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2025.04.16
4/13-10/13|大阪・関西万博が開幕! ワクワクが止まらない見どころをご紹介
2025年4月13日から10月13日の184日間開催される「大阪・関西万博(2025年日本博覧会)」が、いよいよ開幕となりました。大阪湾に浮かぶ“夢洲”を会場に、約155haもの広さで展開される大規模なイベントで、なんと日本の万博史上最多となる160以上もの国や地域、国際機関が参加します。

最寄りはOsakaメトロの夢洲駅。出てすぐ目の前に「東ゲート」がある
万博は正式には国際博覧会といい、世界各国が一堂に会し、文化や科学技術、未来像を共有するグローバルな祭典です。万博が日本で開催されるのは、1970年にアジア初の開催となった「大阪万博(EXPO‘70)」、2005年に愛知で開催された「愛・地球博」に続いて3度目となります。 でも結局、いったい何があって、何ができるの??と思っている人も多いかもしれませんね。まずは、想像以上にワクワクが詰まっている万博の概要をご紹介します。

大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」から会場を一望

「最大の木造建築物」としてギネス世界記録にも認定された「大屋根リング」
一周約2kmと世界最大の木造建築の大屋根リングは、一周するのに約30分ほどかかります。実際に近くで見てみるとその圧巻の迫力に驚かされます。屋根の上には芝生もあり、まずは上から会場を眺めながら散策してみるのもおすすめです。

「多様でありながらひとつ」という理念のもと、リングの中に世界各国のパビリオンがすべて配置されている
大屋根リングの上にはエレベーターやエスカレーター、階段であがります。一番高い場所は約20mの高さで、広がる海と空、そしておもちゃ箱のようににぎやかな会場という眺めに、一気にテンションは急上昇!“木”ならではの優しく響く足音もぜひ現地で体験してほしいです。

会場デザインプロデューサーの建築家・藤本壮介氏により構想された、大屋根リング
大屋根リングは日本の神社仏閣などの建築に使用されてきた伝統的な貫(ぬき)接合に、現代の工法を加えて建築されていて、下から見るとまた違う美しさを感じます。リング下は日陰で涼しく、海から吹き抜ける風がここちよい絶好の休憩スポット。ベンチもいっぱいあり、人気になりそうですね。

万博を象徴する「シグネチャーパビリオン」

風景を歪ませて映し出すパビリオンが、ひときわ目を引く「null²」
パビリオンは大きくわけて3種類あります。まずチェックしたいのが、万博を象徴する8つのパビリオン「シグネチャーパビリオン」。ロボット工学者や音楽家、生物学者など、各界の最前線で活躍する8人のプロデューサーによる「いのち」をテーマにした創造的なパビリオンになります。

マツコロイドが実際に動き、話をしている様子も見られる「いのちの未来」
8つのパビリオンは噴水前のシグネチャーゾーンに集まっています。基本的にどのパビリオンも予約が必要なので、事前に予約するか当日の空枠を狙うかになります。「Dialogue Theater - いのちのあかし - 」や「いのちの遊び場 クラゲ館」など、一部予約不要で入れるエリアもありますよ。

「国内・民間パビリオン」は大規模な展示が魅力

ホスト国としてのメッセージを伝える「日本館」では、火星の石を公開
続いては、開催国である日本や開催地である大阪・関西などの自治体などが運営する4つの国内パビリオンと、企業や大学などが中心に展開する13の民間パビリオンをご紹介。近い未来がちょっと楽しみになるような、専門性を活かした未来技術にふれることができます。

人間洗濯機やリボーン体験など近未来の世界が体験できる「大阪ヘルスケアパビリオン」

実物大のガンダムが大人気の「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」
パナソニックグループや住友グループ、NTTなど、日本を代表する企業が、培ってきたオリジナルの技術や独自の視点から創り上げる民間パビリオン。こちらも基本的に要予約となりますが、「ORA外食パビリオン 宴~UTAGE~」や「よしもと waraii myraii館」のアシタ広場などは予約がなくても楽しむことができます。

