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2025.10.17
京都・嵐山の隠れ家カフェ「茶寮 八翠」で、アフタヌーンティー&リバービューを満喫♪
翡翠色にきらめく保津川と山々が描きだす四季折々の美しい風景が、平安時代から時を超え人々を魅了してきた京都の嵐山。竹林の道や渡月橋の界隈はいつも多くの人でにぎわいますが、保津川畔の「翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都」敷地内にある「茶寮 八翠」は、喧騒から逃れて静かに過ごせる隠れ家のようなカフェ。宿泊客以外の人も利用でき、リバービューを眺めながらランチやアフタヌーンティー、和のスイーツが楽しめますよ。
渡月橋からリバーサイドを歩いて

阪急嵐山駅、JR嵯峨嵐山駅からは徒歩約15分
嵐電の終点・嵐山駅から渡月橋のたもとを右に折れて保津川沿いの道を歩くこと6分、瓦屋根を冠した風格漂う門が現れます。こちらが、今から10年ほど前にオープンした「翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都」。伝統を受け継ぎながら未来を開くことを意味する「継往開来」をコンセプトに、和とモダンの美を融合させたラグジュアリーホテルです。
築110年を超える茅葺屋根の建物

紅葉や青もみじと歴史的建造物の共演も見逃せない
門をくぐった先に姿を現す茅葺屋根の建物が、1910年に建てられた「八賞軒」という名の庵を改装したカフェ「茶寮 八翠」です。明治時代、詩・書・絵画などにおいて多彩な才能を発揮した“最後の文人画家”富岡鉄斎ら8人の詩人たちがここに集い、嵐山に移ろう8つの情景「花」「新緑」「蛍」「石雞(かじか)」「瀑(たき)」「月」「紅葉」「雪」を称えて綴った「八賞軒詩」にちなんで名づけられました。

嵐山と保津川が織りなす景色が襖絵のよう。上質な空間でゆったりと過ごしたい
大きな窓の向こうには、渡月橋へ向かって滔々と流れていく翡翠色の保津川と、四季折々の色彩をまとう嵐山の風趣豊かな景色が広がります。保津川を吹きわたる風が爽やかなテラス席もあり、天気の良い日はとくにおすすめです。

窓に映る景色はその日の天気や時間によって異なり、訪れるたびに新しい発見がある

保津川の眺めを堪能できるテラス席。川からの風がすがすがしい

調度品や室内を彩る花々も洗練されている
季節の移ろいを感じるアフタヌーンティー

「和のアフタヌーンティー」6100円(税・サ込)。11時~、12時30分~、14時~、15時30分~の4部・各90分制。2日前の17時までに電話・Web・メールのいずれかで要予約。1名でもOKなのもうれしい
おすすめは、先述の「八賞軒詩」をテーマに移り変わる季節を全四章で表現したアフタヌーンティーセット。春の第一章「花・新緑」、夏の第二章「蛍・石雞(かじか)」、秋の第三章「瀑(たき)・月」、冬の第四章「紅葉・雪」の全四章で構成されていて、旬の味覚を詰め込んだセイボリーや、京都の老舗菓子司「亀屋良長」が特別にあつらえた和菓子が楽しめます。

第三章「瀧・月」(提供は2025年11月30日まで)のセイボリーには、栗とあずきのおこわ、茄子田楽、京赤地鶏のヴォローヴァン、舞茸の天ぷらなど秋の味覚が散りばめられている。枝豆のポタージュも付く

亀屋良長による和菓子。第三章「瀧・月」では、シャリッとした食感の琥珀菓子「月光」、対岸の「戸無瀬の滝」から流れる水が波打つ様子を表現した寒天製の錦玉羹「瀧」、満ちゆく月を思わせる芋餅「月」の3種

メニューには米粉のカヌレとオランジェットも含まれ、和洋どちらのスイーツも味わえる
アフタヌーンティーセットのドリンク

DAMMANN FRÈRESの紅茶は「ダージリン ファーストフラッシュ」や、「イングリッシュブレックファスト」など
「和のアフタヌーンティー」に付くドリンクは、ルイ14世からフランス国内での紅茶の独占販売権を許可されたことに起源をもつ老舗ティーブランド「DAMMANN FRÈRES」や、江戸時代創業の京都の茶商「孫右ヱ門」の早摘み煎茶「晴嵐」など、全27種類。好きなドリンクを好きなだけ堪能できます。
抹茶と葛を使ったオリジナルの「翡翠もち」

「翡翠もち」1500円(税・サ込)はドリンク付き
京都の上質な抹茶をたっぷり使った「翡翠もち」は、つるんとした舌触りともちもちの食感のとりこになる葛菓子。オープン以来愛されてきた定番スイーツです。別添えの黒蜜ときなこをかけて召し上がれ。
京ことばで「むしやしない」も

「一番出汁のビーフストロガノフ」4500円(税・サ込)
京都産の卵や地鶏など、京都の食材を使ったクラブハウスサンドウィッチや、上品な味わいの鯛茶漬けなど小腹を満たす食事のことを示す「むしやしない」のメニューも。人気は、一番出汁のうまみと風味を生かした銘柄和牛の和風ビーフストロガノフで、サワークリームやラー油とあわせ、味の変化も楽しめるひと品です。

渡月橋や保津川下りの眺めが旅情をくすぐる
リバーサイドの特等席で、キラキラ輝く水面を眺めたり、四季折々の風趣に浸ってみたり。日常から逃れて心ほどける時間を過ごしてくださいね。

茶寮 八翠
サリョウハッスイ
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文:佐藤理菜子 写真:マツダナオキ、施設提供
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