
80
2022.08.10
茶舗がつくる河越抹茶のかき氷とふわふわのバターどら焼き。川越「亀屋十吉」へ
美しい蔵造りの建物が並ぶレトロな城下町、川越。由緒あるお寺の参道にある老舗の和菓子店で、河越抹茶の茶舗が営むのが「亀屋十吉」です。こちらでは7~9月に地元産の茶葉を使った「河越抹茶かき氷」などこだわりの氷が登場。それ以外の季節は、抹茶とともに名物のふわふわ・もちもちのバターどら焼きが楽しめます。川越らしいお茶と甘味の世界へ、小さな旅を楽しんでみませんか。
「喜多院」の参道にあるレトロな建物を使ったカフェ

昭和13年建築の建物を使う
西武新宿線の本川越駅から徒歩で15分。春日局ゆかりのお寺として知られる川越大師 喜多院の北参道にたつのがこちら。風情ある建物は、川越藩御用達の長い歴史をもつ和菓子舗「亀屋」のもの。毎年1月は「亀屋 妙喜庵」として和菓子専門店に、それ以外の11か月間は河越抹茶を手がける地元の茶舗「十吉」が参加して和のカフェを営んでいます。
ビターな香りと味わいの茶葉を楽しむ「河越抹茶かき氷」

「河越抹茶かき氷」1100円
こちらで話題なのが7~9月限定のかき氷。なかでも「河越抹茶かき氷」は特産の抹茶をたっぷりと使った川越の茶舗ならではのひと品。ふわふわの氷のトップにはホイップクリームと抹茶、その下には自家製の濃厚な抹茶シロップ、練乳よりさらりとしたみるくシロップを合わせています。中には北海道産の小豆でつくる手づくりの粒餡と白玉も。最後のひとさじまで河越抹茶三昧が楽しめますよ。
和菓子店ならではのかき氷やぜいたくなイチゴのかき氷も

「黒蜜きな粉餅かき氷」935円
かき氷メニューは河越抹茶を含めて常時3~4種類。和菓子店らしい一品なら「黒蜜きな粉餅かき氷」も外せません。こちらはトップに香ばしいきな粉と濃厚な黒蜜。その下は白玉と自家製の粒餡を合わせています。ボリュームたっぷりですが、和菓子が好きな人ならぺろりといけてしまうかも。

「濃厚いちごみるくかき氷」1210円。添付の練乳で甘みを足すとまた違う味わいに
「濃厚いちごみるくかき氷」は、トップと中に凍らせたイチゴがざくざくと入っている甘酸っぱいかき氷。果実味とつぶつぶ感が特徴の真っ赤なシロップは、旬の時期にイチゴをそのまま潰してつくる自家製ソース。非加熱のためイチゴ本来のビタミンや酵素から元気がもらえそうですね。氷の間にからめたみるくシロップ、トップのコクのあるホイップクリームもバランスよくとけあう一品です。
ふわふわ&もちもちのパンケーキのような「河越バターどら焼き tokinone」

「河越バターどら焼き tokinone」324円(イートインの場合は330円)
もうひとつの名物がバターどら焼き。独特のふわふわ・もちもち食感の秘密は製菓用小麦粉・宝笠ともち粉を独自にブレンドし、店内でひとつずつこんがりと焼き上げることにあります。ここに北海道産バターでつくる自家製バタークリームと、皮の薄い上質な北海道小豆の粒餡をたっぷりサンド。プレーンのほか、サツマイモ、河越抹茶、イチゴ、ラムバターの5種類がそろっています。

「河越抹茶とバターどら焼きのセット」770円
バターどら焼きは食べ歩きに好評とのことですが、河越抹茶といっしょに店内でいただくのもよさそうです。河越抹茶とは、旧川越藩領内で栽培される茶葉を狭山の工房で加工するもの。埼玉県西部は大規模な茶産地としては北限に位置していて、厳しい気候からまろやかな甘みと深いコクが生まれ、キレのある苦みも特徴になっています。丁寧に点ててくれる抹茶をぜひ。
オリジナルのラテや国産紅茶をおみやげに

(手前)ミルクまたはお湯で溶くラテ1袋入り各270円、(奥)国産紅茶ティーバッグ5個入り各648円~
店内ではオリジナルのお茶ブランド「have a GOOD TEA」の商品も販売。ラテのシリーズでは河越抹茶と河越ほうじ茶に加え、宇治抹茶と八女抹茶をラインナップ。国産紅茶のシリーズでは、川越さつまいも紅茶、いちご紅茶、白桃紅茶など日本の野菜や果実のフレーバーティーに出会えます。 伝統の和菓子店で楽しむ茶舗の味。川越ならではのお茶と甘味の出会いをゆったりと楽しんでみてはいかがでしょうか。

亀屋十吉
カメヤジッキチ
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
佐藤史子 写真:山下コウ太
の人気記事






































