
7
2026.09.21
横浜美術館の「マリー・アントワネット・スタイル」をレポート。王妃の美意識に心ときめく一日
みなとみらいの横浜美術館で、「マリー・アントワネット・スタイル」が2026年11月23日まで開催中です。ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館による世界巡回展で、日本では横浜が唯一の開催地。ドレスや宝飾品、家具、絵画など約200点が並び、フランス王妃マリー・アントワネットが生きた18世紀後半から現代のオートクチュールまで、250年以上にわたり人々を魅了し続ける王妃のスタイルを紹介しています。 美術館で華やかな世界観にたっぷり浸ったら、その余韻をそのまま楽しみたいもの。今回は、館内喫茶室の限定スイーツをはじめ、あわせて巡りたいスポットもご案内します。
歴史上もっともファッショナブルといわれる王妃

横浜美術館 撮影:新津保建秀
18世紀中ごろ、オーストリア皇女として生まれたマリー・アントワネット(1755–1793)は、1770年、わずか14歳で王太子妃としてフランスに嫁ぎました。それまでの宮廷の慣習にとらわれず、ファッションやインテリア、音楽、ライフスタイルにまで独自の洗練された美意識をもたらし、その"スタイル"はまたたく間に国内外で評判となります。約250年の時を経てもなお、現代のデザインや映画に影響を与え続けているこの美意識は、いったいどのように育まれたのか。会場を巡るうちに、その原点となった王妃の感性が少しずつ紐解かれていきます。

「コートドレスのマリー・アントワネット」 フランソワ゠ユベール・ドルーエ 1773年 ヴィクトリア&アルバート博物館蔵
街で見かける愛らしいリボンのモチーフは、実はマリー・アントワネットもお気に入りだったのだそう。会場には、正式な宮廷衣裳をまとった17歳頃の肖像画が展示され、ダイヤモンドをちりばめた大きなボウ(リボン)をかたどったチョーカーが目を惹きます。

「マリー・アントワネット・スタイル」展示風景(横浜美術館、2026年) 撮影:廣江雅美
また、展示室から展示室へと移動する合間には、マリー・アントワネットをイメージした上品な香りを楽しめる演出も。植物をこよなく愛した王妃にちなみ、ローズとスミレをベースにしたエレガントな香りを、ぜひ体感してみてくださいね。
世界初公開となる貴重なゆかりの品も

「マリー・アントワネット・スタイル」展示風景(横浜美術館、2026年)
まず目を惹くのは、会場入口付近にたたずむ美しい「扇」。王太子ルイ16世とマリー・アントワネットの婚礼を記念して制作されたと考えられている貴重な品です。また、マリー・アントワネットゆかりの品が、15点ほど展示されているのも見どころです。真珠を愛した王妃旧蔵の天然パール119粒を連ねた豪華な首飾り。その大粒な艶やかさはもちろん、後年につけられたダイヤモンドがふんだんにあしらわれた留め具にまで圧倒的な存在感が宿ります。こちらは世界初公開です。

(左上)扇 マリー・アントワネットの婚礼の寓意 フランス製 1770-80年代 ヴィクトリア&アルバート博物館蔵 ©Victoria and Albert Museum, London (右上) 通称「サザーランド・ダイヤモンド」オリジナルのネックレス:フランス製 1780年代に加工 ヴィクトリア&アルバート博物館蔵 (左下) マリー・アントワネットの肘かけ椅子(4点組の1点)ジャン゠バティスト゠クロード・スネ 1788年 ヴィクトリア&アルバート博物館蔵 (右下) マリー・アントワネット旧蔵の天然真珠とダイヤモンドの3連ネックレス フランス製 18世紀後半 ハイディ・ホルテン・コレクション、ウィーン
そして、王妃の評判を大きく揺るがした“首飾り事件”の渦中で盗まれ、売却のためにイギリスへ渡ったとされる首飾りの一部と伝わるダイヤモンドも、必見のひとつです。インドのゴルコンダ産とみられるこのダイヤは最高級の透明度と輝きがあり、中央の一粒だけでも約15カラットという大きさを誇ります。

「フリゲート艦付きプフ」(ポーラ文化研究所蔵) 当時の版画資料などから再現した頭の上に軍艦(船)の模型を載せた大胆な髪型 撮影:廣江雅美
王妃の魅力がたくさん詰まった展覧会特設ショップ

展覧会特設ショップの「展覧会図録」(3800円) 撮影:廣江雅美
鑑賞のあとにぜひ立ち寄りたいのが、会場を出てすぐの展覧会特設ショップです。高級感あふれるハードカバー仕立ての「展覧会図録」をはじめ、王妃の優雅な世界観を日常に持ち帰れる素敵なグッズが勢ぞろいしています。

「ロゴトートバッグ」(1760円)、「トートバッグオリジナルイラスト」(4180円) 撮影:廣江雅美
マリー・アントワネットのモノグラム「MA」をあしらったオリジナル雑貨やマグカップは、落ち着いた上品な色合いで普段使いにもぴったり。ほかにも、ローズが優しく香る紅茶や、華やかな装飾が施されたコンパクトミラーなど、乙女心をくすぐるアイテムが満載です。自分へのご褒美にはもちろん、大切な人へのギフトにもきっと喜ばれますよ。

