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2022.09.08
港の見える南山手の丘に洋風建築が点在する長崎「グラバー園」へ、明治レトロな喫茶室でカステラも
世界遺産の旧グラバー住宅をはじめ、長崎ゆかりの偉人たちの洋風建築が集まるグラバー園。南山手の丘陵地にあり、眼下に長崎港が広がります。敷地内にあるハート形の敷石は、なでると恋がかなうといううわさが。 園内のレトロな喫茶店でのティータイムもおすすめです。
物語を秘めた洋風建築をめぐる「グラバー園」
レトロな異国情緒が漂うグラバー園
長崎港を望む丘の上にある人気の観光スポット。貿易で莫大な富を築いたトーマス・B・グラバーの旧宅をはじめ、幕末から明治にかけて建てられた9棟の洋風建築が集まっています。
旧ウォーカー住宅の室内
長崎港と夜景の名所の稲佐山を望む旧三菱第2ドックハウス
グラバー園の洋風建築めぐりにでかけましょう
「旧グラバー住宅」は、キリンビールの生みの親の一人とされるトーマス・B・グラバーの旧宅で重要文化財。現存する日本最古の木造洋風建築で、世界文化遺産です。
初期の日本海運業界に多大な功績を残した英国人ロバート・N・ウォーカー。「旧ウォーカー住宅」は、その次男、ロバート2世の旧宅です。
「旧三菱第2ドックハウス」は、1896(明治29)年に三菱重工長崎造船所が船の船渠(せんきょ)建設に際して建てた洋風建築。入港した外国船乗組員の休憩・宿泊施設として利用されていました。2階のベランダからは長崎港を一望することができます。
旧三菱第2ドックハウスでは、VR映像を通して旧グラバー住宅の主人であるトーマス・グラバーから息子の富三郎までの時代を紹介しています。料金は500円です。
「旧オルト住宅」は、英国の貿易商人として来日したウィリアム・オルトの旧宅。1865(慶応元)年頃の施工で、大浦天主堂を手がけた小山秀之進(こやまひでのしん)の作。重要文化財です。
1865(慶応元)年頃に来日したフレデリック・リンガーは、製茶、新聞、ホテル業など多岐にわたる事業を手がけた人物。「旧リンガー住宅」の建物は、外壁が石の木造住宅です。
「グラバーガーデンショップ」でおみやげさがし
グラバーハートストーンラスク 540円
グラバー園の出口手前にある「グラバーガーデンショップ」は、オリジナルの雑貨や菓子のほか、長崎らしいみやげ物が並びます。園内に隠れたハートストーン関連のみやげは特に人気です。
グラバー園
グラバーエン
グラバー園内のレトロな喫茶店「自由亭喫茶室」でティータイム
長崎市の花、紫陽花をイメージした「紫陽花ゼリーソーダ」726円と、大粒のザラメ糖を底に敷き詰めた長崎堂の「カステラ」550円
草野丈吉が開いた日本人シェフによる初の西洋料理店「自由亭」。建物は現在、旧グラバー住宅の近くに移築復元され、中は喫茶室として利用されています。ダッチコーヒー(水出しコーヒー)やカステラ、ケーキなどが楽しめます。
ステンドグラスを嵌め込んだ窓からは長崎港が望める
1974(昭和49)年にグラバー園に移築復元された
自由亭喫茶室
ジユウテイキッサシツ
長崎タウンの人気スポット、グラバー園はいかがでしたか?洋風建築やレトロな喫茶室を、ぜひ堪能してくださいね。
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