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2023.08.08
静岡・熱海の「ホテルニューアカオ」で過ごす、1泊2日の昭和レトロなリゾート旅
首都圏から約1時間で叶うマリンリゾート、静岡県・熱海。どこか懐かしさが漂うこの地で、シンボル的存在として知られる「ホテルニューアカオ」が、2023年7月に全館グランドオープン。全室オーシャンビューに、相模灘を見渡すインフィニティデザインの天然温泉など、マリンリゾートならではの楽しみ方はもちろん、1973年開業時ほぼそのままだという豪華な内装やファブリックにワクワクが止まりません。昭和レトロを存分に楽しめる、1泊2日の熱海の旅をご案内します。
息を呑む昭和レトロな大空間へ
全室オーシャンビューのお部屋
相模灘を臨むインフィニティデザインの露天風呂
地物を味わうちょっと大人のフレンチコース
息を呑む昭和レトロな大空間へ
かつては社交ダンスのメッカだったという サロン・ド・錦鱗
1973(昭和48)年に創業したホテルニューアカオは、熱海駅から送迎バスで約10分の、名勝・錦ヶ浦にそびえ立つ、全国的にもめずらしい海上に建つリゾート施設。建設当時、豪華客船をイメージしたという館内は、豪華絢爛という言葉そのもの。シャンデリアや大理石、花柄の美しい絨毯など、普段なかなかみられない光景に、一瞬で昭和へタイムスリップ。 その広大な敷地は「ホライゾン・ウイング」「オーシャン・ウイング」と分かれており、インフィニティ露天風呂のある「スパリウムニシキ」へつながる室内連絡通路で行き来できます。
ホライゾン・ウイング側ロイヤルラウンジ
ホテルに着いたら、今回泊まる山側のホライゾン・ウイングでチェックイン。ロイヤルラウンジには、オーシャンブルーの美しい空間が広がります。目の前に180°広がる海を一望しながら、無料のウェルカムドリンクをいただきましょう。 一方、オーシャン・ウイング側はまた雰囲気が異なります。ロビーには重厚感のある大理石製の壁や机があり、一気にムードが高まりますよ。
オーシャン・ウイング側ロビー
全室オーシャンビューのお部屋
ホライゾン・ウイング「デラックスツイン」(32m²)1泊2食付(1室2名利用)3万8200円〜
今回のお部屋はホライゾン・ウイングのデラックスツイン。部屋の扉を開けた瞬間、オーシャンビューがお出迎え。白を基調にしたシンプルなしつらえと、壁に飾られたアートが見事に調和しています。カップやソーサーといったアイテムも洋室の雰囲気に合わせてセレクト。アメニティはなじみのあるブランドだったり、館内着は作務衣タイプだったり、快適に過ごせるのもうれしいポイントです。
オーシャン・ウイング「和室」(10畳)1泊2食付(1室2名利用)5万1000円〜
ホライゾン・ウイングは全室洋室ですが、7月にオープンしたオーシャン・ウイングは和室が基本。オープン当時のインテリアや意匠が館内いたるところに残されておりどこか懐かしい雰囲気に、親子三世代で泊まりに来るリピーターや、開業当時からのファンもいるとのこと。長年愛される理由がちりばめられている館内で、ぜひお気に入りのレトロポイントを探してみてくださいね。
館内にはアートなポイントがたくさん。絨毯は模様違いがあちこちにあり、思わず写真に収めたくなる
相模灘を臨むインフィニティデザインの露天風呂
夜はライトアップされ、浴槽が星空のようにキラキラ輝く
さっそく露天風呂が楽しめる「スパリウムニシキ」へ。こちらにはインフィニティスタイルの露天風呂と、断崖の段々湯と名付けられた露天風呂の2つがあり、男湯・女湯の時間入れ替え制。錦ヶ浦周辺には3つの源泉があり、そこから供給されています。泉質は海のミネラルたっぷりで、美肌への期待が高まる天然温泉。まるで海に浸かっているような感覚のインフィニティ風呂からは、天気によって約11km先の初島や約49km先の伊豆大島、冬の空気が澄んだ時期には三浦半島や房総半島まで見渡せるんだとか。
