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2025.04.04
もう少しで見頃を迎える一面ブルーのネモフィラ畑♪「国営ひたち海浜公園」で楽しむ春の花さんぽ
茨城県ひたちなか市の太平洋沿いに広がる「国営ひたち海浜公園」は、開園面積237haの広大な公園。丘一面をブルーの花で埋め尽くすネモフィラ、秋は赤くて丸いフォルムがかわいらしいコキアが彩る丘の風景が知られています。今回は、あと2週間後、4月17日頃に満開を迎えると予想されている、ネモフィラの花畑を中心に、花が咲き誇る春の海浜公園の楽しみをご紹介。「記念の森レストハウス」ではネモフィラをイメージしたドリンクや、茨城の特産品を使ったケーキを販売しているので、ぜひ味わってみませんか。

空と花と海が織りなすフォトジェニックなブルーの世界
時間帯により異なる顔を見せるネモフィラが咲く「みはらしの丘」
春の「国営ひたち海浜公園」を訪れたら、まずはネモフィラが咲く丘へ向かいましょう。西口・翼ゲートから西池沿いを歩き、園内の北へ向かって10分から15分ほど歩くと見えてくるのが、春の一番人気のスポット「みはらしの丘」。丘を鮮やかなブルーで染めるのはネモフィラの花です。植栽面積4.2ha、潮風に揺れる約530万本のネモフィラは、多くのスタッフが例年11月下旬ごろに種を蒔き、丹精込めて育てています。

一面をやさしいブルーに染めるネモフィラ
緩やかな丘の斜面をゆっくり歩きながら、かわいらしい花畑を眺めましょう。ネモフィラは例年4月上旬ごろから咲きはじめ、中旬から下旬ごろに見ごろを迎えます。みはらしの丘は頂上から海が見え、花と海と空が一体になった写真が撮れる場所もあるので、探してみてはいかが。 最新のネモフィラの開花状況は、公園HPでチェックしてから出かけるのがベストですよ。週末は混雑が予想されるので、来園は平日がおすすめです。

ネモフィラ、空、海がブルー一色に染まる美しい風景

ネモフィラと一緒に撮影できる限定ソフトクリーム

人気の「ネモフィラブルーソフト」各500円。やさしいブルーのラムネ味のソフトなど3種 ※写真はイメージ
ネモフィラの開花時期に合わせて登場するのは「ネモフィラブルーソフト」。みはらしの丘の近くにオープンする特設売店で販売している、期間限定のソフトクリームです。この一番人気のソフトクリームはネモフィラ(ラムネ)、ミルク、ミックスの3種類。花型のネモフィラクッキーをのせています。 ソフトクリーム×ネモフィラのフォトジェニックな写真を撮影してみてはいかがしょうか。

静かな森にたたずむ隠れ家のような大人のカフェ

天皇陛下のご成婚を記念して建てられた「記念の森レストハウス」。木の温もりが心地よい
花畑を心ゆくまで楽しんだあとはカフェでひと息を。おすすめはみはらしの丘からも近い「記念の森レストハウス」です。木々に囲まれた建物の店内は、木やレンガなどがあしらわれ落ち着いていて、大人がリラックスできる空間。コーヒーの心地よい香りが漂います。

木々を眺めながらテラス席でリフレッシュ
大きな窓の外には、松などが植えられた木々の散策路が広がっています。天気のいい日は森を眺めるテラス席やテーブル席、ベンチでいただくのもおすすめ。豊かな自然が広がり、野鳥もやってくるので、バードウォッチングにもぴったりですよ。
食後は「記念の森散策路」でおさんぽを。小さな草花にも目を向けて

ネモフィラをイメージしたドリンクは外せない♪

「ネモフィラブルーティー」(ホット・アイス)500円はノンカフェイン
ネモフィラの風景を楽しんだ後にいただきたいのが、「ネモフィラブルーティー」。バタフライピーとレモングラスのハーブをブレンドしたオリジナルハーブティーです。レモングラスの爽やかな甘みで、すっきりとした飲みやすいお茶ですよ。蒸らしている間に、ターコイズのようなきれいなブルーが出てくるのも楽しいです。ティーバッグはおみやげ用も販売しています。

「海浜公園のはるいろラテ」700円
ネモフィラの開花時期には、限定販売の「海浜公園のはるいろラテ」が登場。生クリームには、カラフルでカリカリのシュガーと花型のクッキーを乗せ、食感も楽しいスペシャルドリンクです。 一番下にはバタフライピーのハーブで色付けされたブルーの層に、ミルクとエスプレッソコーヒーを注いでいます。本格的なコーヒーのおいしさも味わえる、甘みを抑えた大人のラテに仕上がっています。

