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2023.01.04
奈良の特産物が石窯ピザやジェラートに!町家を改装した、ならまちの「チェルボ ビアンコ」
奈良の人気観光エリア・ならまち。なかでもイタリアンカフェ「cervo bianco(チェルボ ビアンコ)」は、江戸時代後期の町家をリノベーションした、ひときわ趣のある空間が素敵です。看板メニューは石窯で焼くピザと自家製ジェラート。ピザに奈良漬け、ジェラートに奈良産の牛乳やフルーツを使い、店内のいたるところには鹿モチーフのアートやオブジェを飾っているため、奈良の魅力を存分に感じられます。
江戸時代後期の町家をリノベーション
近鉄奈良駅から徒歩12分の場所にある「cervo bianco」。江戸時代の後期に建てられた町家を改装したイタリアンカフェで2018年6月にオープンしました。 母体は江戸時代末期創業の奈良漬けの老舗「あしびや本舗」。街の活性化を願って、「cervo bianco」を立ち上げたそうで、店名はイタリア語で“白い鹿”という意味。神様が白鹿に乗って奈良の地に降り立たれ、それが奈良の鹿の起源とされていることが由来だそうです。
全席から坪庭が眺められる造り
店内は大きな梁がむき出しになった町屋ならではの趣。緑が美しい坪庭が眺められ、奥には貸切パーティーやウエディングの前撮りなど特別なシーンで利用できる和室も備えています。
店の中央にある石窯は、かつてお風呂があった場所だそうで、排煙設備はえんとつの名残なんだとか。和の空間に石窯があるというアンバランスさが独特の雰囲気を醸し出しています。
奈良漬けとチーズを組み合わせた絶品ピザ
店長兼料理長の川端広樹さん
ピザはオーダーを受けてから生地をのばして手早く具材を乗せ、石窯で焼き上げるスタイル。店長兼料理長の川端広樹さんはイタリアンやフレンチで腕を磨き、カナダでのシェフ経験もあるため、自由な発想でユニークなピザを考案しています。
4種のチーズと奈良漬けの馬酔木1800円
ピザはマルゲリータ、マリナーラなどの定番、奈良県産の食材を使った創作ピザを含め全8種。なかでも目を引くのが、奈良漬けとチーズを組み合わせた馬酔木。
伝統的な技法で、ウリを何度も酒粕に漬けかえして完成させる奈良漬けは独特の旨みと甘みがありますが、独特な香りが苦手という人も。でも石窯で焼くと奈良漬け特有のクセが抜け、濃厚な旨みだけが残ります。 合わせるチーズはゴルゴンゾーラ、カマンベール、モッツァレラ、グラナチーズの4種。奈良漬けとチーズはどちらも発酵食品なので自然と調和し、奈良漬けの甘みとチーズの塩味のバランスも絶妙です。
食後に地産地消の手作りジェラートを
ミルクと大和茶のジェラート ダブル600円、テイクアウト550円
ジェラートはシングル、ダブル、トリプルの3種。店の近くにある植村牧場から仕入れている、しぼりたて濃厚牛乳、奈良県産のイチゴ・古都華、奈良県・月ヶ瀬で無農薬栽培している大和茶など、奈良の食材を使って手作りしています。
ベンチでイートインできるほか、壁には大きな鹿のイラストが描かれているので、ぜひ一緒に記念撮影してくださいね。ジェラートはテイクアウトも可能です。
現在「cervo bianco」は月に4回程度の営業。土曜、日曜、祝日いずれかに営業しているので、行く前にお店のInstagramのチェックをお忘れなく。 鹿のアートやオブジェに彩られた空間で、奈良の味覚を堪能しましょう。
cervo bianco
チェルボビアンコ
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西 倫世 撮影:田村和成
Writer
西 倫世
関西を中心に雑誌やWEBで旅・グルメ・トレンド情報に関する記事を発信。ラジオ番組への情報提供も担当
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