1カ月半かけて手づくりされたカフェ

荻窪駅の北口から徒歩4分。天沼八幡通り沿いに、鮮やかな青の外壁と大きな窓が特徴的なカフェ「istut（イストゥット）」があります。 白い壁に無垢のフローリングを基調とした店内は、木製の棚に北欧雑貨がならび、ところどころに飾ってある絵と個性的な椅子たちがアクセントを添えています。 こちらのカフェは、オーナーの伊藤さん夫婦が友人の建具屋さんの力を借りながら、外壁・内装工事をしたのだとか。コツコツ1カ月半かけてつくられたカフェは、どこか北欧の雰囲気が感じられる、シンプルながらぬくもりのある空間になっています。

週替わりランチは平日限定15食

ヤンソン氏の誘惑・istut風（自家製パン、グリーンサラダ、ミネストローネ、オーガニックティーのセットで900円）

こちらでは、カフェ利用はもちろんのこと、食事やお酒もいただけます。 この日はランチをいただくことにしました。 ランチは週替わりで１～2種類、平日の12時より限定15食セットです。 この週のメニュー「ヤンソン氏の誘惑・istut風」は、マッシュしたじゃがいもと少量のアンチョビ、そしてベシャメルソースが一体となった優しいお味。間にグリュイエールチーズをしのばせ、スパイスがピリリと効いているのがポイントです。 「スウェーデンの家庭料理をもっと食べやすく」と工夫された、オープンからの人気メニューです。

ホットカフェオレとケーキでゆったり過ごして

自家製ベイクドチーズケーキ400円、ホットカフェオレ500円

カフェ利用なら、こだわりのコーヒーのほか、大きめのカップにたっぷり入ったホットカフェオレや、スウェーデンのハーブティなどがオススメです。 よく見ると、ランチの器やコーヒーのカップ、ケーキのお皿は、フィンランドの有名ブランド、アラビアやイッタラ、マリメッコのものが使われています。 器にこだわったり、パン・ドレッシング・シロップなどを手づくりするなど、主役ではないものにも気配りされているのがうれしいところです。 実は伊藤さん夫婦がカフェを始めたきっかけは、9カ月かけて世界を旅した際に、村や町、都市のどこにでもあるカフェを見て、「日常生活の一部として利用されるようなカフェをつくりたい」と思ったからだとか。 オープンして月日が経ちましたが、ビジネスマンや高齢の方、女性同士など、さまざまな人がふらりと訪れホッと一息つく場所になっており、着実におふたりの思いがかたちになっていると感じました。