手作りの「技」にうっとり。滋賀県・愛荘町だけで味わえる「愛」と「美」
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手作りの「技」にうっとり。滋賀県・愛荘町だけで味わえる「愛」と「美」

琵琶湖の東側、滋賀県の中央辺りに位置する滋賀県・愛荘町。町内にある近江鉄道愛知川駅からすぐのところに、江戸期の宿場町の面影を今に感じる中山道65番目の「愛知川宿」があります。旅籠や商人屋敷が軒を連ね、当時の面影が残りレトロな雰囲気。歴史を感じる老舗店など立ち寄りたいスポットも豊富なエリアです。のんびりと自転車にのってめぐってみませんか?

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まずは近江鉄道「愛知川駅」でレンタサイクル♪

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宇曽川や岩倉川、愛知川と、古くから水との関りが深く自然に恵まれた町でもある滋賀県愛荘町。良質の水があることで、麻織物や地酒など伝統産業も栄えています。さらに、美しく謎の多い愛知川びん細工手まりに、源頼朝ゆかりの神社と、訪ねてみると新しい魅力がきっと見つかるはずです。

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スポーツサイクル3.5時間以内300円、1日600円。電動アシスト3.5時間以内600円、1日800円(利用時間は9~16時まで)

JRに直結している近江鉄道米原駅から、高宮駅で湖東近江路線に乗り換えて3駅目。愛知川駅は、愛荘町の最寄りの駅になります。構内にある「コミュニティハウスるーぶる愛知川」では、旅の基点にふさわしく町の観光情報の提供や駅ギャラリーの展開、おみやげなどの販売も。まずはこちらでレンタサイクルをして旅に出かけましょう♪

コミュニティハウスるーぶる愛知川

コミュニティハウスルーブルエチガワ

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その愛らしい姿に一目ぼれ間違いなし♪「愛知川びんてまりの館」

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フラスコ型のガラス瓶に、瓶の口よりも大きな手まりを入れた伝統工芸品「愛知川びん細工手まり」を展示する「愛知川びんてまりの館」。 江戸時代にはすでに作られていたという不思議な工芸品は、明治時代に各地に広がったといわれています。希少価値が高まった1970年前後、愛荘町で唯一びん細工手まりを作り続けていた青木ひろさんに注目が集まりました。

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入館は無料。40個ほどの「愛知川びん細工手まり」を見ることができる。毎年12月には「びんてまり展」を開催

その後、青木さんが亡くなられた時に保存会が立ち上がり、50年近く経った今も継承され、滋賀県の伝統的工芸品に指定されるまでになりました。 製作工程はココに来ないとわからない町外不出。何よりカラフルで個性的な柄に驚き、美しさに見惚れる工芸品のことを、存分に知ることができます。 丸くて(家庭円満)、中がよく見える(仲良く)ことから、縁起物としても重宝されている「愛知川びん細工手まり」。ご家庭に置くと家の中に彩りを与えてくれますよ。また、愛荘町にはびん細工手まりにちなんだストラップやお菓子など、愛らしいお土産が充実しています。

◎一家に一つは置きたい♪
「愛知川びん細工手まり」をお求め希望の方は「ふるさと納税」をチェック!
詳細はこちら:https://www.town.aisho.shiga.jp/chosei/10/furusato/1379.html

愛知川びんてまりの館

エチガワビンテマリノヤカタ

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美人祈願にご利益あり。パワースポットも満載の「豊満神社」

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(左上)拝殿の奥にある本殿(右上)名だたる武将が軍旗にして勝利を収めたという勝運伝説の竹藪(右下)入母屋造り鎧(よろい)葺きで国の重要文化財の四脚門(左下)美人絵馬とお守り

縁結びや美人祈願に、勝運で知られている神社です。創始は不明ですが、1378(康暦元)年に残された神鐘銘文から、古来よりこの地域の産土神(氏神)であったことが明らかになっています。 ご祭神の息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)は神功皇后のことですが、神功皇后の一軍が勝利を収めた三韓征伐の折に、軍旗の竹竿が豊満神社境内の竹だった伝説があります。この竹を用いると必ず戦勝すると、源頼朝や豊臣秀次といった武将たちが好んで使用したとか。そこから、神社のことを「旗神さん(はたがみさん)」と呼び、親しまれています。

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美人の木、別名告白の木

また、ご祭神の大国主命により、縁結びの神として崇拝されるだけでなく、女性のスタイル向上や美人祈願にもご利益がありますし、美人の木(告白の木)やハート石などもあり、パワースポットとしても知られています。 2022年には、鎌倉時代後期に建立された四脚門の修復が終わり、美しい姿で参拝客を出迎えています。

