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2024.07.22
古民家ショップが集まる大阪・蒲生四丁目で見つけた、カフェ&手仕事雑貨の店「yim coffee&crafts」
梅田から電車を乗り継ぎ約30分、古民家をリノベーションしたショップが多く集まる蒲生四丁目付近にある「yim coffee&crafts(イムコーヒー&クラフツ)」。2階建ての古民家カフェで、1階のカフェスペースでは、自家焙煎のハンドドリップコーヒーや丁寧につくるサンドイッチ、自家製スイーツが味わえます。2階にはタイやラオスの少数民族が手作りした雑貨や作家ものの器など店主の目利きの雑貨がセンスよく陳列。静かな住宅街で、都会の喧騒から隔たれた、落ち着いた時間が過ごせます。
2階建ての一軒家カフェ&雑貨店

大阪メトロ長堀鶴見緑地線・蒲生四丁目駅から徒歩4分、JRと大阪メトロ2沿線が使える京橋駅からは徒歩15分の場所にある「yim coffee&crafts」。 輸入衣料品ショップを営んでいたご両親に連れられて、5歳の頃から買い付けに連れられていた店主の川上さんは、タイやラオスの美しい手仕事に魅了され、コーヒー好きのご主人と共にこちらのお店をオープンしました。

1階のカフェスペースは、2人掛けのテーブルが3卓と、3~4名で利用できる丸テーブルが1つだけ。こぢんまりとした店内は、コーヒーの香りがほのかに漂っています。

藍染のようなやわらかい藍色の床も印象的。 丸いテーブルの横にある本棚には旅行や料理、コーヒーにまつわる本が並んでいて自由に閲覧OK。スマホを手放し、ゆっくり読書したくなる、そんな静かな空気に包まれています。
手作りするツナを使ったサンドイッチをお目当てに

カフェで味わえるのは、サンドイッチやクロックムッシュ、自家製スイーツ、自家焙煎のコーヒーにラオス産のお茶やビールもあります。「子どもにも安心して食べて欲しい」と、化学調味料は使わず塩分は控えめ。自分たちが食べたいと思うものを用意していると言います。

ツナメルトサンドセット1200円、単品は800円
フードはツナメルトサンドとクロックムッシュの2種。ツナメルトサンドはツナに玉ねぎのマリネ、チーズを山食パンでサンドしたホットサンド。ツナはマグロをタイム、ローリエ、ローズマリーなどのハーブと合わせてオイル煮にした自家製。缶詰のツナとはまったく異なる風味の良さが感じられます。 クロックムッシュは、酸味がおいしいカンパーニュに自家製のベシャメルソースを合わせています。

11:30~14:00に提供しているランチセットは、ツナメルトサンドもしくはクロックムッシュにピクルスと季節のスープが付きます。写真は新玉ねぎのスープですが、夏はガスパチョに変わるそうなので、そちらもお楽しみに。
食後は自家焙煎のコーヒーやミニパフェを

コーヒー560円~
自家焙煎のスペシャルティコーヒーはオーダー後にハンドドリップで丁寧に抽出。中浅煎り、中煎り、中深煎り、デカフェの4種あり、好みに合わせて選べます。豆の産地は都度変わりますが、めずらしいラオス産の豆がある日はぜひ試してみてくださいね。

コーヒーゼリーのミニパフェ750円
夏季限定のコーヒーゼリーのミニパフェは、タンザニアの中深煎りのコーヒーで作ったなめらか食感のゼリーにブランマンジェと手作りのラムアイスクリームを重ね、コーヒー風味のラングドシャ、キャラメリゼしたナッツをトッピング。コーヒーを主役にしたミニパフェは、少しずつアップデートしているため、毎年楽しみにしているファンがいるそうです。
使うほどに愛着がわく手仕事雑貨もチェック

2階の雑貨スペースに並んでいる布雑貨や器は、手作りのものばかり。たとえばハンカチは、ラオス北部の民族、タイ・ルー族の女性が織った100%オーガニックのもの。綿の栽培からはじめ、糸を作り、染めてから織っているそうです。

ポーチ1650円~
水に強い葛の繊維を編んだラオス産のポーチは3サイズあり、カラーバリエも豊富。葛の繊維はもともとラオスでは魚とり網として使われていた素材で、水に強く手洗いもOK。草木染の自然な色合いもまた素敵です。

ラオスのぬいぐるみ2640円~
ファニーな表情が目を引くぬいぐるみ&チャームは、ラオスの少数民族・アカ族の女性による手作り。カラフルな色合いは、アカ族の民族衣装がルーツなんだとか。ポップとエスニックが混ざり合った一点物は、自分用のおみやげにしたくなります。

ラオス産の無垢のカリンを使った手彫りのカトラリー400円~
1階のカフェで使用している、益子焼陶芸家の前田美絵さんの器、ラオス産の無垢のカリンを使った手彫りのカトラリーなども販売。カフェで使い心地が気に入ったら、ぜひ手に取ってみてくださいね。

店名の「yim」はタイ語で「笑顔」と「満腹」、ふたつの意味があるそう。素材にこだわった手作りのメニューとあたたかみにあふれた手仕事雑貨に触れると、自然と笑顔に、そしてお腹が満たされますよ。

yim coffee&crafts
イムコーヒー&クラフツ
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文/西 倫世 撮影/西木義和
Writer
西 倫世

関西を中心に雑誌やWEBで旅・グルメ・トレンド情報に関する記事を発信。ラジオ番組への情報提供も担当
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