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2023.04.11
【金沢1泊2日モデルコース】茶屋街さんぽや金沢塗体験、手まり寿司や和スイーツを堪能
東京駅から2時間半~3時間15分で訪れることができる、加賀百万石の城下町・金沢。歴史ある街の中で、アート体験やお寿司、和スイーツなどが楽しめる、街歩きにぴったりのエリアです。 こちらの記事では「ことりっぷ金沢」や「ことりっぷWEB」で紹介したスポットの中から、金沢への小さな旅にぴったりの1泊2日モデルコースをご紹介します。金沢を観光の際は、参考にしてくださいね。
【1日目】金沢駅に到着。まずは「ひがし茶屋街」へ
「寿司 一船」で金沢らしさ満点のランチ
体験型アートカフェ「金沢茶寮」で金沢塗体験
「生麩甘味処 不むろ茶屋」でおやつ
広坂に移動して「カフェ&ブラッスリー ポール・ボキューズ」でディナー
【1日目】金沢駅に到着。まずは「ひがし茶屋街」へ
「ひがし茶屋街」は、1820(文政3)年に、加賀藩が浅野川右岸周辺に点在していた茶屋を現在の地に集めて町割りしたのが始まり。当時の建物が今も残り、2001年には国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されました。 木虫籠(きむすこ)と呼ばれる美しい出格子や夏と冬で変わる設えなど、昔ながらの茶屋建築の様子を間近で見ることができます。
「寿司 一船」で金沢らしさ満点のランチ
古き良き日本を感じる一軒家
金沢市の北東部。金沢観光では外せない、東山エリアのさらに奥。情緒あふれる古い町並みが続く、金沢市観音町に「一船」はあります。 どこか落ち着いた空気が漂うこの辺りは、暮らしの気配を感じる町家が軒を連ねるエリア。花街を盛り上げる芸妓さんのお稽古場も近く、街中で芸妓さんを見かけたり、日が暮れると三味線の音が流れてくることも。静かにゆっくり、はんなとした街の風情を楽しむのにぴったりな場所です。
まるで宝石箱!木箱の中にずらっと並んだ美しい「金澤手まり寿司」(2500円)
数あるメニューの中で、ぜひおすすめしたいのが「手まり寿司」です。木箱に入っているのは、丸い形に握られたひとくちサイズのお寿司。12種類のころんと愛らしい手まり寿司は、目にも楽しい♪ 彩り豊かでずっと眺めていたくなります。 ネタはマグロ、真鯛、ミズダコといった定番から、白エビやアマエビ、天然ぶりなど北陸ならではの新鮮で旬のものを中心に提供。ヘルシーで滋味あふれる加賀野菜の手まり寿司を楽しみましょう。
「寿司 一船」の記事はこちら
寿司 一船
スシ イッセン
体験型アートカフェ「金沢茶寮」で金沢塗体験
2022年、石川県・金沢のひがし茶屋街を一望できる古民家に、感性と創造力が刺激される、体験型アートカフェ「金沢茶寮」がオープン。店内では、「アート」と「カフェ」2つのステップに分けられた、2時間のフルコースを体験することができます。 まずは、陶器と色彩選び。こころに耳を澄ませながら、金沢の伝統工芸「九谷焼」を施した湯呑みやお猪口の中から器を選び、色鮮やかな10種類以上の塗料から好きな色を決めましょう。そして、「漆芸」ならではの重ね塗り・磨き・削るという技法を融合させ、より立体感のあるオリジナルの作品へ。 ゆっくりと五感を解放し、創造力を刺激する「金沢塗」ならではのアート体験は、知っているようで知らない自分らしさへと誘うヒントが、多く仕掛けられています。
数週間〜数ヶ月後に作品が自宅に届く一般的な設計ではなく、その場で自分の作品を愛でれる「金沢茶寮」では、塗りのあとに「味わう」というステップへと移ります。 完成した作品でいただく最初の一杯は、茶道の考え方である「守・破・離」の考え方に基づいた、型破りな日本茶ブランド「shu ha ri(シュハリ)」。五感を拡張する日本茶とともに塗りでの気づきを落とし込む、上質な時間を過ごすことができます。
「金沢茶寮」の記事はこちら
「生麩甘味処 不むろ茶屋」でおやつ
細い通り庭には木々が植えられて、目に優しい緑が和み時間をつくる
