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2025.06.10
築100年以上の長屋で川を眺めながらのカフェタイムを。北浜の「EMBANKMENT Coffee」
オフィス街とレトロ建築が入り混じる大阪・北浜。土佐堀川沿いには、個性豊かなカフェがたくさん並んでいます。なかでもレトロな佇まいで目を引くのが「EMBANKMENT Coffee(エンバンクメントコーヒー)」。二軒長屋の片割れで、自家焙煎の浅煎りコーヒーと自家製の焼き菓子のペアリングが楽しめます。窓からは土佐堀川、春・秋にバラが咲き誇る中之島公園などが見渡せ、都会のエアポケットのような落ち着いた時間が流れています。

界隈で異彩を放つ築100年以上の二軒長屋

自家焙煎のコーヒー、手作りのフード、居心地のいい空間を提供するエルマーズグリーンカフェ系列で、浅煎りコーヒーを専門に扱う「EMBANKMENT Coffee」。 大阪メトロ堺筋線・京阪本線北浜駅28番出口から徒歩5分の場所にあります。

1912(大正元)年に建築された二軒長屋の西側、玄関部分は洋風、2階部分は黒漆喰による土蔵造りと和洋折衷なデザインで、近代的なオフィスビルが立ち並ぶなか、独特のレトロ感が際立っています。

1階にある客席は中央に大きな丸テーブルがあり、両脇には木のベンチが。窓の外に広がるリバービュー、そしてその奥にある中之島公園の緑が見渡しやすい席の配置になっています。

レトロな空間にマッチした家具はアンティークが中心

2階は2~4名で利用しやすいテーブル席。席と席の間が広く落ち着いて過ごせそうです。

フルーティーで甘みもある浅煎り豆のコーヒー

コーヒーは豆の個性を引き立てやすい浅煎りの豆のみを使用。「浅煎りと言うと酸味が苦手と思う人が多いので、酸味は抑えめ、甘みを感じる豆をセレクトしています」とヘッドバリスタの友成のえさん。 豆のフレーバーや農園の特徴などが詳しく書かれたカードを一緒に提供してもらえるので、コーヒーの世界にどっぷりと浸れます。

豆の香りやフレーバーを最大限いかすため、ドリップコーヒーだけでなく、ラテに使うエスプレッソもオーダーごとに豆を挽いています。同じ豆でも、天気やエスプレッソマシンの状態などを考慮して、挽きめを微調整しながら、最高においしい1杯を淹れてくれます。

販売している豆は5~6種で100g1000円~。それぞれ豆の特徴が詳しく記されているほか、ガラスポットに入った焙煎豆の香りを確認しながら選べるので、自分好みの豆が見つけやすいですよ。

コーヒー×焼き菓子のマリアージュを楽しむ

イートインのコーヒーは2~3種の豆から選べるドリップコーヒーとエスプレッソがベースのラテ系4種。フードはトーストと自家製ケーキが3~4種あります。

キャロットケーキ600円、ドリップコーヒー(エルサルバトル)800円
こちらでぜひ体感して欲しいのがコーヒーと焼き菓子のペアリング。 どっしり重ための生地にクルミがゴロゴロ入ったキャロットケーキには、浅煎りのなかでも豊かな味わいとコクがあるエルサルバトルのドリップコーヒーがよく合います。

リンツァートルテ600円、カプチーノ600円
チョコレートとナッツ、ベリーのジャムを使ったドイツ菓子・リンツァートルテには、カプチーノを。カプチーノに使うエスプレッソは、ベリー系の華やかなフレーバーがある豆を選んでいるため、リンツァートルテのベリージャムと調和してくれます。 豆のラインナップは少しずつ変わるので、おすすめのペアリングはスタッフさんに相談してみてくださいね。

レトロ建築巡りができる北浜の休憩スポット

窓から見える土佐堀川は水上バスや観光船でクルーズでき、中之島公園はレトロ建築好きに人気の大阪市中央公会堂や大阪府立中之島図書館があります。


街歩きが楽しい北浜散策中に休憩するなら、水都・大阪らしい景色が見渡せる「EMBANKMENT Coffee」へ。

EMBANKMENT COFFEE
エンバンクメントコーヒー
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文/西 倫世 撮影/保志俊平
Writer
西 倫世

関西を中心に雑誌やWEBで旅・グルメ・トレンド情報に関する記事を発信。ラジオ番組への情報提供も担当
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