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2016.04.22
全国からパン好きが集まる人気店からアートなパン屋まで―飛騨高山の人気ベーカリー3選
「飛騨の小京都」と呼ばれる古い町並みの情緒が漂い、世界各国から旅行者が集まる高山。そんな高山に地域に根差した店を目指しつつ、旅行者の心も魅了するベーカリーがあります。今回は、新旧3店舗の人気の秘密をご紹介。
全国からパン好きが集まる「TRAIN BLEU」

パン ド ミー(380円)。口の部分が黒い線で放射線状になるパッケージもキュートです
JR高山駅から徒歩15分ほどのところに、人気店「TRAIN BLEU(トラン・ブルー)」があります。週末や祝日には、入店待ちの列が見られることも。
シェフの成瀬正さんは、“ベーカリーワールドカップ”と言われるパンの国際大会「クープデュモンド」に、2005年に日本代表として出場した実力の持ち主。 そんな成瀬さんが高山でお店を続けているのは、フランスで田舎に3つ星クラスの名店があったことに感動し、地方にこそ味・接客に優れた店があるべき、と考えたからだそう。

三角の屋根が目印
季節によっても多少異なりますが、朝イチはデニッシュ類にはじまり、バゲットやバタール、お昼にクロワッサンや食パン、午後からはハード系と順に焼き上がり、1日に90~100種類が登場します。

1989年に開店以来、ずっと焼き続けているパンも多い
タイミングよく焼き立てに出会った時など、購入後すぐに食べたくなるもの…。 そんなパン好きの思いを叶えてくれるウッドデッキが、昨年誕生しました。日差しが心地よくなるこれからの時期、ぜひ利用したいですね。 ○TRAIN BLEU(トラン・ブルー) [所]高山市西之一色町1-73-5 [TEL]0577-33-3989 [時間]9:30~18:30(売切れ次第閉店) [定休日]水曜、不定休あり(GW期間中、5月2日・6日は休み、5月4日は営業)
通販もOK。オーナー夫妻の愛情たっぷり「panove」

店名を渦巻き状にしたロゴマーク。「ぐるぐるのパン屋さん」と覚えてもらえればと店主
2014年8月にオープンした「panove(パヌーヴ)」は、パン職人歴16年のご主人と、そんなご主人を支える奥様が二人三脚で営むお店。 店名は、“pan+love”の造語で、オーナー夫妻の大好きなパンでたくさんの人とつながりたいという、愛情たっぷりの願いが込められています。 お店だけでなく、パン教室を開いたり、イベントに出店したりと、パンを通しての縁の広がりを大切にされているそうです。

パンが置かれている中央のテーブルは、高山の木材を使ったもの。とても温かな雰囲気を出しています。 一番人気はバゲットですが、曜日限定パンもあり、金曜・土曜限定の天然酵母を使ったハードパンもおすすめ。お取り置きの相談もできますよ。

自慢のバゲット生地を使ったサンドイッチ(290円)は、地元農家の野菜を使用
○panove(パヌーヴ) [所]高山市岡本町2-140-4 [TEL]0577-77-9450 [時間]10:00~18:00 [定休日]日曜、ほか不定休 (5月は5日、16日休み)
パンと絵画の融合「Blue Penguin Bakers」

オーナーがフランスで出会い、連れて帰ってきた青いペンギンのオブジェが看板代わり
高山駅から徒歩5分。土産物店やレストランが並ぶ大通りから少し裏道に入ったところ、青いペンギンのオブジェが出迎えてくれるのが「Blue Penguin Bakers(ブルーペンギンベイカーズ)」です。店名はペンギン好きのオーナーにちなんでいます。 2014年2月にオープンしたこちらのお店は、高山の古い町家をリノベーション。 家具や床板はあえてエイジングを施して昔からあったような雰囲気にし、古い町並みが残る高山になじむようにしたそうです。 まるで海外のショップに来たかのようなおしゃれさにくすぐられます。

パンは10年ほど東京で修業した職人が中心に作り、ハード系をメインにした品ぞろえ。長熟発酵させたバゲット(270円)など、1日に40~50種類並び、高山の果物や野菜を使ったものも登場します。 パンをより楽しんでほしいと、オリーブオイルなどのパンのお供から、ジャムスプーンやパンナイフなどのアイテムも販売しています。
また、こちらのもう一つのポイントは、絵画鑑賞ができること。オーナーが集めた、フランスで活躍した日本生まれの画家・藤田嗣治の作品が店内に飾られていて、美しい絵に心が癒されます。 今春からイートインスペースが設けられたので、そこでゆっくりと楽しむのもおすすめです。

美味しいパンと共に絵画鑑賞ができるおしゃれさが人気に
○Blue Penguin Bakers(ブルーペンギンベイカーズ) [所]高山市有楽町38 [TEL]0577-35-2515 [時間]10:00~18:00 [定休日]月曜、火曜
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神保理恵 写真:北川友美
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