(右上)目の前に海と松の木が広がる段々湯(左下)さざ波に癒やされる波音(右下)温かみあふれる彩海
段々湯の方は日の出を拝むことができます。早起きして朝風呂、というのもいいですね。温泉はホテル内にあと2か所。ホライゾン・ウイングにある「彩海」には、温泉街の趣を感じるひのき風呂や露天風呂があります。オーシャン・ウイングの「波音」は目の前が海岸ということもあり、波音を聞きながら温泉を楽しむことができますよ。
地物を味わうちょっと大人のフレンチコース
夕食はホライゾン・ウイングにあるレストラン「ボヌール」でフレンチコースをいただきます。地産地消にも力を入れているとのことで、この日の前菜は地物の鯵をつかったカルパッチョ。まわりは、人参やビーツのソース、レモンクリーム、レモンのエキュームなど、フルーティで爽やかなソースで彩られます。冷製スープにはシャキシャキとした食感が楽しい、静岡県産の枝豆「サヤムスメ」を使用。このあたりで採れる野菜は、清らかな水で育てられ、みずみずしいのが特徴。メインの肉料理には、その地元野菜が華を添えます。
(左上)ワインは種類豊富なので、迷ったらスタッフにペアリングの相談を (右上)甘みの深い国産牛リブステーキと野菜のピュレがよく合う (左下)デザートもボリュームたっぷりなので、お腹には余裕をもって訪れて
窓からの景色はどこを切り取っても海。昼とは表情が変わり、月夜でキラキラ輝く海面がクラシックなムードを盛り上げてくれます。ドリンクは食事に合うようセレクトされたグラスワインやフランス・アメリカを中心としたボトルワインのほか、地ビール、西伊豆ニューサマーオレンジ酒のモヒートなどのカクテルも。アミューズからデザートまで全5品、熱海や伊豆、静岡を感じるコースです。(※品数はコースによって異なります。)
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ニューレトロなバーに集って、再び乾杯を
(左)グランドオープン記念、オリジナルラベルのクラフトビール 1300円 (右)「CANDISH saba 背徳のガーリックバター」1250円
夕食後はぜひ、オーシャン・ウイング1Fのネオンがレトロムードを盛り上げる「缶詰BAR 缶蔵 ~KANZO~」へ。お好きな缶詰を選んで、クラフトビールなどのお酒でちょい飲みが叶います。缶詰は400円台のお手頃なものや、なかなかレアなスイーツ系まで、50種類以上の中から好きなものをセレクト。お子様にも嬉しいジェラートもあるので、みんなでワイワイ楽しめること間違いなしです。
昭和温泉街らしい夜遊びにトライ♪
射的(10発500円)、卓球(30分600円)
「缶詰BAR 缶蔵 ~KANZO~」のお隣には、昭和の温泉旅館さながらの夜遊びエリアがあります。射的や卓球、ゲームコーナーには、かなりレアなインベーダーゲームも設置されています。時が過ぎるのを忘れ、思わず熱くなってしまいそうなアイテムばかりです。
満月の夜は「ムーンロード」が見られることも。天候や波の状態など、さまざまな条件が揃うことで見られる奇跡の時間。ホテルから少し出て、夜風を感じながら幻想的な景観を楽しんではいかがでしょうか。
熱海は豪華な花火が春夏秋冬で楽しめることでもおなじみ。ホテルニューアカオは、熱海の夜景をバックに花火が見られる熱海でも随一のホテルです。室内で鑑賞できる部屋もありますが、そうでなくとも、オーシャン・ウイングのロビーに観覧席を設けてくれるそう。市街地の喧騒を離れ、花火の音だけがこだまする特別な空間をぜひ体感してみては。
「熱海会場花火大会」の開催日程はこちら
唯一無二のロケーションで楽しむバイキング朝食
2日目の朝はオーシャン・ウイング側にある「メインダイニング錦」で朝食を。和洋折衷約70種の食事がバイキング形式で楽しめるとあり、7時のオープンから、朝風呂を楽しんだであろうゲストたちが続々と訪れます。
