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2024.08.04
横浜の古民家をモダンにリノベーションした隠れ家カフェでひと休み♪「桜山ホテルカフェ」
美しい庭園のある三渓園の近くにたたずむ「桜山ホテルカフェ」。昭和初期に建てられた古民家を改築した店内は大胆なボタニカル柄の壁紙が特徴的で、端正なしつらえのある日本家屋のなかにモダンなエッセンスを取り込んだ心地のいいカフェです。住宅街のなかにある隠れ家のようなカフェで、ランチやスイーツを楽しんではいかが?
桜のご縁でつながった明治女性の想いを受け継いで
三渓園正門までは徒歩約8分の住宅街のなか
モダンな一軒家カフェ「桜山ホテルカフェ」。もとは築70年以上の古民家だったとは思えないほどスタイリッシュに黒で統一し、静かな住宅街に溶け込むようにたたずみます。
アプローチの奥には大きな暖簾がかかる
店名は明治時代に横浜山手の外国人居留地に建っていた「チェリーマウンテンホテル」という外国人向けのホテルからです。星の形の屋根をつけたかわいいホテルで、マサさんという日本女性がイギリス人から受け継いで経営していたのだそう。残念なことに大正時代の震災ですべて崩れ去り、マサさんの養子が住んでいたこの場所を今度はカフェとしてオープンさせたのだとか。桜の名所として知られる三渓園に近く、桜でつながるご縁を感じるようなカフェです。
入口は古い蔵で使われていたかのような重厚な引き戸
スタイリッシュに生まれ変わった昭和初期の古民家
様々な文化が溶け合うような店内
ボタニカル柄の壁紙が印象的な部屋にはナチュラルな空気が漂います。広島産のヒノキの床材が足に心地よく、昭和の時代のクラシカルな戸棚や障子がモダンな壁紙に不思議とよくあい、廊下の奥には琉球畳を敷いた個室も。
毎朝スタッフが手入れをする庭
南側にはテラスが張り出し、その向こうには月桂樹やローズマリーといったハーブ類がのびのびと育つ涼し気な庭が広がります。
まるでアートのように美しく体にやさしい食材のランチ
管理栄養士監修のレシピに基づく体に嬉しい「桜山オリジナル籠べんとう」(2800円)
このお店では有機野菜を使った料理がたっぷりと楽しめます。茅ケ崎で有機栽培をする農家さんから直接仕入れる野菜は新鮮そのもの。ガレットやアフタヌーンティーにもそうした旬の野菜を贅沢に使っていてとてもカラフル。お昼のランチには籠の中に季節野菜のデリ盛り合わせた「桜山オリジナル籠べんとう」がおすすめです。
季節野菜の籠デリ
かごを開けると6種類ほどのお料理が彩りよく並びます。季節の食材を種類豊富に使い季節ごとに変化していくので、時期ごとのおすすめを思いっきり味わえますよ。旬の美味しさをたっぷり召し上がれ。
取材時はとうもろこしと桜エビの焼きおにぎり
籠デリに添えられるのは、焼き物とお出汁でいただくおにぎり茶漬けです。茶漬けはマイルドな鰹だしの風味が食欲をそそります。取っ手のついた器は益子焼で、このお店のイメージで色をオーダーしたオリジナルカラーなのだとか。ギャラリーでも購入できるので食事の後にのぞいてみるのも楽しいですよ。
食後のひそやかな楽しみは北海道産のデザート
抹茶ソースをかけたミニソフトクリーム
名物の一つとして人気なのが北海道産のリッチな牛乳で作るソフトクリームです。籠べんとうのデザートにつくほか、あんみつなどの甘味でもいただけるのでさっぱりとした美味しさをぜひ味わって。
ベテランパティシエのつくる自慢のスイーツ
「抹茶ラテ」(650円)「ベイクドチーズケーキ」(1000円※ドリンクとのセットは1500円)
午後のティータイムはぜひハーブが生い茂るガーデンで。人気の抹茶ラテは、抹茶の旨味とフォームドミルクのバランスが絶妙な味わい。こっくりとしたベイクドチーズケーキやガトーショコラによく合います。
オリジナルの抹茶や焼き菓子などお気に入りを探して
フルーツケーキやフィナンシェなど焼き菓子は1個から販売
カフェの横のギャラリーでは期間ごとの展示のほか、益子焼の器やカフェオリジナルの抹茶やほうじ茶、焼き菓子などの販売もあります。素敵なカフェのお土産として選んではいかがでしょうか。
益子焼のカップ&ソーサーなどの器の販売も
桜山ホテルカフェ
サクラヤマホテルカフェ
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高橋茉弓
Writer
高橋茉弓
おやつの時間を何よりも大切にするライター&カメラマン。波の音とカフェがあればそれで幸せ。
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