京都で最古の神事と祭。5月の「葵祭」とは？

「葵祭」は、正式には「賀茂祭」ですが、行列にご神紋の双葉葵を飾ることから通称「葵祭」と呼ばれています。5月15日の「路頭の儀（ろとうのぎ）」では、平安絵巻さながらの優雅な行列が、京都御所から賀茂社へ向かいます。 それに先駆け、先週は「流鏑馬（やぶさめ）神事」や「斎王代禊（さいおうだいみそぎ）の儀」が行われました。5月12日には下鴨神社で葵祭の神霊を迎える神事「御蔭祭（みかげまつり）」も行われます。

本殿は国宝。歴史ある「下鴨神社」

檜皮葺きの本殿は国宝に指定され、朱塗りの門もみごとな下鴨神社。 参道の途中にある「相生社」は縁結びのご利益があるとされており、源氏物語にちなんだおみくじを引くことができますよ。 「葵祭」の行列は11:40ごろに到着予定だそう。

のんびり休憩したい「出町のデルタ」

下鴨神社からすぐ、賀茂川と高野川が合流して「鴨川」となる三角州、出町のデルタ。太古からの原生林が生い茂る「糺（ただす）の森」とあわせて、ゆっくり時間を楽しみたいスポットです。

下鴨神社境内のお茶屋で「申餅」を

自然豊かな場所にある「さるや」。名物は平安時代から葵祭に食べられていたとされる「申餅」です。宮司による口伝と、江戸時代の文献から140年もの年月を経て作られた、上品な味わいのあんこのお餅です。

「葵祭」の最終地点は、京都最古の神社「上賀茂神社」

世界遺産にも登録されている上賀茂神社。天武天皇の時代である678年に、現在の社殿の基が建てられたのだそう。かわいらしいお馬みくじや、旅行好きなひとにぴったりな航空安全のお守りでも有名です。 「路頭の儀」の行列は15:30ごろを到着予定です。

ほんのり香ばしいやきもち。「葵家やきもち総本舗」

上賀茂神社の鳥居前にある「葵家やきもち総本舗」。「やきもち」は、滋賀県江州米と 北海道産小豆の自家製つぶ餡を使ったお餅です。味は白餅とよもぎの2種類。1個から気軽に買えるのも嬉しいですね。

「パティスリーラカン」のふんわり「西賀茂チーズケーキ」

上賀茂神社より徒歩約10分の「パティスリーラカン」。ふんわり優しい味わいの「西賀茂チーズケーキ」のほか、五山送り火の「舟形」をモチーフにした「舟山サブレ」や「おふねのマドレーヌ」などの焼き菓子はおみやげにぴったりです。

かわいらしいマクロビスイーツのカフェ「妃屋」

カフェ「妃屋（きさきや）」では、マクロビスイーツやオーガニック食材をつかったお菓子がいただけます。「ふちくまクン」クッキーのような見た目もかわいらしいお菓子はプレゼントにもいいですね。

＊＊＊＊＊ 華やかな古典行列や、厳かな神事は「葵祭」の歴史の深さを感じさせてくれます。祭りの見物のあとは、周囲のすてきな場所やお店で休憩してみてくださいね。