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2025.01.26
登録有形文化財をリノベした「小田原別邸料理 清閑亭」がオープン♪ 豊かな時が流れる蔵カフェでゆったりランチ
小田原城址公園のほど近く。建物は国登録有形文化財、土地は国の史跡に指定されている、黒田長成侯爵の旧別邸が、2024年3月「小田原別邸料理 清閑亭」としてオープン。蔵を改装したカフェでは、見た目も美しい「市松寄せ寿司」やオリジナリティあふれる「すすり餡子」など、こだわりのメニューを楽しめます。レトロな空間で味わう“おいしいひととき”は、ぜいたくそのもの。リラックスしたい休日にぴったりです。
約400年前の史跡の上に建つ「清閑亭」
1Fの回り廊下からは、美しく手入れされた中庭を眺められる
小田原駅から徒歩で約15分。「清閑亭(せいかんてい)」は、報徳神社に近い、小田原城址公園の隣りに佇むお食事処です。 建物があるのは、なんと約400年前に造られた「小田原城三の丸外郭土塁」の上。国の史跡として小田原の歴史が深く刻み込まれた場所に、ひっそりと佇んでいます。
スタッフによる建物ガイド付き
細やかな意匠の数々を見学
「清閑亭」を利用すると、特別にスタッフが建物をじっくりご案内。ガイドツアーを楽しみながら、由緒ある建物を見学できます。 例えば、かつて客室として使われていたお部屋には、海を望む小田原らしく、波や千鳥をデザインした欄間が。日本古来の伝統的な技術を取り入れながらも、どことなくカジュアル。ハイカラな雰囲気を現代に伝えます。
古い建物でも、冬は湯たんぽのおかげで足元ぽかぽか
中でも目を引くのは、黒田家が江戸時代後期に使用していた一枚板の杉戸。いまだに板に光沢があり、遠い昔に誘われたような、不思議な感覚に包まれます。 また、趣あるふすま絵もすてき。これは全国をフィールドに活動する「ふすま絵プロジェクト」のメンバー5人が描いたもの。空間ごとに異なる絵が描かれており、ワクワクしながら鑑賞できます。
晴れた日には、初島や大島も見えて気分爽快に
レトロな蔵カフェでのんびりランチ
東京国立博物館長 浅野長武さんが増設した、昭和時代の蔵をカフェにアレンジ
すばらしい景色と名建築を味わったら、敷地内の蔵カフェでおいしい食事を召し上がれ♪ 「清閑亭」の中には、2代目家主だった浅野長武さんの蔵を改装したカフェがあります。
蔵の中は木の温もりが満ちる
棚には有田焼のコーヒーカップがずらり
カフェでは、着物姿のスタッフがもてなしてくれるのも魅力。和と洋が調和した、唯一無二の空間になっています。
ランチにぴったりな「市松寄せ鮨」
「市松寄せ鮨」ほうじ茶付き(2090円)
新鮮な地魚を使った「市松寄せ鮨」は、ここでしか味わえない特別なメニュー。小田原漁港でとれたカマス、キンメダイ、サバ、タチウオ、アオリイカに、海老やサーモン、卵焼きなどを酢飯の上にのせてカラフルに。それぞれに味がついていて、食べ応えも十分です。
どこから見てもカラフルで気分が上がる逸品
「季節のフルーツのすすり餡子」(1100円)
デザートのおすすめは、季節の果物をトッピングした「すすり餡子」。ちょっと変わったネーミングは、江戸時代、お汁粉のことを「すすりだんご」と呼んだことにちなんでいるとのこと。 白玉には、白あんと生クリームをブレンドした、口当たりの良い特性クリームをかけて。洋風のおしるこ感覚で楽しんでくださいね。白玉のもちもちとした食感と、白あんの優しい甘さ、生クリームのコクが絶妙にマッチして、贅沢なデザートになります。
「清閑亭プリン」(820円)、季節によりフルーツソースの内容は変わります
人気メニューのひとつが、「清閑亭プリン」。こちらは、英国 ケンブリッジ大学に留学した経験を持つ黒田長成侯爵が好んで飲んだという「イングリッシュティー」を取り入れた、オリジナルの紅茶プリン。カラフルなフルーツソースとのコントラストもすてきです。
「珈琲(温)」 ※お菓子付き (770円)
ここでしか飲めない、オリジナルブレンドの珈琲にも注目。華やかでコクのある味わいの珈琲は、まさにコーヒー好きのための特別な1杯です。
庭園に佇む、シンボルツリーの松の木も見どころ
リフレッシュしたいときや、プチトリップしたい休日におすすめの「小田原別邸料理 清閑亭」。庭園は無料で見学できますので、ぜひ気軽にお立ち寄りくださいね。
小田原別邸料理 清閑亭
オダワラベッテイリョウリ セイカンテイ
https://www.seikantei.jp/
※別途「施設保全協力金」(550円)が必要になります
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安藤美紀
Writer
安藤美紀
湘南を拠点に全国を旅するフリーライター。執筆した記事は1000以上。温泉の資格も複数保持。
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