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2023.09.12
まだまだ広がるメレンゲ菓子の世界【メレンゲ菓子のおすすめ】|by PARISmag
毎日の暮らしのなかで少しだけ心が弾むような豊かさをお届けするWEBマガジンPARIS mag(パリマグ)から、『メレンゲ菓子のおすすめ』をご紹介します。
メレンゲ(菓子)とは、卵の卵白を泡立て、それを焼き上げて作るお菓子のこと。 そんなメレンゲ菓子はフランス中のパティスリーに並び、フランス人にとっても馴染み深いお菓子です。 今回は、そんなメレンゲ菓子が楽しめる国内のおすすめ店舗をご紹介。 クロワッサンと融合したメレンゲ菓子や、見た目がとってもかわいいメレンゲ菓子など、知れば知るほど奥深いメレンゲ菓子の世界を堪能してください!
パンと融合したメレンゲが新しいインパクト! 東京都世田谷区九品仏『Comme’N MERINGUE(コム・ン メレンゲ)』

東急大井町線の九品仏駅にある『Comme’N TOKYO(コム・ン・トウキョウ)』は、パンの世界大会「モンディアル・デュ・パン」で、日本人初の総合優勝を果たした大澤秀一シェフが手がけるベーカリー。 そんな『Comme’N TOKYO』内に、2023年7月『Comme’N MERINGUE(コム・ン メレンゲ)』がオープン。 小学生の頃に、実家のパン屋で父が作っていたメレンゲのお菓子が大好きだったこと。 パリを歩いている時に出合った大きなメレンゲの忘れられないインパクト。 そして、今回の鳥インフルエンザによる卵の価格高騰で、卵白の消費方法を改めて見直したんだそう。 これらが大澤シェフの中で1つの線として繋がり、メレンゲ菓子専門の『Comme’N MERINGUE』を開いたそう。

エスピエーグル(コーヒー)
『Comme’N MERINGUE』のおすすめメレンゲ菓子が「エスピエーグル」 ラスクのようなザクザクのクロワッサンの上にメレンゲを乗せたお菓子です。 特に「エスピエーグル(コーヒー)」は、コーヒーのほろ苦さとメレンゲの甘みの相性が抜群。 コーヒー好きの方は、コーヒーと合わせて食べるのもおすすめ◎ メレンゲのほんのりとした甘さとコーヒーの苦味がマッチします。

プティ・コキャン
色とりどりの「エスピエーグル」のプティバージョンを5種類セットにしたうれしいギフトボックス「プティ・コキャン」は、ピスタチオ、ブルーベリー、プレーン、ローズ、キャラメルバナナの人気のフレーバーが揃います。(※時期によって内容は変更します。) 少し小ぶりのサイズ感になっているので、友人や家族とシェアするのにもぴったりですね。 もちろん自分へのちょっとしたご褒美にも!

エスピエーグル・ヴィーガン
また、卵白を使用しないメレンゲに合わせて、クロワッサンもバターなどの乳製品を使用しない「エスピエーグル・ヴィーガン」も並びます。 乳・たまごアレルギーの方でも安心して楽しめるのが、また魅力ですよね。 “本場フランスの味”ではなく、父の思い出の味や小さい頃から大好きだった「たまごボーロ」をイメージして、オリジナルの味と食感のメレンゲ菓子になっているそう。 「割ってアイスクリームに付けたり、ヨーグルトに混ぜたり、コーヒーに浸して食べたり。『エスピエーグル(いたずら好き)』というネーミングのようにイタズラ(色々な食べ方)しながら食べてほしいです」 大澤シェフの思い出が詰まった『Comme’N MERINGUE』のメレンゲ菓子。 いろいろな食べ方で、ぜひ楽しんでみてくださいね。
Comme’N MERINGUE
コムンメレンゲ
シンプルな味わいを最大限に楽しめるメレンゲ菓子 東京都大田区北千束『BOVIN(ボヴァン)』

