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2022.04.17
本を読みながら飲みたくなるコーヒーを♪ 京都「Slow Page」で読書時間
京都御苑の中立売御門から歩いて15分ほど。堀川通りに面した堀川新文化ビルヂングの1階にある「Slow Page(スロウページ)」は、朝8時30分から夜11時まで1日を通して開いている、使い勝手の良いカフェです。ナチュラルなテーブルとイスに、人工的なコンクリートの壁が共存するおしゃれな空間には自家焙煎コーヒーの香りが漂い、隣接する書店で購入した本を片手に、ゆったり過ごす人も多いといいます。
カフェがあるのは堀川新文化ビルヂング
(左)ビルの入り口は木の壁(右)京都を中心に全国に展開する大垣書店
日本で最初の店舗付き集合住宅だった、6棟からなる堀川団地の最北に位置する上長者町団地跡。「自分たちで文化を創り発信することで生活を豊かにしたい」という、このエリアに住んできた人々の想いを引き継ぎ「堀川新文化ビルヂング」はできました。ブックショップを入り口に、ギャラリーやイベントで刺激を受けカフェでゆっくり休む、そんな流れを考えた複合施設です。 、 2階は、テラスのあるギャラリー&イベントスペースのNEUTRALなどがあります。そして、1階は大垣書店、印刷工房の昌幸堂があり、それぞれの店舗と通り抜けができる場所にあるのが「Slow Page」です。
小さなロースターを併設するカフェ
1kg釜の小さな焙煎機
施設全体でブック、アート、クラフトというコンセプトがあり「作り手がこだわって少量生産で作った商品」という意味のクラフトをカフェでカタチにするためにも、ロースターを併設。良質の生豆を仕入れてハウスブレンドを自家焙煎しています。 それは、ブラジル・グアテマラ・コロンビア・エチオピアのブレンドで、いわゆる中煎りコーヒーになります。京都の昔ながらの深煎りコーヒーと、最近スタンダードな酸味のあるスペシャルティコーヒーの中間にある飲みやすさを追求。それこそが「本を読みたくなる、飽きずに何杯も飲めるコーヒー」だと店主はいいます。 ハウスブレンドは、イートインで味わうなら400円、たっぷりサイズなら500円。本を買って読む人も多いせいか、おかわりは+150円と良心的です。珈琲豆は、量り売りで100g550円~。200g購入でドリンクプレゼントがあります。
朝・昼・夜と多彩なメニューを用意する
辛子バターの利いた「ハムチーズサンドのモーニング」700円
朝から夜まで、それぞれの時間帯でメニューが変わります。 朝は、バタートーストやピザトーストといったトーストに、コーヒーなどのソフトドリンクのセット。そして、人気はホットサンドのモーニングセットです。よくあるホットサンドメーカーで作るのではなく、イタリア発祥の温かいサンドイッチ。パニーニグリラーでパンを焼くのが特徴です。レッドチェダーが味わい深いとろーりチーズのハムチーズサンドか、自家製たまごサラダを使った、たまごサンドが選べて、どちらもコーヒーやカフェラテなど9種からお好きなソフトドリンクを一つ選べます。ソーセージと柑橘系ドレッシングが印象的なサラダも付きますよ。
まずはカウンターでオーダーをしてから席でゆったり時間を
ランチは、モーニング同様のホットサンドの種類が増え、定番のカレーにパスタも3種ほど用意。中でも人気は、自家製ボロネーゼパスタです。あらびき牛肉ミンチをシナモンやナツメグなどたっぷりのスパイスを使って仕上げた自家製ミートソースは癖になる味です。 カフェタイムは、スイーツのホットサンドが登場します。あんバターやクリームたっぷりのメニューもあれば、シュガーバターのホットサンドといったシンプルゆえに香ばしくおいしいメニューもあります。 アルコールもあるので、フレンチフライと生ビール、サラダとフルーツサワーの組み合わせなど、夜もゆったり楽しむことができます。
半日過ごすこともできそうな居心地の良い空間
ラテの上に描かれた絵と自家焙煎コーヒーで、アートとクラフトの両方を楽しめる「カフェラテ」550円
カフェ空間には、ハイカウンターとローカウンターがあったり、テーブル席もリビングっぽい雰囲気や食卓風の席があったりと、過ごし方によって選べる席があるのがこちらならでは。暮らすように京都を楽しむとき、例えば半日時間ができたら、読みたかった好きな本を買ってコーヒーを飲みながら読書をして過ごすのもおすすめです。
Slow Page
スロウページ
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土井淑子 撮影:鈴木誠一
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