豊満神社

トヨミツジンジャ

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明治天皇もながめられた!?お庭を見ながら、江戸時代から続く老舗の味を堪能「竹平楼」

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ひょうたん型の器に料理を盛り込んだ「ひょうたん弁当」3500円

中山道沿いに位置する江戸後期、1758(宝暦8)年創業の元旅籠「竹平楼」は、初代平八が「竹の子屋」の屋号で旅籠を営んだことに始まるといわれています。現在は日本料理店として、完全予約制の個室で、手入れの行き届いた日本庭園を眺めながら、季節の懐石料理や近江牛のコース、うなぎ会席などが味わえます。 お昼には、松花堂弁当やうな重も人気ですが、厳選された旬の食材と湖国の食材を使う「ひょうたん弁当」がおすすめです。名物は、4代目の女将が考案した「鯉のあめ煮」。鯉と鯉の子を水を全く使わず、秘伝のたれで時間をかけて仕上げているそう。川魚特有の臭みもなく、苦手な方でも味わえます。

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(左上)老舗ならではの重厚な店構え(右上)名物の鯉のあめ煮は、ひょうたん弁当にプラス1000円で付けることも(右下)明治天皇御巡幸時の玉座などを残す御在所(左下)湖国百選の庭を拝見しながら食事を

「竹平楼」には、明治天皇御在所があります。それは、1878(明治11)年に、民情視察のため巡幸された明治天皇が立ち寄った時のもので、出迎えるために新築した空間は数寄屋風書院造り。侍従長の岩倉具視をはじめ大隈重信、井上馨、山岡鉄舟といった、明治を築いた重鎮もお伴で訪れたといわれています。

◎老舗の味がご家庭で楽しめる♪
気になる方は「ふるさと納税」をチェック!
詳細はこちら:https://www.town.aisho.shiga.jp/chosei/10/furusato/1379.html

竹平楼

タケヘイロウ

clock-icon11:30~15:00(最終入店13:30)、17:00~22:00(最終入店19:30)
pin-icon水曜
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https://www.takeheiro.com/
※完全予約制

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日本でここだけでしか体験できない!「ゆめまちテラスえち(近江上布伝統産業会館)」で近江上布の機織り体験

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近江上布の地機の機織りのほかにリネンコースターづくり体験700円もある

愛荘町は麻織物が盛んな町。室町時代から続く麻織物の技術と豊かで良質な水の恵み、それに加えて近江商人の活躍がありました。江戸時代には、彦根藩の献上品としても用いられ、その伝統が現在に受け継がれています。麻織物を知って触れて買って体験もできる施設がゆめまちテラスの1階にある近江上布伝統産業会館です。

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(左)夜はライトアップされて美しい外観、(右上)地機で織った手織生地、(右下)「麻コーヒーフィルター」1枚700円

会館内の併設ショップでは、伝統的工芸品「近江上布」や手織り製品の他、自然素材の麻の特徴や風合いを活かした洋服や寝具、雑貨、生地などの品がそろっています。 ここでは日本で唯一の近江上布の地機の機織り(栞800円、コースター2000円)ができるだけでなく、大麻の繊維を手で糸にする手績みなど、さまざまな体験ができます。 ゆめまちテラスえちは、約100年前に建てられた大正期の旧愛知郡役所をリボーンした地域のシンボル。この建物を訪れて見ることも素敵な時間になりそうです。

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(左)店内には近江上布をはじめ様々な麻製品が並ぶ(右)麻の着物は涼しげで優しい色合い

◎自然にやさしい麻製品を日常生活に。
「ふるさと納税」で麻製品をチェック!
詳細はこちら:https://www.town.aisho.shiga.jp/chosei/10/furusato/1379.html

ゆめまちテラスえち(近江上布伝統産業会館)

ユメマチテラスエチ(オウミジョウフデントウサンギョウカイカン)

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麻の型紙模様をモノクロで表現。地元ならではのおしゃれアイテム「ののすておりがみ屋」

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「ヘアゴム」各660円、「イヤリング」3850円

店名にもなっている「ののすて」とは、愛荘町南野々目にあった「野々捨商店」に由来します。この店は、近江上布を製造していた商店のひとつで、約120年の歴史を持つ老舗でした。 近江上布は、2つの伝統の染め技法を持ちますが、その1つに絵柄が彫られた型紙を置いた上から糸を色付けする型紙捺染があり、野々捨商店が持っていた型紙の模様をモチーフにしたのが「ののすておりがみ」です。

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(左)店内入って右に「ののすておりがみ屋」左には「刺繍屋 ポイトコセ」がある(右上)ミニおりがみは12柄1枚40円(右下)中山道付近にある店

