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2022.08.14
日本茶とスパイスをテーマにしたお店「nodate.」でイノベーティブな食の時間を
一歩足を踏み入れると、そこはステンレスの椅子やコンクリートの壁に囲まれた無機質な空間。そんな非日常的な場所で、料理のジャンルを越えた新しい料理やお菓子を創作しているお店をご案内します。香り高い料理とマリアージュするのは急須で淹れる日本茶。さまざまな香りや味わいとの組み合わせに驚かされる、刺激的な食を体験することができますよ。
有機的な料理や人が映える、無機質な空間
今回紹介する「nodate.」があるのは、名古屋市昭和区、地下鉄「御器所駅」から徒歩3分ほどの場所。同じ昭和区にあるレストランカフェ「nokake.」の2号店として、新しいコンセプトを掲げて2022年にオープンしました。エントランスから、モノトーンの不思議なたたずまいにひきこまれます。
椅子に座ると最初は冷たいですが、人の体温が伝わって座る人とゆっくりと馴染んでいき、温かみを感じるように。 「無機質な空間で有機的な料理や人との出会いを楽しんでいただく、わくわくする食の体験ができる場所をコンセプトにしています」という店長の宮崎さん。席はカウンターのみで、キッチンとつながっているように感じられる空間です。
中華や和食・イタリアンを融合したプレートランチ
本日のランチプレート(2200円)
こちらで楽しめる料理はイタリアンや中華、和食など、さまざまな料理のアイデアを融合させた品々。ランチはそんなさまざまな料理を一つのプレートに仕立てています。 本日の前菜は紹興酒漬けにした枝豆やエルダーフラワーの香りがするピクルス、干し豆腐のアンチョビマリネ。風味や香りのインパクトに驚かされ、お酒と一緒に楽しみたくなります。
メインディッシュは魚かお肉を選べるようになっていて、本日のお肉は鶏モモ肉のスパイスコンフィ。八角やナツメグなどの香りとうま味でご飯も進みます。店長の宮崎さんはもともと中国料理のシェフで、1号店「nokake.」のシェフはイタリア料理出身。それぞれがアイデアを出し合いながら創作した料理となっています。
カフェタイムも香り高いひとときを
「カルダモンとレモンのチーズケーキ」(500円)
カフェタイムには日本茶やスパイスチーズケーキなどのデザートがいろいろ用意されていて、こちらも香りやうま味が刺激する楽しい品ばかりです。チーズケーキは5種類ほどあり、トリュフとの発酵バターとバニラのチーズケーキ、ピンクペッパーのチーズケーキなど、濃厚ながら口どけさわやかな生地にさまざまな香りや味わいを閉じ込めてあります。
急須で楽しむ日本茶にも、香りのエッセンスを
カウンターには鉄の茶釜もあり、これで沸かしたお湯を湯冷ましに注ぎ、急須で淹れるお茶を楽しむことができます。日本茶はスパイスを使ったお菓子や料理などとの相性のよいものをとセレクトされています。
ランチやカフェタイムに刺激的な料理やお菓子を楽しめる「nodate.」ですが、夜はまた違った雰囲気に。暖簾や看板も夜用のものに入れ替えられ、シックなお酒を楽しむ空間となります。夜限定のコースも用意されていて、国産ジンなど香りが特徴のお酒とマリアージュを楽しめば、さらに食の世界が広がっていくでしょう。 スパイスやボタニカルの香りがいつもの食をランクアップさせたり、お茶やお酒との相性を高めたり。「nodate.」で刺激的な食との出会いを体験してみてくださいね。
nodate.
ノダテ
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田口真由美
Writer
田口真由美

好物は古いものと発酵したもの。名古屋を拠点に町や人、美味しいものを訪ねる日々を過ごしています。
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