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2016.05.13
手仕事にふれる2日間-70組以上のクラフト作家が全国から集う「フィールド オブ クラフト 倉敷」
風が心地よく、おさんぽにぴったりの5月。毎年この時期に、民芸の町として知られる倉敷で「フィールド オブ クラフト 倉敷」が開催されます。今年で11回を数えるこちらのクラフトフェア。お気に入りの作品に出会えるだけでなく、作り手と使い手がふれあえる場として年々注目度が高まっています。5月21日(土)、22日(日)は、爽やかな気候に誘われて、倉敷へでかけてみませんか?
74の各ブースはさながら作家の個展空間のよう

沖澤康平さん(岐阜)のブースで陽光を受けて輝く透明ガラス
会場となる倉敷市芸文館前広場は、白壁の屋敷が建ち並ぶ倉敷美観地区のすぐ南。テントの下で、全国から集まった74組の作家たちがそれぞれの“掌(てのひら)から生まれた形”を展示します。陶磁器、木工からガラス、アクセサリーまで幅広いラインナップで、どれも女性の心をくすぐるものばかり。

小原聖子さん(神奈川)の真鍮アクセサリーはアンティークのような風合い

左/原田啓司さん(徳島)は杉のおひつ作りを実演 右/備前焼のすり鉢の使い方をバジルを用いて紹介する木村肇さん(岡山)
興味深いのは、できあがった作品を販売するだけでなく、一部工程を実演したり、作業道具を展示して、“ものがどのように形になるか”を伝えていること。それぞれの作家が工夫を凝らした空間をつくり出し、まるで74の小さな個展が同時に行なわれているかのようです。そこでは、自然と作り手との会話がはずみます。
もの作りの楽しさが実感できるワークショップブース

オカベマキコさん(岡山)オリジナルのガラスモチーフを使い、モビール作りを

内田由紀子さん(東京)のワークショップではマーブル紙や手染め紙を取り入れたノートを製作
展示ブースとは別にワークショップブースもあり、9組の作家がもの作りを手ほどきしてくれます。色とりどりのガラスを組み合わせるモビール、麻糸でさまざまな紙を綴じるノート、い草で編むペットボトルホルダーなどの手作り体験ができます。 自分の手でものを作り出す喜びが実感できると、毎年大好評。会場に到着したら、まずは気になるワークショップを予約するのがおすすめです。
地元の「おいしい」がそろう飲食ブースもお見逃しなく

「グリッド キッチン × ブーランジェリ モンシェリー」のランチセットは数量限定。当日配布される整理券をまずは手に入れて
昼が近づくにつれ、列が長くなる飲食ブース。地元で評判のカフェをはじめ、12組が出店し、100%植物性のオーガニック食材で作るお弁当(21日のみ)、石窯焼きのナポリピッツァ、自家焙煎コーヒー、牧場の自家製ジェラートなどを販売します。芝生の上や藤棚の下で食べれば、ちょっとしたピクニック気分が味わえますよ。 「グリッド キッチン × ブーランジェリ モンシェリー」ではテントの下に約20席を設け、出展作家の器やトレイを使ってフードやスイーツ、ドリンクをサーブ。数量限定のランチセットは地元野菜たっぷりのスープに天然酵母のドッグパン、デリなどが付きます。作品の使いごこちを実際に確かめながら、おいしい時間を過ごしましょう。
作品を購入するだけでなく、作家との交流やワークショップ、グルメまで満喫できる「フィールド オブ クラフト 倉敷」。帰路につく前に、倉敷美観地区をぶらりと散策することをおすすめします。倉敷民藝館や大原美術館工芸館などに立ち寄れば、一日をとおして手仕事のすばらしさに浸ることができますよ。

第11回 フィールド オブ クラフト 倉敷
だいじゅういっかい フィールド オブ クラフト くらしき
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小野泰子
雑貨
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