まるで映画のワンシーンを思わせる「メインダイニング錦」は、夜もバイキング形式の夕食が楽しめる
赤を基調としたシアター型の空間は、まるでオペラ座のような豪華さ。目の前はすぐ海岸という、圧巻のロケーションです。ここもほとんど開業当時の内装そのままだというから驚きですね。
朝食も地物にこだわっており、なかでも、釜揚げしらす・桜えび・いかなど、熱海・伊豆エリアならではの海鮮丼が自分で作れるコーナーが人気なんだとか。贅沢に3色丼、なんていうのもバイキングならでは。ほかにも箱根西麓三島野菜のサラダや、それらを使ったパスタなども。会場中央にはシェフがその場で調理してくれるライブキッチンもあります。
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朝食後は、クリアSUPでマリンアクティビティに挑戦
水着は持参、もしくは館内でも購入可能。ひとり9500円(※小学3年生以上)
朝食後はホテル敷地内でできるアクティビティ「クリアSUPツアー」に挑戦。一見難しそうに見えますが、インストラクターの方が丁寧に誘導してくれるので初心者でも安心。水着の上からライフガードを着用し、海に出ます。板が全面透明になっているので、海の下までばっちり。天気の良い日や午前中の時間帯には、ルリスズメやハコフグ、メジナ、クロダイなど、悠々泳ぐ魚を観察できます。体験中の様子はスタッフが撮影し、無料でデータをもらえるのも嬉しいところ。夏は特に人気なので事前予約がおすすめです。
海上は比較的おだやかなエリアで安心して体験できる
そのほかにも、朝日を海面から拝む「SUPサンライズツアー」、青の洞窟を探検する「洞窟SUPツアー」、「カヤックツアー」などのアクティビティもあります。館内には天候に左右されず楽しめる温水のインドアプールも。これらはすべて、夏以外でも体験可能。季節によって少しずつ表情の変わる自然を堪能できるのもポイントですね。
リングやバングルなどが作れる。ひとり3500円
「泳ぐのは苦手」「水着になるのは」という方には、館内でできるアクティビティがおすすめ。シルバーアクセサリー作り体験では、紙粘土の状態から好みのかたちを作っていきます。旅の思い出に友だちとおそろいの品を作ってみては。
熱海らしい昭和レトロなおみやげから地元のおいしいものまで
(右上)クラシックロゴTシャツ白 4180円、オリジナル「ギョサン」サンダル 2200円 (左下)熱海レモンティーサンド 594円、熱海れもんグミ 378円、熱海ラムネ 250円 (右下)ホテルニューアカオ 紅茶香るバニラのクリームサンド 800円
おみやげにも、昭和レトロなセンスが光ります。名産・レモンをモチーフにした「熱海レモングミ」や「熱海レモンティーサンド」は小分けになっていて、おみやげとして渡しやすいのが嬉しいところ。今回のグランドオープンを記念した「ゴーフレット」は紅茶の香る大人な一品。なかにはホテルのロゴをそのまま使用した、ニューレトロなTシャツと「ギョサン」も。おみやげショップは、オーシャン・ウイング、ホライゾン・ウイングにそれぞれあります。店舗によって商品ラインナップが異なるので、両方立ち寄ってみるのもおすすめですよ。
絶景カフェで味わうフルーツ満載のパフェ
チェックアウト後には、敷地内にある「Restaurant&Sweets 花の妖精」へ。敷地中央の海崖にせり出すように建てられており、伊豆有数の絶景カフェとして、宿泊以外のゲストも多数訪れます。 ここでぜひとも味わいたいのが、フルーツをふんだんに使った贅沢なパフェ。この日は「パイナップルのパフェ」「グレープフルーツとライチのパフェ」でしたが、秋は栗やぶどう、冬はりんご、春はいちごやレモンなどの柑橘、初夏はバラといった、季節ごとのラインアップが楽しめます。ハーブやスパイスが巧みに使われていたり、ソムリエの資格を持つ店長自ら考案したという、パフェ専用のペアリングができたり、甘いものが苦手な方でも楽しめる大人なパフェで贅沢な気分に浸れます。
