開店前にはお客さんの行列も

店名の「テコナ」とは“手”と“粉”のこと

代々木公園駅八幡口から細い路地に入るとすぐ。複合ビルの地下1階に「テコナベーグルワークス」があります。 地下への階段を下りると、大きなガラスのウインドウ越しにベーグルがお出迎え。ここは毎日60種ものベーグルが並ぶ専門店です。朝一番から店内のオーブンで次々に焼きはじめ、ベーグルがもっとも数そろうのはお昼すぎなのだとか。

一人の女性が開いたベーグル専門店

オーブンからは次々に焼きたてのベーグルが

パン教室の講師を務めるオーナーが「テコナベーグルワークス」を開いたのは、今から8年前のことです。 開店当時、日本では今ほどベーグルが知られていなかったのだそう。「幅広い年齢層のお客さんにベーグルを味わってほしい」との思いから、「ふか」「むぎゅ」「もち」の3つの食感を用意しています。

ふか・むぎゅ・もち、どれにしよう？ 充実の創作ベーグル

どの食感のベーグルも、購入日の翌日までは常温で味わえる。冷凍保存可

小麦粉に水、少しの塩と砂糖だけで作るベーグルは、酵母やイースト、発酵方法を変えることでさまざまな食感に仕上げられます。こちらのお店では3つの食感のベーグルを作っており、生地に巻きこむフィリング（具）は、それぞれの食感に合わせたものにしています。 食感とフィリングの両方から自分好みをセレクトできるのが、このお店の大きな魅力です。

独自のフレーバーに目移りしちゃう「ふか」

「ふか　スパイシーコーンカレー」（280円）

3種のなかでもっともやわらかな「ふか」はイーストを使用しています。その食べやすさから老若男女問わず人気です。サンドイッチ用に購入するお客さんも少なくないそう。 食事時には食べごたえもある「スパイシーコーンカレー」をどうぞ。自家製カレーを包み、成形後にチーズをのせて焼いたものです。ふかふかな生地とコーン、香ばしいチーズのいろんな食感が楽しめるベーグルを、口いっぱいに頬張って。

ベーグル好きにリピーターが多い「むぎゅ」

「むぎゅ　レモンピールクリームチーズ」（280円）

小麦粉や米などが原料の、ホシノ天然酵母を使用した「むぎゅ」は、ぷくっと膨らんだキュートなフォルム。ずっしりとした仕上がりで、かむほどに生地そのもののおいしさを感じられます。 「むぎゅ」で一番人気は「レモンピールクリームチーズ」。レモンピールを巻き込んだ生地で、レモンピール入りのクリームチーズを包み、表面に粗めのシュガーをまぶしています。レモンピールとシュガーのさわやかな甘さが、これからの季節にもぴったりです。

生地そのものを味わいたいなら「もち」

「もち ココナッツWチョコレート」（280円）

オーソドックスなベーグルがお好みなら「もち」はいかが？ 自家製酵母を使用し、低温で長時間発酵させて仕上げています。 ドーナツみたいな「ココナッツWチョコレート」は、デザート感覚で楽しめるベーグル。ココア生地でチョコレートクリームを包み、上にたっぷりとココナッツをふりかけています。 プレーンやベリーなどの定番の味も充実しているので、シンプルに生地を味わうのもおすすめです。

土・日曜だけの特別。売り切れ必至のベーグルサンド

随時フィリングが変わる。この日は「ラムレーズンクリームサンド」（380円）

食事系とデザート系、両方そろうベーグルサンドは土・日曜限定の人気商品。店頭に並ぶとあっという間に売り切れることもあるので、見つけたときはぜひご賞味あれ。デザート系のサンドは通常のベーグルより小ぶりで、おやつにもちょうどいいサイズですよ。 食事系の「エッグピクルス」（295円）や「ピクルスクリームチーズとスモークサーモンのディルサンド」（330円）などはすべてハーフサイズなので、食べ比べするのもひとつ。 晴れた日には近くの代々木公園で、焼きたてベーグルを楽しむのもいいですね。