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2025.12.04
横浜の里山で見つけた上質な大人のカフェ♪築190年のお屋敷に佇む「久右衛門邸 納屋カフェ」
江戸時代に建てられたというお屋敷のフレンチレストラン「久右衛門邸」の広大な敷地のなかにある「久右衛門邸 納屋カフェ」。ここは観光地としての華やかさを持つ横浜とは一味違う、自然と生活が調和した気取らないエリアで、緑に囲まれた静かな里山の風景が広がります。フレンチのシェフが手掛けるプリンやパフェで、のんびりとした横浜のひとときを過ごしてはいかがでしょうか。
時を超えて受け継がれる古民家と里山の静けさ

JR東戸塚駅から神奈中バス緑園都市行きに乗車、「さかえ橋」停留所から徒歩約3分
横浜駅から電車とバスを乗り継いで約30分、大通りから細い道へと歩いていくと、まるでそこだけ時が止まったかのような大きなお屋敷が見えてきます。白い暖簾がかかる門は趣があり、奥へと続く小道を進むと、築190年という長い歴史を刻んだ母屋が現れます。江戸時代に建てられた格式ある日本家屋で、現在は地元の新鮮な食材も取り入れたフレンチレストラン「久右衛門邸」として、多くの人々に愛されています。

暖簾をくぐりさらに進む
横浜といえば、賑やかなみなとみらいや中華街を思い浮かべるかもしれませんが、久右衛門邸のあるエリアは、緑豊かな里山の雰囲気が今も色濃く残る地域。自然が手の届くほど近くにある、気取りのない穏やかな空気が流れています。観光地とはまた違った、地元の人々に守られてきた素朴な美しさが魅力です。

フレンチレストラン「久右衛門邸」
庭には年月を感じさせる石灯篭や、趣のある植栽が美しく配置されています。春にはアジサイ、夏にはサルスベリ、秋にはモミジが色づき、四季の移ろいを静かに伝えます。
歴史ある厩の面影を残すレトロモダンなカフェ

敷地内に建つ「久右衛門邸 納屋カフェ」
フレンチレストランとは庭を挟んだ反対側にあるのが「久右衛門邸 納屋カフェ」です。もともとは敷地内にあった納屋を丁寧にリノベーションしたもので、古くからの建物を活かしつつも、現代のカフェとして心地よい空間に生まれ変わりました。

カフェへはこの入り口から引き戸を開けて
どこか懐かしく温かいレトロな雰囲気が漂い、アンティークの椅子とテーブルは、木造の建物によく馴染み、居心地の良さを高めています。

洗練されたシックな魅力を放つ
小鉢のフタをとるのが楽しみな和と洋の甘味

「和三盆ぷりん」(650円)
レトロモダンなカフェでは、パティシエが手がける、繊細で上質な甘味やケーキなどのスイーツがいただけます。「和三盆ぷりん」は、フランス菓子の技術を活かしつつ、日本の伝統的な和三盆糖を使うことで、上品な甘さに。カラメルにも和三盆を使用して、まろやかな味わいをなめらかな食感とともに楽しめます。古伊万里の美しい器に季節の果物と一緒に盛り付け、目でも楽しめる贅沢な一品です。

「フルーツあんみつ」(850円)
和菓子好きには「フルーツあんみつ」がおすすめです。寒天の透明度とプルンとした食感が特徴で、アガーという海藻由来のものを用いることで、独特の口当たりになっているのだそう。清涼感がありつるりとしたのど越しは、日本の伝統的な甘味の奥ゆかしさを感じさせます。
濃厚な香りと風味に魅了される創作パフェ

「チョコレートとバナナのぱふぇ」(1600円)
それぞれの素材を活かしたスイーツはパフェでも味わえます。「チョコレートとバナナのぱふぇ」は、バナナの優しい甘さと、チョコレートの深みが絶妙に絡み合います。グラスの中にはカカオの風味が濃厚なチョコレートと甘い香りのバナナの2種類のアイスクリームが盛り付けられ、香りのコントラストも楽しいデザート。季節のフルーツをふんだんに使った季節のパフェも登場するので、訪れるたびに新しい発見もありますよ。
2千㎡の敷地を散策して歴史と自然に触れる一日

奥に進むと栗林や小さな池も見えてくる
久右衛門邸の敷地は、裏山の竹林を含めると2千㎡にも及びます。納屋カフェで甘味を楽しんだ後は、ぜひこの広大な敷地の散策へ。里山の自然がそのまま残る竹林や、手入れの行き届いた庭園は、日々の喧騒を忘れさせてくれる静寂があり、このカフェを訪れたからこそ味わえる特別な体験です。

敷地内の教会
敷地内には、レストランウェディングにも利用される美しい教会があります。この教会のステンドグラスは、なんと200年以上前の英国アンティーク。古い建物を大切に守り、新たな価値を生み出している久右衛門邸の精神を感じられます。週末の小旅行や、日常を少し離れて心豊かな時間を過ごしたい時に、ぜひ訪れてみてくださいね。
久右衛門邸納屋カフェ
キュウエモンテイカフェナヤカフェ
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文:高橋茉弓、写真:依田佳子
Writer
高橋茉弓

おやつの時間を何よりも大切にするライター&カメラマン。波の音とカフェがあればそれで幸せ。
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