「A4クリアファイル」(550円)、「コンパクトミラー」(2200円) 撮影:廣江雅美
※特設ショップへの入場には、当日有効の展覧会チケットが必要です。 ※グッズは売り切れの可能性があります。在庫状況は特設ショップ混雑・グッズ情報X(@mariestyle_info)をご確認ください。
チケットの購入はこちら
横浜美術館「マリー・アントワネット・スタイル」
ヨコハマビジュツカン「マリー・アントワネット・スタイル」
https://www.marie2026.jp
「マリー・アントワネット・スタイル」
会期2026年8月1日(土)~11月23日(月・祝)
バラ香るご褒美スイーツを美術館内のカフェで

併設の馬車道十番館 横浜美術館 喫茶室 撮影:廣江雅美
展覧会のあとは、美術館に併設された「馬車道十番館 横浜美術館 喫茶室」へ足を運んでみましょう。横浜・馬車道エリアの老舗カフェ「馬車道十番館」が手がける喫茶室で、この会期中だけ味わえる限定スイーツ「ローズガーデン」が楽しめます。

スペシャルメニュー「ローズガーデン」(1980円)各日数量限定※11月23日までの期間限定 撮影:廣江雅美
真っ白なシャンティークリームの中には、いちごのババロアといちごパイがひそんでいます。お皿には、爽やかな後味のいちごシャーベットと、ローズの香りがふわりと広がるゼリーが添えられて。バラの花に見立てて飾られた煮リンゴが華やかさを添え、まるでプレートの上に小さな庭園が咲いたかのような美しい一皿です。
馬車道十番館 横浜美術館 喫茶室
バシャミチジュウバンカン ヨコハマビジュツカン キッサシツ
ロマンチックな余韻を楽しむアフタヌーンティー

「マリー・アントワネット・スタイル コラボレーションアフタヌーンティー」※要予約
みなとみらいエリアのホテルでも、展覧会とコラボレーションした特別なメニューが登場しています。「ウェスティンホテル横浜」では、最上階の開放的なロビーラウンジで「マリー・アントワネット・スタイル コラボレーションアフタヌーンティー」が楽しめます。王妃の美意識や洗練されたライフスタイルから着想を得た、可憐なスイーツ&セイボリーがスタンドを彩ります。

華やかなスイーツ
王妃の象徴的な高い髪型をモチーフにしたスイーツや、バラの香りをまとわせた特製パフェなど、ひとつひとつに物語が込められたメニューばかり。絶景を眺めながら、優雅なティータイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。
ウェスティンホテル横浜 23階ロビーラウンジ
https://www.marie2026.jp/special/ergixp7zrqw17lf0.html
料金:アフタヌーンティー 平日 8,200円(+800円で特製パフェ付き※要事前予約) / 土日祝 9,200円
ナイトアフタヌーンティー フリーフロー付き
ノンアルコールワイン付き8,200円/スパークリングワイン付き9,200円/シャンパーニュ付き12,300円 提供は10月31日まで
https://x.gd/FyC83D
予約はこちらから
王妃の追憶に思いを馳せる特別なランチ&ディナー

特別コース「Petit Trianon ~マリー・アントワネットの追憶~」(13,500円ランチ・ディナー同一)※要予約
特別な時間を楽しみたい時は、「ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル」2階のフランス料理「アジュール」へ。マリー・アントワネットが好んだフランスや故郷オーストリアの料理、そして18世紀の宮廷で饗されていた伝統料理などを贅沢に取り入れた特別コース「Petit Trianon ~マリー・アントワネットの追憶~」が味わえます。

デザート「~ウィーンからの贈り物~ クグロフに苺のソルベを添えて」
当時の王侯貴族たちを魅了した伊万里焼の器で一部提供されるお料理も登場し、歴史を感じられるひとときに。デザートには、王妃の故郷ウィーンの伝統菓子クグロフ。甘酸っぱい苺のソルベやドライフレーズ、王妃が社交界に広めたと伝わるリースリングワインのジュレを美しく添えた一皿です。
ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル フランス料理「アジュール」(2階)
https://www.icyokohama-grand.com/offer_restaurant/marie_antoinette/
「Petit Trianon ~マリー・アントワネットの追憶~」の提供は11月23日まで
※電話でのレストラン予約時間は10:00~19:00
王妃に思いを寄せてめぐる横浜

「マリー・アントワネット・スタイル」展示風景(横浜美術館、2026年)
横浜美術館で開催中の「マリー・アントワネット・スタイル」は、ドレスや宝飾品などを通して王妃のあらゆる点で新しい“スタイル”をうちたてていった革新性とその美学に触れられる、日本ではここだけの貴重な機会です。展覧会を楽しんだあとも、展覧会特設ショップでのお買い物や、館内喫茶室の限定スイーツ、ホテルで味わうコラボメニューなど、王妃の世界観に包まれる過ごし方はさまざま。この秋は、優雅なときめきを探しに、横浜へおでかけしてみませんか?
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
高橋茉弓
の人気記事


















































