59
2024.06.15
5/25-9/1|静岡・袋井で風鈴&スイーツをめぐる旅「 遠州三山 風鈴まつり 2024」~夏の音色と涼やかな癒やしを求めて♪~
静岡県の西部。袋井市にある3つのお寺「油山寺」「可睡斎」「法多山 尊永寺」では、2024年5月25日(土)~9月1日(日)にかけて「 遠州三山 風鈴まつり」を開催中。各お寺には、さまざまな表情の風鈴が飾られ、澄んだ音色とともに涼を届けてくれます。 イベント期間中は、限定スイーツや限定御朱印も登場。夏の思い出づくりに、風鈴をめぐるすてきな旅をしてみませんか?
青もみじ広がる境内に風鈴の音色が響く「油山寺」
新緑の参道に、短冊まで透明なクリスタルの風鈴が並ぶ
東名高速「袋井IC」から、車で約15分。遠州三山のひとつに数えられる「油山寺(ゆさんじ)」は、行基大徳によって、約1300年前に開山された古寺。昔から「目の霊山」として信仰を集め、“目の健康”を願う参拝客が県外からも訪れます。 山門をくぐれば、いきいきと生い茂る青もみじのトンネルがお出迎え。参道沿いにはガラスの風鈴が並び、風が吹くたび「チリンチリン……」と心地よい夏の音を響かせます。 この風鈴は、会津の職人さんが手作りで仕上げた「喜多方蒔絵風鈴」。一つ一つに個性があり、手吹きガラスならではのやさしい温もりを感じさせてくれます。
広い境内には、いくつも沢が流れ、休憩処やフォトジェニックな赤い鳥居も
眺めているだけでも楽しい、絵柄や形が違う蒔絵風鈴
風鈴の音色をたどっていくと、礼拝門へと続く、長い階段が目に入ります。両サイドから伸びる青もみじに癒やされながら、一歩一歩前へ。
礼拝門をくぐると、中央にお庭がある本坊に到着。イベント期間中、中庭には、すだれの下に南部鉄器で出来た風鈴の小道が作られ、その下を歩くことができます。 南部風鈴は、「リーン」という高く澄んだ音色が特徴。ガラスの風鈴とはまた違う、透き通るような音色に、しっとり心が穏やかになります。
ご住職がデザインする限定の切り絵御朱印
風鈴まつり限定「切り絵御朱印」(700円)
さらに、風鈴まつり限定で、切り絵のご朱印をいただけます。イラストは、ご住職が考えたオリジナル。空にかざしたり、風鈴を背景にしたり。好きな場所でかざしてみてはいかがでしょうか?
見た目も涼やかな「冷やし緑茶入り甘酒」(450円)。「一休庵」は月・金曜・土日祝の9:30〜16:00の間で営業(天候などにより変更がある場合があります)
醫王山薬王院 油山寺
イオウザンヤクオウイン ユサンジ
静岡県袋井市村松1番地
江戸風鈴の粋な音色を楽しむ「可睡斎」
風情ある石段を登って、山門へ向かう
続いてのお寺は、「油山寺」から車で約10分の場所にある「可睡斎(かすいさい)」。こちらは、1401年に創建された歴史ある曹洞宗の名刹。日本最大級の大ひな壇や全国から修行僧が集まる修行道場の場、徳川家康公ゆかりのお寺としても知られています。
にぎやかな音色に包まれる「風鈴の小道」
山門をくぐったとたん目にする、たくさんの風鈴に「わぁ~、すごい!」と思わず声を上げてしまうほど。この風鈴は、江戸時代から続く「江戸風鈴」。風が吹くたび、約2000個もの風鈴が、元気いっぱい粋な音を響かせます。
「願掛け風鈴」(500円)
雪化粧の富士山をイメージした風鈴のオブジェ
可睡斎の見どころは他にも。受付で拝観料(700円)を払うと、日本庭園に飾られた、富士山モチーフの約1000個の風鈴を見ることができます。大書院や廊下にも、風鈴のオブジェが飾られているので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
「お絵描き風鈴」(500円)
風鈴の絵を背景にした限定御朱印
風鈴まつり限定「御朱印」(300円)
可睡斎の風鈴まつり限定御朱印は、さわやかなブルーの風鈴の印がアクセント。可睡斎にまつられている「三尺坊」の文字がよく映えます。
秋葉総本殿 可睡斎