東急大井町線の北千束駅から徒歩2分の場所にある手作りお菓子のお店『BOVIN(ボヴァン)』 店名の「BOVIN(ボヴァン)」は、フランス語で牛という意味。お菓子は基本的に牛がいなければ作れないので、牛に感謝の意を込めて名付けたそう。 生産者さんや取引業者さんに失礼のないよう材料は大切に使う、ロスにしない、食材もできあがったものも極力捨てないということを心がけているんだとか。 そんなところにも牛への感謝が感じられます。

そんな『BOVIN(ボヴァン)』おすすめのメレンゲ菓子は、「メレンゲミルク」。 美しい純白に思わずうっとりしてしまいます。 「メレンゲミルク」は、特に食感が特に軽いとのこと。 「この食感の説明は難しいです。食べてみないとわからないので、ぜひご賞味ください」と『BOVIN(ボヴァン)』店主。

メレンゲショコラ
他にも定番の「メレンゲショコラ」などと組み合わせて、プレゼントや自分用にもおすすめです◎。 また、季節にあわせてフルーツの味もあるそう! 今は、パイナップル味のメレンゲ菓子がお店に並びます。 香料ではなく、フルーツ100%のフリーズドライパウダーを使用しているため、素材の味がしっかり口いっぱいに広がります。 「メレンゲパイナップル」は、9月中旬頃まで楽しめるとのことなので、気になる方はぜひ!

メレンゲ菓子のほかにも、できたてにこだわり、オープン前に焼き上げる「ポンヌフ」がおすすめとのこと。 タルト生地の中に、ダークチェリーやりんごなどのフルーツが入っているのが一般的ですが、できたてのパイ生地と優しい甘さのカスタードやバターの香りを一番に感じて欲しいため、あえて何も入れていないんだとか。 「素材のシンプルな味を感じる手作りお菓子のおいしさを伝え、共感したいと思っています。日常のちょっとしたご褒美や楽しみとして当店が役に立てたらうれしいです。加えて、大事な記念日等に当店のお菓子やケーキを食べたいと思っていただけたらいいなと思っています」と店主が語ってくれました。 優しい想いが込もったできたての心温まるお菓子を味わってみてくださいね。
BOVIN
ボヴァン
味のおいしさはもちろん、見た目がかわいいメレンゲ菓子 愛知県名古屋市千種区『little treat(リトル トリート)』

今年の7月23日に愛知県名古屋市千種区にオープンしたばかりの、珈琲と紅茶とメレンゲスイーツのテイクアウト専門店『little treat(リトル トリート)』 店舗名は、「little(小さな)treat(おやつ)」という意味。「treat」には「ご褒美」という意味もあります。毎日頑張る自分に「小さなご褒美を」という気持ちも込めているんだとか。 そんなこちらのお店のおすすめメレンゲ菓子を紹介していきます。

ヨーロッパでは、祝いごとや幸せを贈るときに、砂糖菓子を入れたうつくしい器「ボンボニエール」を贈る風習があります。 この“幸せが宿る器”とも呼ばれる「ボンボニエール」をイメージして焼き上げたメレンゲ。 うつくしい形をした器とローズのメレンゲにうっとりしてしまいます。 『little treat(リトル トリート)』の看板やロゴに描かれているブルーのドレスを着た女の子も、このメレンゲでできたボンボニエールを持っているそう!

ローズトリート(数量限定商品)
また、先ほどご紹介した、ボンボニエールをイメージしたメレンゲ菓子にホワイトチョコレート、生クリーム、季節のフルーツを合わせたお菓子「ローズトリート」もおすすめ。 小麦粉やバターを使わず、甜菜糖由来のグラニュー糖を使用することで、すっきりとした甘さに仕上がっているそう。

メレンゲ菓子専門店の『little treat』ですが、メレンゲ菓子にピッタリの珈琲と紅茶も販売しています。すべてのドリンクメニューには焼きメレンゲがセットになっているとのこと。 珈琲は酸味が少なく、深煎りの苦味をしっかりと味わえるブラックがおすすめ。 紅茶は、イギリスメーカーの香り高いアールグレイ。毎朝、茶葉から煮出したアイスティーは香りと味のバランスが抜群! 「ローズトリート」と一緒に珈琲や紅茶をテイクアウトして、自宅でゆっくり味わいながら贅沢な時間を過ごすのも良いですよね。

