさを感じる優しさのある作風が人気です。

(左上)種類豊富なポストカード(右上)街灯をスケッチした笹倉氏の原画(左下)珍しいモノクロ作品(右下)この美術館に6回訪れると笹倉氏直筆のサイン入りカードがプレゼントされる嬉しい企画も
ミュージアムショップでは、気に入った作品のポストカードを探すのもおすすめです。 また入口の街灯には絵の具を混ぜるときに使うパレットの形をしたユニークな看板が付けられて、その様子を笹倉氏がスケッチした原画の展示もあります。この美術館のロゴはその原画がもとになっているのだそう。
緑がまぶしい庭を見ながらくつろぐ古民家カフェ
外の様子がうかがえる明るい窓辺
美術館のすぐ隣にはミュージアムカフェ「カフェ ジャルダン」があり、こちらは昭和初期の日本家屋をこの場所に移築した古民家で、風合いのある柱や梁、漆喰の壁など建てられた当時の建材をそのまま使っています。薪をくべて使う釜戸やステンドガラスなどレトロな雰囲気が漂い、一歩足を踏み入れるとホッと気持ちが和らぎますよ。

(左上)カフェもかわいい平屋建て(右上)和風の雰囲気にもよく笹倉氏の作品(左下)クマさんの容器がかわいいポルトガル製のはちみつ(1400円)はドリンクにも使われる(右下)笹倉氏のモチーフに出てきそうな窓から見えるガーデン
自然の美味しさをたっぷりいただく自家製ドリンク
「ワッフルのカップデザート」(300円 ※ドリンクとのセットは50円引き)「自家製レモネード」(400円)
こちらのカフェでは「自家製チキンカレー」(ライス又はナン、サラダ付き700円)のほかジンジャーエールやレモネードなど素材にこだわった自家製のドリンクなど手づくりの美味しさが人気です。とくに国産の有機レモンをハチミツに漬け込んだレモネードは、レモンの皮のすりおろしもたっぷりと入ってレモンを丸ごと1個いただくようなドリンク。ぜひスイーツと一緒に味わって。
「抹茶ミルク」「自家製ジンジャーエール」(各400円)
カフェには笹倉氏の作品集も置いてあり作品の解説を読みながら絵画の世界観に思いをめぐらすのも楽しいひと時です。カフェの利用だけでもOKなので、のんびりとした時間を過ごしてくださいね。
笹倉鉄平版画ミュージアム&カフェジャルダン
ササクラテッペイハンガミュージアム&カフェジャルダン
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高橋茉弓
Writer
高橋茉弓

おやつの時間を何よりも大切にするライター&カメラマン。波の音とカフェがあればそれで幸せ。
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