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2023.10.21
【富山】絶景「日本のベニス」を巡る週末旅~伝統工芸体験から心が整う国宝詣でまで~
2024年春の北陸新幹線「敦賀」延伸開業に向け、盛り上がりをみせる北陸エリア。新幹線開業後は、富山・福井・石川、北陸3県すべてに新幹線が通るようになります。そこで今回は、スローな時間が流れる富山にフォーカス♪ ノスタルジックな港町をめぐり、ものづくりが根付く文化に触れ、おいしい海の幸に満たされる、富山週末旅を案内します。見て、触れて、感じて。富山で、疲れた心をパワーチャージしてみては。
歴史ある「シマタニ昇龍工房」ですずがみ作り体験
「茶寮 和香」で味わう極上の日本料理ランチ
暮らしに寄り添う伝統工芸の宝庫「ZIBA(ジーバ)」
心が整う、国宝「勝興寺」を訪ねて
ノスタルジックな港町で「内川」さんぽ
歴史ある「シマタニ昇龍工房」ですずがみ作り体験
全国各地の寺院に「おりん」を納めている
JR富山駅から電車に揺られること約20分。まずは鋳物発祥の地として知られる、高岡市へ向かいます。 400年もの伝統と歴史を持つこの町には、鋳物や錫(すず)の製作体験ができる工房が点在。町を歩けば一生モノの道具に出会えたり、物語を感じさせるすてきなお店が現れたり。新しいものと古いものが調和した町を、のんびりめぐることができます。 明治42年創業の「シマタニ昇龍工房」は、そんな高岡で「おりん」をつくり続ける小さな工房。すぐ横には、モダンな「おりん」の展示ルームも併設しています。
4代目の島谷好徳さん
2名から参加OKの「すずがみ作り体験」(体験料金4500円~)
「シマタニ昇龍工房」は、錫で出来た「すずがみ」を独自で開発。手で好きな形に変えられる魔法のような「すずがみ」は、大きな話題となり、世代を超えて人気の商品になりました。工房では、職人さんの技を間近で見学できたり、「すずがみ」作りの体験をできます。 「すずがみ」を作る道具は、金槌と自分の手だけ。薄い錫の板に、金槌をコンコンと打ち付け、模様をつけていきます。実際にやってみると、金槌を下ろす角度によってうまく模様がつかないことも……。しかし、達成感や満足度は期待以上♪ 世界にひとつの魔法のお皿は、日々の生活に彩りを添えてくれそうです。
有限会社シマタニ昇龍工房
ユウゲンガイシャシマタニショウリュウコウボウ
「茶寮 和香」で味わう極上の日本料理ランチ
はらはらと風に揺れる白い暖簾をくぐって、店内へ
国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されている、高岡市金屋町の一角。千本格子の家並みに溶け込むように建つのは、江戸末期の商家を改装した「茶寮 和香(さりょう にこか)」です。 こちらのお店は、地元・高岡の食材をふんだんに使ったお任せコースが評判の名店。北陸ミシュラン一つも獲得した、知る人ぞ知る大人の隠れ家です。
懐かしくて新しいモダンな店内
店主の早川さんは、高岡市生まれ。大阪で日本料理の腕を磨き、2015年に「茶寮 和香」を開業させました。 カウンター席に座ると、すぐ間近で、早川さんの仕事ぶりが見られます。一つ一つ丁寧に仕上げられる匠の技に、ワクワク♪カウンター越しに、優しい早川さんとの会話も弾みます。
昼の「お任せコース」(5500円)※事前予約制
茶寮 和香
サリョウ ニコカ
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安藤美紀
Writer
安藤美紀
湘南を拠点に全国を旅するフリーライター。執筆した記事は1000以上。温泉の資格も複数保持。
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