ひたちなか市の干し芋などを使った茨城県産スイーツも
「ネモフィラブレンド」ホット550円、「ひたちなか干し芋タルト」500円
この時期のハンドドリップのコーヒーは、ひたちなか市の人気コーヒー専門店「サザコーヒー」の「ネモフィラブレンド」を使用。バリスタがハンドドリップやエスプレッソで抽出しています。「ネモフィラブレンド」は、ネモフィラをイメージしたオリジナルブレンドのコーヒーで、華やかさがあり、甘さとほのかな酸味も感じられる爽やかな1杯。 「カフェラテ」も人気です。 茨城県産の食材を使ったスイーツも充実。中でも「ひたちなか干し芋タルト」は一番人気のスイーツで、お芋の甘みがあり、干し芋のねっとり感も感じられるタルトです。
和テイストの「さしま茶バターケーキ」600円、「カフェラテ」570円
茨城県西部の銘茶「さしま茶」の抹茶と緑茶、県のブランド卵「奥久慈たまご」で作った、きれいな萌黄色のケーキは「さしま茶バターケーキ」。お茶の香りとバターの風味が広がります。ふわふわ食感のケーキを、県産いちごのソースやあんこ、生クリームと一緒に味わって。 さしまほうじ茶を使った「ひたち おいもTOソフトクリーム」もおすすめ。小ぶりで食べ歩きにもちょうどいいサイズです。ソフトクリームの下に凍ったキューブ型のスイートポテトが入っていて、それが溶けていくとやわらかいアイスのような食感になります。濃厚なお芋の味が楽しめますよ。スイーツやドリンクは、季節限定のメニューもあるので注目を。

3種類の「ひたち おいもTOソフトクリーム」

記念の森レストハウス
キネンノモリレストハウス

ネモフィラとの競演も。春の園内を彩る花々
目の覚めるような黄色の早咲きのスイセンと梅
ひたち海浜公園の花を楽しむには春がおすすめです。2月中旬から鮮やかな黄色の早咲きスイセンや梅が咲き始め、海浜公園の花のシーズンがスタート。早咲きスイセンは例年2月下旬から3月上旬に楽しむことができます。入れ替わるように3月下旬から4月中旬は、スイセンガーデンに約100万本、180品種のスイセンが咲き誇ります。

多品種の可憐なスイセンが「スイセンガーデン」を彩る

カラフルで元気がでるチューリップ畑。見ごろは4月中旬から下旬
色とりどりのチューリップを見るなら「たまごの森フラワーガーデン」へ。松林の中には約27万本、295品種のカラフルなチューリップが植えられています。木漏れ日の中でキラキラ輝く色彩豊かなチューリップは、心がワクワクする光景です。
「みはらしの里」に咲く菜の花
「みはらしの丘」の手前にあるのが、江戸時代に建てられた茨城県内の古民家などもある「みはらしの里」。この日本の原風景の前には菜の花の花畑が広がっています。見ごろは4月中旬から下旬で、菜の花が辺り一面を黄色に染め上げます。夏はひまわり、秋にはそばの花など、タイムスリップしたような懐かしい風景が楽しめますよ。

(左)(右下)「みはらしの里」にある旧土肥家住宅。主屋では季節によりイベントも開催 (右上)ネモフィラの青色と菜の花の黄色によるコラボレーションも海浜公園ならでは
4月中旬から下旬は、「みはらしの丘」のネモフィラと、「みはらしの里」の菜の花が同時期に近くで見られるので、青と黄色の色鮮やかな花に包まれる贅沢な春を満喫できます。

終日ゆっくり過ごせる自然豊かな花と緑の公園

翼のゲートの反対側から眺める西池の噴水
「国営ひたち海浜公園」では四季折々の花が楽しめ、大観覧車など多彩なアトラクションがそろうプレジャーガーデン(遊園地)や、バーベキュー広場に林間アスレチック広場、カフェやショップなど終日楽しめるスポットが充実しています。 春の花が咲き誇るエリアへは、西口・翼のゲートからの入場がおすすめ。入るとすぐに涼しげな噴水がある大きな西池が見えます。

(左上)翼を広げたような西口・翼ゲート (右上)西池沿いの園路近くにはスイセンガーデンがある (右下)ネモフィラをモチーフにしたマスコットのルリィとアイシィ (左下)早咲きスイセンと梅の共演から公園の春がスタート
2025年3月28日には樹林エリアに「森の広場」がオープン。茨城県にゆかりのある品種を中心に桜の苗を植栽しています。まだまだ小さいものが多いそうですが、樹林エリアの「ひたちなか自然の森」にあるヤマザクラの巨木林(見ごろは4月中旬)とあわせて散策してみましょう。 美しい花々の競演と、ネモフィラをイメージしたおいしいドリンクやスイーツを目当てに、春の甘い花の香りが漂う「国営ひたち海浜公園」に出かけてみませんか。

国営ひたち海浜公園
コクエイヒタチカイヒンコウエン
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細江まゆみ 撮影:加藤熊三
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