話題のiPS心臓が見られるのはココ!「PASONA NATUREVERSE」

気軽に海外旅行気分が楽しめる「海外パビリオン」

愛らしいミッフィーが出迎えてくれる「オランダパビリオン」
約160の国や地域、国際機関などで成り立つ海外パビリオン。「いのちを救う(セービング)」「いのちに力を与える(エンパワーリング)」「いのちをつなぐ(コネクティング)」の3つのサブテーマごとに配置されています。

まるで美術館のような「フランスパビリオン」。ビストロやブーランジェリーもある
レストランやショップ併設のパビリオンも多く、気軽に現地の料理や伝統的なアイテムに触れられるのも魅力のひとつです。何より、各国の個性が詰まった外観が実際に見ると壮大で美しくて、見て歩くだけでも世界一周旅行気分が楽しめます。

ピンクサンドビーチが美しい「アンティグア・バーブーダ」などが入る「コモンズD館」
また、複数の国や地域が同じ建物内でブースを設けて展示をする「コモンズ館」はA~F(Eはなし)の5館あり、予約なしでも気軽に入れます。名前も知らなかった国が、もしかしたら次の旅先になるかもしれませんね。そんな出会いも万博の醍醐味です。

万博開催期間中、毎日開催される夜のイベント

音楽プロデューサーの菅野よう子さんが作曲・プロデュースしたテーマソングにも注目
日没後に開催される「水」と「空気」のスペクタルショー、「アオと夜の虹のパレード」。ライトアップされた美しい大屋根リングを背景に、噴水装置とウォータースクリーン映像、レーザー、炎などの演出、美しい音楽が重なり、すっかり魅入ってしまいます。

1000機ものドローンが空を舞う「One World, One Planet.」
「願い」をテーマに会場全体の音楽や大屋根リングの照明、ドローンなどが連動するショーも、日没後に毎日予定されているイベントです。こちらは会場のどこからでも見ることができます。大屋根リングの上から夜のパビリオン越しに見るのも素敵ですよ。

ライトアップされた「大屋根リング」やパビリオンはまた違う美しさ
万博は毎日22時まで開いています。美しい夜のパビリオンを大屋根リングから眺めながら思い出を語ったり、オフィシャルショップでミャクミャクグッズなどのおみやげを選んだり、体力と時間の許すかぎり、1日たっぷりと万博を満喫してください。

おすすめパビリオンの詳しい内容は後日

「大阪ヘルスケアパビリオン」でのリボーン体験も詳しく紹介
後編の記事では、ここでは伝えきれなかったおすすめパビリオンの詳しい内容やグルメなどについても詳しくお伝えしています。こちらもぜひご覧くださいね。
後編はこちらから

駅シャトルバスやパーク&ライド駐車場での入場ゲートとなる「西ゲート」
入場には基本事前予約が必要となるので、公式ページからチケット情報などをご確認ください。万博IDを登録して、来場日時と入場ゲートを予約、必要に応じてパビリオンやイベントを予約するという形になります。目当てのパビリオンがある人や予約が必要なイベントに参加したい人、効率よくめぐりたいという人は、2か月前くらいから計画をたてるのがおすすめです。 大屋根リングや一部の海外パビリオン、フューチャーライフビレッジ、毎日没後のイベント「One World, One Planet」、小ステージでのイベントなどは予約なしで観覧できます。当日入場後にも、会場にある端末やスマートフォンで当日予約ができるので、絶対に予約しないと!と意気込む必要はありません。

最新技術が詰まったパビリオンをめぐり未来へのワクワクを高めたり、海外グルメとショッピングで海外気分を楽しんだり、美しい建築やアートをめぐったり、大屋根リングの上でただのんびり過ごすのだって素敵です。会場での過ごし方は本当に自由自在!あなただけの万博体験を、ぜひ楽しんでみてくださいね。
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大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)
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文:角 佳苗、撮影:保志 俊平
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