(右下)ブレンドハーブティ「合組千茶」は、静岡県産のお茶にハーブやスパイスをブレンド
香りのバブルが楽しめる「プリンパフェ」も魅力的。ベリーの香りをスモーク状にして閉じ込めているそうで、はじけた瞬間に、甘く華やかな香りが広がります。しっかり食事を楽しみたい方は「イセエビシーフードカレー」をどうぞ。イセエビが半身も入ったカレーは、嫌味のない磯の風味と、カレーのスパイシーさが見事にマッチ。 こちらのレストラン&カフェはワンドリンク制。コーヒー・紅茶などベーシックなドリンクからワイン、オリジナルのブレンドハーブティも味わえます。
Restaurant & Sweets 花の妖精
レストラン&スイーツ ハナノヨウセイ
パワースポット來宮神社を参拝
隠れハート、本殿の中央によく目を凝らしてみて
ホテルから移動し、パワースポットとして人気な「來宮神社」へ。大巳貴命・五十猛命・日本武命を御祭神としており、なかでも、長寿の神木・成就の神木として知られる、樹齢2100年超の御神木である大楠が有名です。本殿の脇では、落ち葉で作られたハートがお出迎え。巫女さん曰く、このほかにも隠れハートがあと2つあるそう。ぜひいろいろなポイントを探してみてくださいね。
(左上)クリームたっぷりな「ホワイトモカ」660円 (右上)多様な御守りや御朱印帳が揃う (左下)蝶縁結び御守り 1000円 (右下)神社内にはカフェが3か所あり、メニューも少しずつ異なるので、お気に入りを選んでみて
境内のオープンカフェ「茶寮 報鼓」には、ハートがかわいいホワイトモカが。生クリームの上には、御神饌の麦焦がしを使用。なんでも、こちらの神さまの好物なんだそう。お守りや御朱印などのアイテムも種類豊富。良縁招来・夫婦円満をあらわす「蝶縁結び御守り」や、神様がお酒を飲み、失敗したことに由来する「酒難除御守り」という、思わずクスっとなるエピソードのものも。
御神木は間近でみるとかなりの高さで、息を呑むほど
御神木のまわりはウッドデッキで整備され、近くに寄ってみることができます。「紡來の縁」は、空中に少しせり出した空間で記念撮影が可能。間近でその生命力やパワーを受け取ってみては。境内の木々は毎年11月下旬〜12月上旬に紅葉を迎えるそうですが、この大楠は葉が枯れず、冬でもグリーンが生い茂るとのこと。鳥居や紅葉の赤色、御神木の緑色と、コントラスト豊かな雰囲気も楽しめます。暑い夏でもどこか涼しさを感じ、冬でも木々の温かみを体感できる、まさしくパワーあふれるこの來宮神社。旅の締めくくりに訪れてみては。
JR熱海駅からホテルまで無料送迎バスも
いかがでしたでしょうか。見どころ・楽しみどころ満載の「ホテルニューアカオ」1泊2日の旅。ホテルからJR熱海駅までは無料の送迎バスも運行しています。季節ごとの自然やグルメ・アクティビティの楽しめる、この夏グランドオープンした「ホテルニューアカオ」で、昭和レトロなマリンリゾートを楽しんでみては。
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ホテルニューアカオ
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風間千裕 写真:清水ちえみ
ホテルニューアカオ
ホテルニューアカオは通年を通してご利用いただける屋内温水プールや様々なマリンアクティビティがあり、一年を通して10回以上開催される熱海海上花火大会はホテルから見ることができます。 のんびりするもよし、思い切り遊ぶもよし、小さなお子様からニューアカオにどこか懐かしさを感じてくださる世代までどなたと来てもお楽しみいただけるホテルです。ぜひお友達や恋人、ご家族とニューアカオで過ごしてみませんか。
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