築100年以上の土間のある町家を改装した「不むろ茶屋」。靴を脱いで中へ入れば、縁側のある和室が広がり、床の間には金沢らしい金箔をほどこした絵画が飾られています。 そもそもお麩といえば、お惣菜として料理に使うものという先入観がありますが、不むろ茶屋では甘味のしら玉生麩を使った和スイーツが名物です。
好きなトッピングの味を見つけたい「しら玉生麩」850円
伝承された麩をつくる事、そしてそこで培われた知恵と技を活かした新たな麩を生み出す事、その両方を考えている「加賀麩不室屋」の、新たな試みとして作られたスイーツ用の生麩。ストレートにそのおいしさを楽しめるのが、商品名そのものをメニュー名にした「しら玉生麩」です。 しら玉生麩に合うように調製した粒あん、香ばしいきな粉、甘じょっぱいみたらしダレのトッピング3種が付いてくるので、まずはそれぞれ一種ずつ付けて食べて、そのあとはさまざまな組み合わせを自由に楽しみましょう。
「生麩甘味処 不むろ茶屋」の記事はこちら
生麩甘味処 不むろ茶屋
なまふかんみどころふむろちゃや
広坂に移動して「カフェ&ブラッスリー ポール・ボキューズ」でディナー
緑豊かな金沢城公園を見ながらゆったりとした時間を。赤い照明は金沢の松の雪吊りをイメージ
JR金沢駅からバスに乗り、バス停・広坂で下車してすぐ。大正時代に建てられた旧県庁を改装したレンガ造りの建物「しいのき迎賓館」に「カフェ&ブラッスリー ポール・ボキューズ」は店を構えています。 「ポール・ボキューズ」の名前のついたレストランは東京に数店ありますが、日本国内のほかの地域にあるのは金沢の地のみ。その理由は、魚介から野菜までの海の幸・山の幸が豊富であることなど、本店があるリヨンととても環境が似ているからだそうです。
メインディッシュの一例「豚ヒレ肉のパネソースロベール能登野菜添え」では伝統的なソースを楽しめる
「カフェ&ブラッスリー ポール・ボキューズ」では、ポール・ボキューズ氏の想いやレシピをもとに、店舗の料理長が考えた一皿やスイーツなどを楽しむことができます。料理長は、フランスの星付きレストランなどで修業をした、リヨン本店でも料理を学んでいる方です。 「地元の食材を大切にしたい」という想いから、能登や金沢の新鮮な食材や旬の味を贅沢に取り入れた本格的なフランス料理を提供。リーズナブルな価格で気軽にいただけるのも嬉しいポイントです。
「カフェ&ブラッスリー ポール・ボキューズ」の記事はこちら
カフェ&ブラッスリー ポール・ボキューズ
宿泊はブティックホテル「香林居」
金沢の繫華街・香林坊と金沢21世紀美術館がある広坂をつなぐ百万石通り。この通りには、観光客をもてなす飲食店だけでなく、センスの光るインテリアショップや古くからある美術商、私設のアートミュージアムなど、感性を刺激するスポットが軒を連ねています。 2021年、そんな百万石通りに誕生したブティックホテル「香林居(こうりんきょ)」は、九谷焼やガラス食器、漆器などを扱う「金沢眞美堂」が元々店舗やギャラリーなどとして使用していたビル。老朽化に伴い建て替え案も浮上する中、大規模な改修により新たな価値を携えてブティックホテルとして誕生しました。 特徴的な外観を構成する窓のアーチ飾りはそのままに、そこから着想を得たアーチが館内のそこかしこに施されています。
香林坊という中心市街地に立っている「香林居」では、部屋からシティービューを堪能できます。 大通りに面し繁華街の賑わいを感じながら、赤レンガ造りの旧学校施設を利用した石川四高記念文化交流館や金沢城公園の緑をゆったりと眺められるハイフロアスイート(ビュー)は、自信をもっておすすめするひと部屋。 JIL SANDERのウィメンズデザインチームに所属した経験をもつ「HARUNOBUMURATA」デザイナー・村田晴信氏が手がけた館内着や、石川県小松市「錦山窯」に別注した茶器など、細部にまでこだわった空間が旅の疲れを癒します。
「香林居」の記事はこちら
香林居
こうりんきょ
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