ローズメレンゲ
「味がおいしいのはもちろんのこと、見た目もかわいいのがメレンゲ菓子だと思っています。1つずつ丁寧に絞り、時間をかけて焼き上げることを大切にしています。ご家族と、ご友人と、また一人時間など小さなご褒美時間としてお役に立つことができれば幸いです」と店主の三ツ矢さんが語ってくれました。 味もおいしい、見た目もかわいい『little treat』のメレンゲ菓子。 こだわりの珈琲や紅茶と『little treat』のメレンゲ菓子で、ちょっと贅沢な1日を味わってみてはいかがですか?
little treat
リトル トリート
オーブンで3時間焼成する唯一無二のメレンゲ菓子 奈良県香芝市尼寺『お菓子工房かわい』

最後にご紹介するのは、奈良県香芝市尼寺にある『お菓子工房かわい』 こちらのお店は、工房直売でお菓子を販売する他、通販やイベント出展でもお菓子を販売しています。 コンセプトは、愛と笑顔のパワースポット。おいしいお菓子で日本を元気にしたいという想いのもとで、受注生産スタイルで焼き菓子、完全予約制で生菓子を作っているそう。

季節のジューシーフルーツメレンゲ(カシス)
こちらのおすすめのメレンゲ菓子は、「季節のジューシーフルーツメレンゲ(フルーツのメレンゲ)」 原材料の果物の味がダイレクトに伝わるように、香りと酸味のバランスインこだわっていて、レシピは、果汁を一番多く使用しているそう。作り方はかなり特殊で、オーブンで3時間焼成。 味の展開はフルーツの味だけ作っているそうで、いちご、いちじく、カシスなどの他にも、珍しい柿のメレンゲも! 現在は17種類ほどの味で展開しており、季節などに合わせて随時更新しているとのこと。

米飴のメレンゲ
また、「米飴のメレンゲ」もおすすめ。 奈良県の老舗お砂糖屋さん『砂糖傳(さとうでん)増尾商店』から購入している御門米飴(みかどこめあめ)で作ったメレンゲは、手毬のような、ヨーヨーのような、日本の古き良き時代を彷彿させるインスピレーションで作成しているそう。 どこか懐かしい色合いの見た目で、かわいいですよね。 「お砂糖の甘味度を100とすると、米飴の甘味度は60〜65です。穏やかな甘さで、血糖値がすぐに上昇することもありません。体にも優しい素材で、奈良の歴史を表現できたら、という思いで考案しました」と店主の川合さんが教えてくれました。

川合さんは「焼き菓子をお刺身のように扱ってほしい」と言います。 焼きたての焼き菓子は長く日持ちすると言われていますが、作成した日から日にちが経過したお菓子全てが熟成しているとは限りません。購入後は速やかに召しあがってほしい気持ちを、「刺身」という表現でお客さまに伝えているそうです。 また、決して自分の都合でお菓子を作らないというこだわりも。 「お菓子が1番ベストで焼き上がる状態に合わせているので、温度や時間など、数値化できるデータ収集を怠りません」 メレンゲ菓子の他にも「ドレンチェリーのクッキー」や生産者と消費者をつなぎたいという想いで作る、フランスのエッセンスを取り入れた味の強いジャム「一期一会のジャム」など、川合さんの想いの込もったお菓子やジャムも。 通販やオーダーも受けているとのことなので、気になる方はぜひ『お菓子工房かわい』のこだわりのお菓子を味わってみてください。
お菓子工房かわい
*** メレンゲ菓子といっても、お店によってさまざまに違うメレンゲ菓子。 味はもちろん、見た目もかわいいメレンゲ菓子は、大切な人へのプレゼントや自分へのちょっとしたご褒美にぴったりですよね。 ぜひメレンゲ菓子の世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょう。
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