琵琶湖のヨシを含む紙を使うことで生まれた温かみのあるモノトーンの折り紙なので、大人も買いやすく、単に折り紙としての楽しみ方だけでなく、壁に貼ったり、カード代わりにしたりと使い方は自由です。扇子からモビール、ぽち袋などさまざまありますが、アクセサリーにはこんにゃく糊による防水加工がしてあるのも特徴の一つ。自然なモノを使う優しさ溢れる折り紙にぜひ触れてみましょう。

◎ののすて柄をあしらった寝具や座布団も♪
おしゃれアイテムを探している方は「ふるさと納税」をチェック!
詳細はこちら:https://www.town.aisho.shiga.jp/chosei/10/furusato/1379.html

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愛荘町をモチーフにした和菓子をお土産に。中山道筋にある江戸からの老舗「しろ平老舗」

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店内にはお団子などの生菓子から日持ちのするおみやげ菓子までが所狭しと並ぶ

中山道沿いにて創業して157年。新作菓子も多数のアイデア溢れる5代目店主が、暖簾を守る老舗和菓子店です。月ごと季節ごとの上生菓子や餅菓子はもちろん、きな粉をまぶす餅菓子の「湖東三山」や葛羊羹の「びん細工てまり」といった愛荘町ならではのネーミングが気になる和菓子もあります。

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(左)「きんかん大福」10個入り2106円(右)「米どころ」1個173円

人気は、手のひらサイズの「きんかん大福」です。滋賀県産の羽二重糯を使うやわらかいお餅で、白あんと金柑の甘露煮を包んだほろ苦さがクセになるジューシーな大福。甘露煮には、皮が薄い金柑を選んで酸味を残し甘さ控えめに炊き上げるといいます。 また、最中「米どころ」も大納言小豆を優しい甘さで炊き上げて、中には羽二重糯を入れたお菓子で、米どころ滋賀県を象徴する銘菓の一つ。ぜひお土産にどうぞ。

◎日本経済新聞「NIKKEIプラス1」変わり種大福10選で全国1位を獲得!
「きんかん大福」は「ふるさと納税」でも購入できますよ♪
詳細はこちら:https://www.town.aisho.shiga.jp/chosei/10/furusato/1379.html

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家飲みするなら外せない酒蔵「藤居本家」

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愛荘町らしいお土産になるボトルの日本酒も

江戸時代から続く造り酒屋「藤居本家」は、宮中に御神酒を献上してきた歴史を持ちます。現在は、7代目当主が蔵を守り、変わらず近江湖東に連なる鈴鹿山脈を源とする愛知川の伏流水と厳選した酒米を使い、銘柄「旭日」「琵琶の舞」をはじめとした、おいしい酒造りをされています。 にごり酒など、その時だけの季節限定、また、ここでしか買えない蔵元限定の日本酒も多いのでその時々で出会う日本酒をお土産にするのもおすすめです。日本酒を使う梅酒もありますよ。 珠玉の日本酒の飲み比べセットや飲みきりサイズの販売など、ニーズに合わせて新たな商品が次々と誕生しているのも藤居本家の特徴です。

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無料の酒蔵見学は、電話か公式HPから7日前までに要予約

予約して体験したいのが、大正時代からの歴史ある「東蔵」での酒蔵見学です。酒造りや日本酒への理解が深まるようにと開催され、酒蔵に湧く美味しい仕込み水を飲むことができます。

◎家飲みする日本酒をお探しの方
気になる方は「ふるさと納税」をチェック!
詳細はこちら:https://www.town.aisho.shiga.jp/chosei/10/furusato/1379.html

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愛荘町のふるさと納税で気になる特産品をチェックして♪

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今回ご紹介した一部の商品はふるさと納税の返礼品としてもピックアップされています。他にも、近江牛やブルーベリー、地酒、醤油、この時期限定のいちごなど愛荘町の特産品が勢揃いしていますよ。自宅でも愛荘町を旅した気分になれるふるさと返礼品は「ふるさとチョイス」または「さとふる」で見ることができます。ぜひチェックしてみてくださいね。

ふるさとチョイスはこちら

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さとふるはこちら

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いかがでしたか? 今回紹介した7スポットを自転車でめぐると、「技」の中にある「愛」と「美」満載の旅が楽しめますよ。1日「愛荘町」の技で惚れちゃってください。

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。

滋賀県愛荘町

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滋賀県の東部に位置する愛荘町は、鈴鹿山脈の水が豊富な地域であることから、室町時代から続く麻織物「近江上布」や地酒や醤油などの「発酵食」といった手仕事文化が根付いており、つくりびとの思いに触れることができます。また、江戸期から伝承されている工芸品「愛知川びん細工手まり」や中山道宿場町の面影が残る町並み、湖東三山のひとつ金剛輪寺や渡来系氏族「依智秦氏」ゆかりの古墳群など、日本らしいホッとするスポットが満載です。

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