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2025.12.28
新年は御神馬・あかりちゃんが迎えてくれる神田明神へ♪かわいいデザインのお守りも目当てに
「神田明神」「明神さま」の愛称で親しまれる神田神社は、730(天平2)年に創建された東京を代表する古社。かつては江戸総鎮守として徳川家からあつく信仰され、現在も神田・日本橋・秋葉原など108町会の氏神様として、東京の中心を見守り続けています。JR御茶ノ水駅から徒歩5分とアクセスがよく、広い境内はいつもにぎやか。本殿隣では御神馬(ごしんめ)のあかりちゃんが参拝者を迎えてくれることもあり、午(うま)年である2026年は、さらなるご利益が期待される人気のパワースポットです。
江戸城の表鬼門に鎮座する地域の守り神

鉄骨鉄筋コンクリート・総朱塗り、権現造りの社殿は、国登録有形文化財に登録されている
1300年近い歴史を持つ神田神社。主祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)、平将門命(たいらのまさかどのみこと)で、縁結び・商売繁盛・厄除けのご利益があるとされています。 国登録有形文化財に登録されている社殿は、1934(昭和9)年に再建されたもの。近代神社建築・都市建築を代表する建築家により設計され、当時としては最先端の鉄骨鉄筋コンクリート造を採用。朱塗り・権現造りの耐火建築として造営されました。東京大空襲の戦火にも耐え抜き、1994〜1999(平成6〜11)年に行なわれた平成の御造替事業で全面的に塗替・修復が実施され、美しい姿がよみがえりました。

火除けの願いを込めて社殿の屋根には、火消しの水鳥が飾られている
鬼門を守護する四神や、神様にまつわる彫刻が施された隨神門

神田神社の玄関口となる隨神門
参道の先、境内の入口に建つ、あざやかな朱塗りの隨神門も見どころ。総檜・入母屋造の二層造りで、門の外側にある四方の欄間には朱雀・白虎・青龍・玄武の四神が、内側には「因幡の白兎」など、だいこく様(大己貴命)の神話をモチーフにした彫刻が飾られています。門の各所に描かれた文様は、伝統的なテーマをもとにしたオリジナルデザイン。華やかでユーモラスな雰囲気も感じられる文様の数々も、じっくり見学してみましょう。

北を守護する玄武の彫刻。東は青龍、西は白虎、南は朱雀が配されている

門の二層目をぐるりと飾る繋馬の彫刻
隨神門の二層目に飾られている、金箔を施した「繋馬(つなぎうま)」の彫刻は、平将門公に由来する意匠。災難除け・厄除けの神様である将門公が、周囲の街や人々をしっかりと守護してくれています。
境内には御神馬・あかりちゃんやだいこく様・えびす様の尊像も

明るく平和な世を願い、神田明神の「明」の文字をいただいて「明(あかり)」と名付けられた御神馬のあかりちゃん
広い境内には、本殿のほかにもお参りしたいスポットがいろいろあります。御神馬・あかりちゃんは、普段、社殿横の神馬舎で参拝者を迎えています。神馬とは神様の乗り物であり、人々の願いを神様へ届けてくれる存在なのだそう。訪れた際には、ぜひ願いごとを託してみましょう。

境内にあるだいこく様尊像(左)とえびす様尊像(右)
「だいこく様」の名で親しまれる大己貴命は縁結びの神様。境内の文化交流館前に鎮座するだいこく様尊像は、高さ6.6m、重さはなんと約30t! 石造りとしては日本一のだいこく像です。「えびす様」として親しまれる少彦名命は商売繁盛の神様。境内の鳳凰堂の隣に、木の実を船にして、海の仲間に守られながら大海原を渡る姿を表した、えびす様尊像があります。 さらに社殿の後ろ側には、末廣稲荷神社、三宿・金刀比羅神社などの摂社・末社が連なり、お参りすることができます。
縁結びや開運招福、かわいいお守りを入手しましょう

だいこく様にゆかりがあるうさぎをあしらった、開運招福のレース御守2000円
お守りや御朱印、絵馬などの授与品は、だいこく様尊像の後ろにある文化交流館内で入手できます。お守りは、開運招福、縁結び、厄除け、仕事・勝負運など願いごと別に、さまざまな種類がそろいます。季節によって限定デザインのお守りが登場することも。かわいいお守りを手に入れて、運気を引き寄せましょう。

左:心願成就のご利益がある神田明神守護(丸形)1000円、右:ご縁が結ばれるよう麻を織り込んだえんむすび守1000円

絵馬はだいこく様をモチーフにした祈願絵馬500円のほか、干支絵馬1000円もある
2年に1度(奇数年)の5月には、江戸時代から続く例大祭「神田祭」が盛大に開催される神田神社。さまざまなご利益があり、見どころ満載のパワースポットとして、新年のお参りにぴったりです。ぜひ訪れてみませんか。

神田神社(神田明神)
カンダジンジャ(カンダミョウジン)
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せんぼんちあき(クレッシェント) 撮影:古本麻由未、川並京介
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