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2022.07.02
坪庭を望む古民家カフェ&ショップ「晦事(ことこと)」で、 萩焼の窯元「大屋窯」のうつわを使って、買って
山口県北部に位置する萩は、白壁やなまこ壁、武家屋敷などの歴史ある町並みが残る城下町。そんな風情ある萩で休憩するなら、特産の萩焼のうつわで味わう特別なカフェタイムはいかがでしょう。萩の城下町には萩焼のうつわで提供するカフェがあちらこちらに点在し、町家をリノベーションした「晦事」もそのひとつ。萩焼の使い心地も味わったり、食後には買い物を楽しんだり。焼物の町ならではのお店へ立ち寄ってみませんか。

和洋が交わる空間美も魅力の町家カフェ&ショップ

萩城下町に建つ町家をカフェ&ショップに再生
萩城下町に建つ「晦事」は、築約200年の町家をセルフリノベーションしたカフェ&ショップです。店内は靴を脱いであがるタイプで、町家にお邪魔したような感覚に。格子戸、玄関土間、飴色の梁や柱など当時の面影を残した空間が何とも心地よく、喧噪から切り離された和みの時間が流れています。

ゆったりと席をレイアウト
金魚が泳ぐ坪庭に面してカフェスペースが設けられ、窓の外に広がる緑が空間に彩りを添えてくれます。ダウンライトが灯る落ち着いた和空間に、表情の異なるオランダ製の椅子やトルコ製のオールドキリムのタペストリーが不思議とマッチ。和洋が溶け合う萩らしい雰囲気の中で、ゆっくりと食事が楽しめます。

萩焼のうつわも味わい深い、スイーツ&フードを召し上がれ

「スパイシー萩カレー」850円
こちらを訪ねたら、ぜひ味わいたいのが「スパイシー萩カレー」です。萩特産の大井地区のタマネギを飴色になるまで炒め、赤ワインとトマト、ココナッツやチャツネなどを加えて煮込んだルーは、リンゴとバナナで甘みをプラス。萩ブランド豚のむつみ豚と旬野菜のコクと旨みも加わった重層的な味わいに、ファンが多いのも頷けます。

ポットでサーブされる「在来ほうじ茶と生羊かん」600円
カフェメニューは、3種類のスイーツ、萩名産の夏ミカンジュースやオーガニックホットチョコートなどのドリンクがスタンバイ。どれも上品な甘さが魅力で、散策途中にひと息つくのにピッタリです。 また、こちらのカフェで使用されるうつわは萩焼の窯元「大屋窯」で統一され、メニューに応じてうつわを使い分け。シンプルなのに温かみのある風合いが、料理をやさしく包み込んでくれます。うつわの使い心地や感触も楽しみながら、萩ならではのカフェタイムを味わってくださいね。

暮らしを豊かにしてくれる逸品をショップで探して

重厚感あるテーブルに大屋窯のうつわをディスプレイ
食後には併設のショップも覗いてみませんか。「日々の暮らしの潤いになれば」という思いから、衣食住にまつわる逸品が並んでいます。例えば、シンプルで着心地の良いウエアだったり、暮らしに寄り添う作家ものの工芸品だったり。カフェで提供される大屋窯の萩焼も充実し、平皿やカップ、箸置きなど普段使いのうつわと出会えます。

キムホノなど人気作家の作品も扱う
そのひとつひとつに宿るストーリーまでもしっかりと見つめ、セレクトした逸品は、暮らしを豊かにしてくれる上質なものばかり。ショップのみの利用ももちろんOKで、買い物目当てに訪れる人もたくさん。

(左上)小さなギャラリースペースもある (左下)陶器、ガラス、革製品など多彩なジャンルの商品が並ぶ (右)店内一角ではカフェでも提供される全国のおいしい食品も販売
「晦事」から歩いて5分の場所には、姉妹店「俥宿 天十平」があり、こちらでは手仕事にまつわる展示会を不定期で開催。城下町・萩を尋ねたら、ぜひ立ち寄ってくださいね。
晦事
コトコト
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井手口陽子(forest)、写真:森昌史(forest)
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