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2025.03.23
一度は見たいベトナムのカラフルな景色♪色とりどりの線香が並ぶハノイ郊外のクアン・フー・カウ村へ
日本からの直行便で約6時間。真っ赤な色が目に飛び込んでくる美しい風景は、通称“線香村”と呼ばれているベトナム・ハノイ郊外にある「クアン・フー・カウ村」。ハノイに行くなら旅プランに追加したいおすすめの観光地の一つです。

クアン・フー・カウ村はどこにある?
クアン・フー・カウ村には線香の工場がいくつもある
クアン・フー・カウ村は、ハノイから南へ車で約1時間30分ほどに位置する小さな村です。ベトナムの仏教徒が使用する伝統的な線香を製造しています。村には線香の製造工場に勤める人とその家族たちが暮らしています。

工場の敷地にフォトスポットがいっぱい
道を歩いてみたり、線香を持って撮影することもできる
こちらの工場には、線香の束を美しくレイアウトしたフォトスポットがあり、多くの観光客が写真を撮りに訪れています。離れた場所から見るとまるで花畑のようですが、そのすべてが線香です。階段と櫓が設置されているので、上から見下ろした構図でも撮影が楽しめます。
ベトナムのカップルたちの間ではウェディングフォトスポットとしても人気が高い

お花のように見えるカラフルな線香の束
明るいベトナムの日差しの下で、より色鮮やかに映える線香
近寄って観察すると、その1本1本がカラフルな染料に染まった細い竹の束だとわかります。こちらはフォトスポット用に設置されたものなので、触ったり持ち上げたりして写真を撮ることもできます。また、ノンラー(ベトナムの帽子)も無料で被れますよ。

線香はこんなふうに作られています
竹を細く割っていく職人さん。手慣れた様子でどんどん仕上げていく
ハノイからの移動中、道端に竹が山積みになっているのが見えてくると、クアン・フー・カウ村に到着したことがわかります。竹は線香の軸となるものです。村の入口では職人さんが適度な長さにした竹を、さらに鉈で細くカットしていました。
使用されている染料は天然由来のものだそう
次は、持ち手となる軸の部分への色付けです。束ねた軸を染料に浸けると素早く引き上げ、運搬用のリアカーに積み上げていく作業を2人がかりで行います。
トントンと軽快なリズムで束を広げては干していく職人のおばあちゃん
色付けしたものを丸一日天日干しさせます。旧正月前は繁忙期となり、より多くの線香が作られているそうです。
線香の軸を機械に通して可燃剤と香料を付ける
染料が乾いたら、専用の機械で可燃剤と香料を付ける工程へと進みます。機械のない時代は一本ずつ手作業で行っていたのだとか。希望するとこの作業を体験することができますよ。
最後に再び乾燥させる。香料シナモンなど様々な種類がある
仕上げの乾燥を終えたらパッキングして出荷となります。見学には入場料が必要です。アクセスは、ハノイからタクシーで直行するか、現地ツアーを利用するのもおすすめです。

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文:河野利枝
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