アキバソウホンデン カスイサイ
静岡県袋井市久能2915-1
バラエティーに富んだ演出が話題の「法多山 尊永寺」
あじさい広場に設けられた、紫陽花に合わせて傘が並ぶフォトスポット
3つ目のお寺は、2025年に設立1300年を迎える「法多山 尊永寺」。こちらは、厄除観音で知られる、高野山真言宗の別格本山。「はったさん」と呼ばれ、地元の人々に広く親しまれています。 広い境内には、聞いて、見て、楽しめるようなフォトジェニックな仕掛けがたくさん。あじさい広場では、5月下旬から6月末まで、紫陽花によく合う淡い色の傘がずらっと並ぶ撮影スポットが登場。だんご茶屋にはアンブレラ・スカイも設けられ、季節感たっぷりの写真を撮ることができます。
涼しげな音色を奏でる「風鈴小径」
遠くに響く風鈴の音色に耳を傾け、森の緑に癒やされ、流れる雲を追いかけ、てくてく……。237段続く階段を登り、ご本堂へ向かいます。
花咲く風鈴と生花を愛でる「花風鈴」
職員手作りの「花風鈴」が花手水の上を彩る
やがて、本堂前の広場に到着。開けた場所にくると、まず風鈴と花手水を一度で楽しめるスポットが目に飛び込んできます。 色鮮やかな花が浮かぶ花手水は、“参拝客に癒やしを提供したい”と、季節によって花の種類を変えているのだとか。心華やぐ花手水と合わせて、透明な風鈴の中にもお花が入った「花風鈴」も飾られています。
見た目も涼しげでかわいいキャンディ風鈴
他では見られない、キャンディ風鈴
もともと旧本堂だった「諸尊堂 北谷寺」には、明るいビタミンカラーの風鈴を数珠つなぎにした、キュートなフォトスポットも。音は鳴りませんが、キャンディみたいでかわいい♪ 角度を変えて、たくさん写真を撮りたくなります。
願いごとを風鈴の音にのせて
短冊に願いごとを書き奉納できる「願かけ風鈴」(300円)
本堂の回廊には、ご祈祷を終えた「願かけ風鈴」が飾られ、涼しげな音色を奏でます。みんなの願いをのせ、響く風鈴の音色は、涼とともにハッピーな運気も運んでくれそう!
昼間も楽しめる、幻想的なライトアップ風鈴
ライトアップの時間は8:30~16:00
さらに、7月1日からは、本堂脇の「東翼殿」にて、ライトアップされた風鈴も登場します。薄暗い室内で、虹色に煌めくクリスタルの風鈴は、とっても幻想的。美しく個性的な演出に、わくわくが止まりません。
3つの御朱印を集めて水引バンドをゲットしよう
記念品の「水引きバンド」(無料)と法多山 尊永寺の風鈴まつり限定御朱印(300円)
風鈴まつりでは、三山の御朱印を集めると、記念品として水引バンドをいただけます。きれいな空色の水引バンドは、御朱印帳を持ち歩くのに便利。すてきなデザインで、御朱印を集めていない人も、これを機に集めたくなります。
この夏食べたい、名物厄除だんごの「厄除氷」
法多山の境内でしか食べられない「厄除氷」(600円)※ミルクトッピング+100円
参拝後のご褒美に、夏季限定スイーツを召し上がれ。7月と8月の夏季限定で、境内のだんご茶屋では、名物厄除だんごを使った「厄除氷」(600円)を楽しむことができます。 厄除だんごは、5本のだんごが一つにつながっており、好きな分だけ分けて食べられるユニークなお団子。そのおいしさにも定評があり、根強いファンが多い人気の逸品です。 気になるお味は、なめらかなつぶし餡と柔らかいお餅の組み合わせが絶妙。袋井市産のお抹茶シロップをたっぷりかけたかき氷との相性も抜群です。ふんわり、ひんやり、もっちり。暑い夏にぴったりな、和の涼味を味わって。
法多山 尊永寺
ハッタサン ソンエイジ
静岡県袋井市豊沢2777
遠州三山 風鈴まつり
エンシュウサンザン フウリンマツリ
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
Writer
安藤美紀
湘南を拠点に全国を旅するフリーライター。執筆した記事は1000以上。温泉の資格も複数保持。
の人気記事